車大好き、輸入車大好きさじゃんです。以前ご紹介した輸入車レビューのYou Tubeチャンネル”ロペライオチャンネル”その記事の中で触れましたが
Web界隈(CG,CarTop等々)、You Tube界隈、ブロガー界隈で登場するプロ自動車評論家、セミプロ評論家は名前を上げませんが多数いらっしゃいます。しかし、レビューすべてがカタログを見ているがごとく称賛ばかりで買う側からすると”ホントのところ”が見えてきません。輸入車が基本的に好きですがダイハツムーブに3年間乗っていた期間もあり、日本車の試乗も好きで普通の人よりは行っていると思います。そんなクルマグルイの自分が思う、自動車メディアの問題点を自分なりに考察します。
メーカーへの過大な忖度により提灯記事ばかりあふれるネット界隈
-自動車メーカーに飼いならされた自動車評論家のルーティン-
1.プレミア発表会等に呼ばれる
2.海外(本国)試乗会に呼ばれ現地で試乗
3.日本国内導入に先立ち国内試乗
4.ターンパイク、FSW(富士スピードウェイ)等のサーキット等の試乗
5.1~4においてすべてネガティブ情報は出さず、ひたすら提灯記事を量産
こんな感じです。なぜ、提灯記事を量産するのか考察しますと
新車発表のイベントに呼ばれなくなる
試乗車を借りれなくなる
メーカーから嫌われるとメディア活動のネタが無くなる
という思考から、世の中には役に立たないメーカーヨイショ記事があふれかえる構図になっているという状況です。実はこれはプロの自動車評論家に限ったことではなく、セミプロと呼ばれるクルマ系ブロガーでも同様の構図が横行しています。以前マセラティに乗っていたことを記事にしましたが、
資本関係が近いこともありフェラーリの新型モデル発表会等にも当時呼んでいただき出席したことがありました。これぐらいの価格帯のスーパーカーになると富裕層ビジネスなので「閉じた村社会」になったりします。つまり、「呼ばれることがステータス」状態なので出席する方も顔見知りになったり名刺交換したりも。馴染みがない方も多いかもしれませんが、アッパーブランドのパーティーは、無料で
1.食事付き
2.お酒も飲める
3.限定ノベルティーがもらえて
4.特別商談ができる
等々の優待があります。買いそうな人を集めているパーティーですので射幸心を煽るじゃないですが、プレミア感と特別感を煽る演出がとても上手いなと感じました。簡単に言うと
また呼ばれたいと思わせる
演出が上手いのです。しかも、セミプロブロガーが記事にできるとアクセスも稼げるため彼らも必死にメーカーサイドに擦り寄ります。自分も何台もスーパーカーと呼ばれる部類のクルマを乗り継いだ経験から、富裕層ビジネスの一端を垣間見ることが出来ました。こうなると、もはやクルマの良し悪しでもなく読んでくれるユーザー目線でもなく
メーカー、ディラーサイドにいかに気に入ってもらえるか
このポジションにおさまってしまうのです。
ガジェットでもクルマでもなんでも同じなのですが、
メーカーから貸与されたり贈与された記事に真実はありません
ですから、僕たち本能ブログは忖度なしに自腹で購入したもの乗ってきたクルマを基準とした”ホントのレビューブログ”を目指しています。そういったメディアが圧倒的に少ないと感じているからです。
↑こちらは以前試乗させていただいた、ジャガー初のEVであるジャガーE-PACE。自動車評論家かカー・オブ・ザ・イヤーでも評判だったこのクルマで試乗した感じも素晴らしく錦織選手もCM起用し新世代ジャガーとして、さぞかし売れているのかと思い担当営業さんにセールスの状況を聞いてみたら
想像より売れ行きが厳しい
という、現場の本音が聞こえてきました。ひとえにクルマだけのせいではなくEVという特殊なインフラを必要とする新しいカテゴリーだということにも起因すると思いますが、それでもメディアの報じ方と売れ行きに差がありすぎるいい例だと思います。
逆に信頼できるクルマメディアも少数ですが存在していますので、今後ご紹介出来たらと思います。試乗するたびにどんなクルマも一言目に「良いですね~」とか言ってる自動車評論家のYou Tubeがとても滑稽に見えますし、一体彼らは何を評論してるのかわかりません。メディアを見てくれているユーザーの方を全く向いてないのは自明の理なのでそれは覚えておいてくださると嬉しいです。