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ポルシェ歴4台以上がパナメーラ4Sと過ごした2週間。得られた感情は”意外なもの”だった(その2)

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前回はパナメーラという車種のポルシェにおける成り立ちから、自分のポルシェ遍歴までお話いたしました。輸入車やドイツ車に詳しくない方にも可能な限りわかりやすく書いたつもりでしたがいかがだったでしょうか?

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今回は一緒に2週間過ごしたMY2019のパナメーラ4sについてより詳しく解剖していきましょう。

新車本体価格1771万円もポルシェ商法を考えると…

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今回のお車について「価格面」から解剖していきましょう!こちらの新車本体価格はパナメーラ「4」というAWDモデルかつ「S」というエンジンスペックが強化されたモデルで、車両本体価格は「1771万円」。しかし、問題はここからでご存じない方に今一度お伝えいたしますが

ポルシェはオプションを付けないと快適装備はほぼ皆無

と言ってよく、日本車的に乗りたかったりドイツ御三家が標準で装備しているものはほとんどオプション設定となっております。正式に確認したわけではないのですが自分が今回のパナメーラに付いているであろうオプションを書いてみます。(ポルシェフリークならではの視点ですがw)

21インチパナメーラデザインホイール 448000円

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ツートンレザーインテリア 711000円

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14way電動調節コンフォート シート、メモリーパッケージ付き 249000円

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スポーツクロノパッケージ 313000円

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マトリックスLEDヘッドライト、PDLS Plusを含む 294000円

プライバシーガラス 87000円

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ソフトクローズドア 121000円

シートヒーター(リア) 82000円

シートベンチレーション(フロント) 177000円

BOSSサラウンドシステム 236000円

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オプション合計 2718000円

ですwつまり、1771万円どころが乗り出し余裕で2000万円オーバーの今回のパナメーラ。走る不動産クラスになってきました。オプション金額だけで輸入車が普通に買えてしまうポルシェの恐ろしさ。。。ポルシェオーナーの格言で「新車で買うなら+200万円はみないとマトモな装備にならない」とよく言われます。今回の271万円という数字で驚異的だなと感じたオプションは、赤レザーで今回設定されている「ツートンレザーインテリア」の71万円。コレがなければちょうど200万円前後なので格言通りと言ったところ。しかし、フェラーリなどのイタリア車に比べ走行性能では勝っているものの車好きからは「ポルシェに足りないのは色気だけ」なんて言われますから今回のパナメーラの赤レザーは「色気」的には必要な71万円だったと思います。

ポルシェに訪れたデジタル化の波

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まず運転席に乗って感じたポルシェのデジタル化。エアコンの温度設定以外の物理ボタンが姿を消し、Audiに似たインターフェイスのタッチ式のボタンへと変更されていて一見押しやすくも感じるのですがグロスブラックになっており指紋が少し気になったのと、視点を前方に向けたままの操作は若干慣れもあるかと思いますが難しく感じました。

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ポルシェエントリードライブは恐らく標準かもしれませんが、鍵を持って室内に入り壁にある「鍵状の突起をひねる」動作でエンジンがスタートします。ポルシェは頑なにプッシュ式スタートを採用していないので、しばらくコレでいくような気もします。ライトに関してもつまんで回転させるタイプからボタン式へ。ライトは流石に視点を前方に向けたままの操作もあり得るので物理式チックになっています。

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オプションのマトリックスLEDヘッドライトが装着されていて、4つの大きなLEDがめちゃめちゃかっこよく同じ意匠で新型のEVタイカンにも似たヘッドライトが採用されています。

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こちらはEVのタイカンですがパナメーラの血脈を感じつつ、更に近未来な感じですね。ヘッドライトはこちらも4つのクワッドLEDを採用しています。

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話を室内に戻すとセンターのみアナログメーターで5連のうち4つは液晶ディスプレイへと変わりました。ドイツ御三家を始め輸入車全体が「完全液晶メーター化」を進める中これは嬉しいオールドファンを大切にした進化だと思っております。最新型の911こと992型もパナメーラと同じセンターのみアナログを採用し、オールド911ファンからのネガを最小限に留めている印象ですw

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右側の2つを地図画面にすることも出来、センターの画面をエンタメにしたままナビ案内を継続できるのは大きいなぁと感じました。こういった変化もグループ企業のVOLKSWAGENだったりAudiの息吹を感じるところであり、協業するというのは分かりやすく他社の良い部分をコンバートできるのだと感じました。正直ポルシェだけではこのスピードでのデジタル化は実現しなかったと思うので。(技術力の問題よりも哲学的な部分もあって)ステアリングのボタン類は基本的には前世代と同じ雰囲気で操作しやすく、この部分は流石に「前方を注視しながら操作しやすい設計」を維持していると思います。ステアリングでポイントになるのは右下のスポーツレスポンスボタン(こちらについては次回説明させていただきます)を含むダイアル。こちらは手元でスポーツモード等の走行モードがダイレクトに変更できます。

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デジタル化に伴いタッチパネル式のセンターの液晶ディスプレイで、車両の設定を行うことに。車高の調整やダンパーの設定、リアスポイラーの上下など前世代もでるではコンソールのボタン一発で出来ていたのに、この画面にたどり着くまでの操作が増えて煩雑な印象も正直ありました。しかし、このシステムこそが現行のAudiシリーズに則ったものであり慣れれば苦にならない印象もありますが、物理ボタンをもう少し残存させても良かったようにも思います。

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しかし、この大きなモニターが安全面には大きく寄与しておりアラウンドビュービジョンやリアとフロントに走行中も見ることが出来るカメラが装着。運転中、各種パークセンサーと連動し壁や障害物に近接すると自動的にこの画面に切り替わり接触しないよう注意を促します。旧世代(といっても4.5年前ですが)のポルシェ乗りからするとこの変化は衝撃的であり、こんなにもユーザーに寄り添う安全装備が豊富に存在ているとは思いもしなかったです。と同時に”この辺から自分の中での違和感”に気づくことになるのですが。。。

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オプションのBOSSサラウンドシステムが装備されており、自分が所有していた911にもBOSSサラウンドシステムが装着されていましたので比較検討しやすかったのですがパナメーラほうが静粛性が高くよりクリアなサウンドに感じられました。ポルシェの純正スピーカーは意外と悪くないのですが、BOSSやブルメスター(100万円オーバー)のオプションを視聴してしまうとかなりプアに感じられるのも事実なのでポルシェ購入の際は+30万円は余計に出費する覚悟は個人的には必要だと思っています。パナメーラ4sのエンジン音も意外と素晴らしく快音を聞かせてくれますが、この車はあくまで「ラグジュアリーサルーン」ですから静粛性に優れた室内で聞く音楽にこだわるというのは大切なポイントかと思っています。

 

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スポーツクロノパッケージに装着されるアナログ時計もデザインが変更され針も伝統のオレンジから赤に。個人的には数字のフォントも含め前世代の方が好きだったのですが、この辺は好みの問題でしょうか。

 

長くなりましたので、居住空間のレビューと試乗編は次回その3にて。自分が感じた違和感とは何だったのか、次回また詳しくお話させていただけたらと思います。