何かあっても倍返しなんてしたことがないホッピーです。
池井戸ドラマ出演者大集合で前から見ないと~と思っていた「七つの会議」をやっと見ることができました。今半沢直樹を見ているってこともありますが、映画の内容云々より、これドラマ出演者に気を取られてしまって映画なのかスペシャルドラマなのか混乱しながらもすごく楽しめた映画でした。
豪華すぎる出演陣
画像をみるとわかるように、キャストが豪華すぎます。半沢直樹から大和田部長に渡真利に黒崎、下町ロケットからは殿村に加納、陸王からは社長の宮沢に城戸とドラマの主要キャストが映画に大集合しています。画像を見てもあれ?これ半沢直樹じゃね?って思ってしまいます。
一覧にまとめるとこんな感じ。
半沢直樹
大和田部長 香川照之
渡真利 及川光博
黒崎 片岡愛之助
中野渡頭取 北大路欣也
小木曽 緋田康人
竹下 赤井英和
板橋 岡田浩輝
下町ロケット
加納 朝倉あき
殿村 立川談春
椎名 小泉孝太郎
水原 木下ほうか
柳井 春風亭昇太
貴船 世良公則
陸王
宮沢 役所広司
城戸 音尾琢真
その他にも池井戸ドラマ出演者が多数出演していて、映画を見ているのに、大和田常務だー、中野渡頭取かい!小木曽おおおおお!と、もしかしてドラマでもみてるのかなと錯覚してしまうほど。そしてやはりみんなの顔芸も健在。香川照之なんて大和田常務にしか見えないし、片岡愛之助もいつオネエ言葉になるのかヒヤヒヤ。いや、むしろドラマの人間が映画に出ているんだと思って見てました。セリフの中に東京中央銀行も出てくるし、帝国航空も出てくる。世界が完全に半沢直樹と同じ。映画を楽しむというよりドラマ出演者を探せ!といわんばかり。最後の方に役所広司まで出てきてとどめを刺されます。
日本の企業と社畜サラリーマンの物語
ストーリーは単純明快。会社の不正を隠す組織と暴く主人公。会社を守るために不正を隠すのか、正直に公開するのか。上司からの命令を聞かないといけない立場で、ノルマ達成のために仕方なく不正を行ってしまうサラリーマン。それを暴いていく正義感をもった主人公。池井戸作品の王道展開です。
しかし、令和になった現在でもこんな昭和な企業ってまだあるんでしょうか。自分にはまったくわからないので、財閥系の商社なんかはこんな感じなんだろうかと勝手に想像しながら見ていましたが、個人的にはそこまでして社畜になるのは無理だなー、サラリーマン無理だなーと感じてしまいます。
最後に八角がいう「この世から不正はなくならない」というセリフはまさしくそのとおりで、仕事をすすめる上で、多少の不正やズルはあるんだと思います。そしてその積み重ねが最後におおきく膨らみ隠しきれなくなり、出世する人間と、責任を負わされる人間が生まれ、その繰り返しで会社が大きくなっていくこともあったのでしょう。サラリーマンの生き方、苦悩がひしひしと伝わります。まさに野村萬斎版の半沢直樹スピンオフとでも言える内容で、深く考えることなく単純に楽しめた2時間でしたが、最後に自分は正直に仕事をしていたいなと思わされたホッピーでした。