新型コロナウイルスが世界各国で猛威を振るうなか、とうとうアメリカ本土にも上陸しトランプ大統領の頭を悩ませはじめた。
各国の感染者数の話をすると、
PCR検査を受けてる総数が違う
日本は検査を受けられない
等々のご意見を頂くことがあるが、各国それぞれ事情は違うはずなのでまずは公になってる「数字」だけでお話しさせていただく。
感染初期
感染者数の拡大はは当初、中国しかも武漢周辺地域だった。中国政府はすぐさま人権を無視するかのごとくギリギリのラインで武漢周辺地域の閉鎖入る。1月下旬頃は、中国周辺国や香港に感染者数が偏っていたように思う。
2月2日時点では、日本が中国以外での感染者が1位だった。中国からのインバウンド観光客が多いのが理由と考えられていた。しかし、ここから一気に感染が増える事になる。そう、ダイヤモンドプリンセス号の存在である。
クルーズ船の存在
武漢、中国以外で世界1コロナウイルスの感染者が居ると思われる施設、環境となってしまったクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号。ここから、日本政府の水際対策が本格化する。陰性と確認されるまで、下船させない封じ込めに出たのだ。不幸にもお亡くなりになられた感染者の方も居たのだが、政府なりにアクションをして水際で止めようという意志はみえていた。
2月末に韓国の大邱の新興宗教施設に端を発した感染拡大は首都のソウルにもおよび、一気に広がっていく。この時点で、クルーズ船を含む日本の感染者数を超えてしまう。ここでも、日本同様韓国の文大統領は大邱周辺地域を閉鎖した。
イタリアと韓国の感染拡大
3月8日現在韓国、イタリアが深刻な状況となっており日本はクルーズ船を含めても4.5位となっている。この結果を数字からどう読みとるか、ここが大切である。経済活動の兼ね合いもあるが、日本なりに安倍首相なりにアクションした結果が出始めているのではと思う。もちろん今後感染者の総数は増え続けてしまうと思うが増え方のピークは、ずらせる可能性があるかもしれないと考える。
各国の検疫の考え方、公衆衛生の考え方、経済に与える影響への考え方が違うのかもしれないが現状日本の患者数は中国に次ぐ2位ではなくなった。
今回の政府の安倍首相の対応が完璧なものではないかもしれないが、批判されても休校にしたり人の移動を積極的に制限したりある程度封じ込めやピークの時期をずらすという考え方においては効果が出始めたのかもしれない。
3月に入り、中国と韓国からの人を2週間留め置くという政策に怒りや納得の声がある中、ワイドショーのTBSのコメンテーター(しかも医療関係者)が『今更、水際しても無意味』と言い切った。すごく違和感を感じた。安倍総理に恨みでもあるのだろうか、TBSは。全くの無意味ということはないと考える、今は感染者であろうが
(医療において確定診断前の『疑い病名』という考え方がある)
疑い患者であろうが人の移動を制限していてリスクが高まるとは思えない。つまり、当然無意味なことはないと考える。
2週間留め置く理由は何も、ウイルスの拡散や水際対策だけではないと思う。この2週間で世界の、各国の状況が変わるかもしれないのだ。医療行為には3つのアプローチが存在し積極的治療、消極的治療そして
経過観察
という立派な医療行為、医療診断である。
積極的に休校にしたら『唐突で困る』と言われ、
消極的に自粛要請としたら『遅いもっと早くに』と言われ、
経過観察したら『無策、無意味』と糾弾される。
決して安倍総理の判断すべてを支持するわけではないが、先程のグラフが指し示すように感染者数が中国以外の国でダントツ1位になり続けているわけではないのだ。当然、感染した患者が治癒し回復した方も300人以上と報道で確認した。
そして、ワイドショーに見られる地上波放送はどうしても過激で不安を煽る報道が好きである。安い居酒屋さんが塩辛い料理を提供しドリンク代で利益を上げるが如く、極端な番組のほうが視聴率が取れるからであり数字が出ている間はコロナであろうが東出であろうが連日放映しつづけるのだ。現在の感染拡大のターンにおいて、感染者の数をカウントする事にもう意味はないと思われる。それよりも、感染が疑われたときのスムーズな受診方法や行動等をもっとメデイアは報じていくべきなのに。。。期待はできないのでこれぐらいに(笑)
行動学、疫学的に、コロナウイルスの特性が見えてきたとの意見も見聞きしたのでまた、医療関係者なりに解説させていただければと思う。
皆様にとって、仕事、学業、生活苦しい状況が続いてると思うが過去様々な疫病に打ち勝ってきた人類の力を信じてみませんかとお伝えしたい。
ウイルスに心まで破壊されるほど、人は愚かではないのだから。
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