3年ほど前に撮影した東京タワーの夜景です。今回の撮影機材は、
LeicaM10+Noctilux 50mm F0.95
にて撮影しております。しばし、巣ごもりの日常を忘れて夜景をお見せできたらと思います。
人間の目視よりも明るいF0.95という驚異的な明るさを持つレンズ
デジカメの進化はセンサーの進化と言われており、このように光量が不足するシチュエーションでもISO(フィルム感度)を上げることによって撮影が容易になってきました。しかし、ライカはフィルム時代から光量が不利なシチュエーションで驚異的なレンズ精製技術でこの課題を乗り越えてきた歴史があります。
ライカボディを手にしたその日から、このNoctiluxという最高峰のレンズを手に入れることを夢見てきました。生産数量も極端に少ないことから新品で手に入れようと思うとライカ正規店で当時は一年以上の予約待ちを強いられまいた。とあるきっかけで入手し初めて撮影にでかけのがこの東京タワーでした。
光量がほとんどない場所でもこのようにセンサーの力に頼ること無くしっかりと描写できるレンズ性能はさすがです。写真よりは実際はもっと暗いです。Noctiluxの実力を感じることができるいい機会となりました。
真っ暗なプロジェクションマッピングもこの通り、しっかりと写してくれます。
Noctiluxの特徴のひとつが「幻想的なボケ」にあります。この水玉模様というか波紋のような幻想的なボケは他のレンズには到底出すことが出来ない光学性能の結果と言えると思います。
背景のボケが印象的なのがこちらの写真でも確認できると思います。夜景が水彩画のパレットのようになります。
このレンズの特徴として「肉眼よりもキレイにドラマチックに映る」という評価を聞いたことがあります、まさにすべてのシーンが映画のように絵葉書のように表現され現像してビックリすることもあります。
人間の目よりも明るい性能をもつこのレンズで表現される夕暮れの世界は独特であり情緒的であり手にして良かったと思える表現力を持っています。
レンズやカメラのことがわからない人でもこの繊細な描写からなにか感じていただけるものがあるのではないでしょうか?
また撮影が気軽にできる世界に戻れることを願いながら、過去に撮りためた写真を見ていただけたら嬉しく思います。