今年は記録ラッシュのJRAとなりました。先週のコントレイルの三冠劇も素晴らしかったです。デアリングタクトの三冠もあり今年は史上初の牡馬牝馬同時三冠達成もありました。ここまでで十分お腹いっぱいですがw昨日行われた天皇賞秋にてアーモンドアイが史上初のGⅠ8勝目をマーク。皇帝シンボリルドルフ、伝説のディープインパクトを超える勝ち星を達成。名実ともに歴代のスーパーホース仲間入りする事となりました。
数多くのGⅠ馬が出走も2,3着もGⅠで占められたハイレベルな戦い
キレイなスタートを決めて好位の外側を追走するアーモンドアイ。12頭立てと天皇賞秋にしては少し寂しい頭数でしたがGⅠ馬が多数参戦しており、楽なメンバーとは言えないながらも道中はスムーズに折り合えていたと思います。
前半の1000mは60.5秒ですので早すぎず遅すぎず全体の流れとしてはややスローながらも標準的だったと思います。(オレンジの帽子がアーモンドアイ)
直線をむいても楽な手応えで先頭集団を捕まえに行くアーモンドアイ。この中間加速のスピードが彼女の持ち味と言っても良いかと思います。頭がいい馬なのでいつ自分がスパートしたら良いのか分かっている印象もいつも見ていて思います。
鮮やかに先頭に立ちこのまま押しきれるかと思いきや、7番同じ牝馬(メス)のクロノジェネシスと春の天皇賞馬である6番フェイエールマン(コントレイルの福永騎手)が猛烈な勢いで迫ってきます。
詰め寄られるアーモンドアイ!!やはりGⅠ8勝はシンボリルドルフ、ディープインパクトの呪いで阻まれるのか。
GⅠ馬3頭の猛烈な叩き合いを半馬身しのいだアーモンドアイが前人未到のGⅠ8勝を達成した瞬間でした。先週のコントレイルもそうでしたが、名馬というものは
ライバルに迫られても必ず勝ち切る
という競馬用語で言う底力や勝負根性を秘めている場合が多く、アーモンドアイも他馬に迫られているのは気づいていたと思います。この最後まで頑張り抜く姿に人々は心打たれ勇気をもらったりします。自分もその一人ですしもっと頑張らないとと思ったりもします。
いつもは笑顔で冷静な名手ルメールの目にも涙が
GⅠを相当な数勝っているルメール騎手がこんなに感情的になっているのをはじめてみました。それだけ、名馬アーモンドアイに乗る重圧が日本一のジョッキー(2019、2020年勝利数1位)でもあるのだなと改めて感じた瞬間でもありました。
アーモンドアイは現在5歳、2020年での引退が既定路線と言われております。あと彼女がGⅠに望めるのは多くてあと2戦。ジャパンカップであれ、有馬記念であれコントレイル、デアリングタクトの最強3歳との対戦が期待されます。若手に負けて引退となるのかはたまた三冠馬を退けて伝説をさらに作るのか、彼女のラストランまでしっかりと見届けたいと思います。
以前の記事でも書きましたが、過去のGⅠ7勝馬は本当にすごいメンバーなんです。競馬を知らない人でも聞いたことはある、いったメンツです。
シンボリルドルフ
テイエムオペラオー
ディープインパクト
ウオッカ(牝馬)
ジェンティルドンナ(牝馬)
キタサンブラック
これらの名馬を超えてGⅠ8勝を達成したアーモンドアイ。本当におめでとう。これからも応援しています。