前編から少し時間がかかってしまいましたが、R8に3年間乗った自分のお話をさせていただきたくR8とはどういう車なのかをお話させていただきました。
今回はなぜR8でならなくてはならなかったのか、R8に納車前に施したカスタムなどお話していきたいと思います。
自分史上過去イチでカスタムを施したスーパーカー
ランボルギーニのファンでもある自分は可能な限り、R8をスーパーカーテイストの見た目にしたいと考えておりガヤルドやウラカンのカラーオプションで選択されがちな黒ホイール&黄色キャリパーは絶対に外せないと。そこで納車前にディーラーさんにお願いして塗装をすることに。ホイール塗装は2週間程度で終了できるとこのことでしたが、ブレーキキャリパー塗装はなんと1ヶ月半かかると言われました。塗装業者曰く、ブレーキキャリパーは耐熱性も求められるし変色しないように丁寧に重ね塗りしなくてはならないという、塗装技術が求められるとこのこと。流石にキャリパーの色のために大幅に納車が遅れるのでカスタムを決行するか迷いましたが、我慢して待つことにしました。
こちらが塗装前のホイールとキャリパーです。キャリパーはもともとブラックでしたので存在感は薄めでした。
こちらが納車直後のキャリパーとホイールです。結構印象が変わったのが見ていただけるでしょうか?上品さは薄れましたがwスーパーカー感は出せたかと思っています。90日間も納車が延期になっても個人的にはすごくカッコよくなったなと自負していました。カスタム費用ですが
ブラックホイールペイント 10万円(4本)
ブレーキキャリパーペイント 12万円(4本)
カラスボディコーティング 15万円
レーダー探知機 3万円
ドライブレコーダー 2万円
タイヤホワイトレタープリント 24000円(4本)
合計 444000円
中古車でしたし、アウディ認定中古車でしたので保証継承も出来ましたので自分のカスタムさえなければもっと安価に納車できていたと思いますwホワイトレターはF1マシンに用いられるサイドのプリントを再現したもの。
ピレリから純正でも当時登場していたのですが自分が購入しようとした際にはすでに無かったのでメーカーさんにお願いしてペイントしてもらいました。素晴らしい出来で滿足しております。その後もウラカン風のR8後期風のハニカム構造のフロントグリルをドイツから取り寄せたりもしましたが、概ねカスタムは納車時に終了。特にブレーキキャリパーは納車後に行うとなると1ヶ月以上かかりますので代車が必要になりますし、そうなるとカスタムへの壁を感じて行うことをためらってしまうと思います。ですからブレーキキャリパー塗装をお考えの方は是非納車前に行うことをオススメします。
こちらが一通りカスタムが完了した自分のR8。納車後は流石ドイツ車アウディと思わせる品質、、、、と言いたいところですが振動による異音が発生したりMRベースのAWDですのでトルクを伝える連結部からの振動であったり細かな所では
イタリアンスーパーカーを感じる
ところもありましたが、ディーラー保証で全て対応してくださったのでやはりこのクラスのスーパーカーを購入するのであれば正規ディーラーが庶民はオススメです。購入時少し高い認定中古車だなーと思っていてもこうした手厚いフォローが結果的に維持費を安く抑えてくれるコツなのだと思いました。(Maseratiも正規ディーラーで購入しご厚意でいろいろ対応してくださいました)
しかしR8購入に際して注意が必要な点もあります。それは
点検整備出来るアウディ正規ディーラーが限られている
という点なのです。ですから、居住地の最寄りにアウディ正規ディーラーがあっても同県の大型拠点もしくは認定正規ディーラーしかR8に関しては整備できず購入前に確認が必要になります。
代車は貸していただけるのですが、アウディの普通のラインナップの車よりは時間がかかるというのも一応のデメリットかもしれません。
走行フィーリングと満足度
購入後こうしてスーパーカー好きの友人達とツーリングにでかけたり、かなりの距離を走るぐらい本当に運転していて楽しく安定しており居住性や荷室の問題以外は本当に満足度の高い車でした。スポーツモードに入れなければアイドリングはややウルサイものの静かに走行することも出来、一度SPORTモードに入れるとバルブが開き
まんまV10のランボルギーニのエキゾーストノート
を聞かせてくれます。良くも悪くも悪目立ちしないアウディというブランドですし、一流ホテルもコンビニにも気兼ねなく乗って行くことが出来見た目よりもCompactなボデイサイズで都内も楽に運転できました。しかも、R8自体が非常に珍しいのでこうして大黒ふ頭に遊びに行ったり走行中のランボルギーニの方に手を振られたりとスーパーカー好きにも好感度が高い車種なんだと楽しい気持ちにもさせてくれました。
珍しいということもあり、過去イチで”話しかけられる車”だったことは間違いなくこうしてフェラーリと並べても負けないオーラがドイツ車から出てたのは異例だったかなと思います。走行フィーリングもMRレイアウトですから後方にエンジンをマウントしてることもあり、とにかくよく曲がります。コーナーの限界域が高くしかもAWDですので雪道をもろともせず車高が許せばどんな路面でも安定して走ってくれました。
19インチのスタッドレスが存在しますので、冬の間はAWDの恩恵もありアウディのquattroシステムの優秀さもあり安定して走ってくれました。運転していて楽しいという気持ちが乗るたびにあり、長距離を運転していても疲れないというグランドツアラー的な一面も持っておりランボルギーニ&アウディの協業は本当に大成功だったのではと思っています。また機会があれば所有したいスーパーカーですが、噂によると現行モデルでR8シリーズは終了とアナウンスされました。(噂かもしれませんが)
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アウディは2020年代からEVに注力することを明言しており、ランボルギーニがガソリン車を継続して作っていくというブランディングを取ったとしてもアウディ時代にガソリンのスーパーカーがある必要がないと考えたのかもしれません。そのかわり、R8のエクステリアを進化させたEVスーパーカーを開発中との噂もあるのでEVに舵を早めに切ってアウディのブランディングである「先進性」を早期に強く打ち出したいのかもしれません。自分乗っていた車の後継が無くなることは寂しいですが、本当に本当にいい車なのでスーパーカー好きの方は一度試乗していただくと良いかと思います。
ではなぜR8でなくてはならなかったのか
最後にやっと”個人的理由”についてお話します。まず前編でもお話したとおり自分はエンジンフェチであるということ。フェラーリエンジンであるMaseratiグランツーリスモに乗り、次はV10かV12に乗ってみたいと思っていました。自分的にV10エンジンで世界で一番いい音だと思っているのがトヨタが過去に発売したレクサスLFAというスーパーカー。限定車過ぎて都内で見かけたのも一度ぐらいでしたが、自分のMaseratiからでも聞こえてくる官能的なエキゾーストノートは一生忘れられません。
子供の頃にアイルトン・セナが活躍したF1中継を食い入るように見ていたあの頃に脳裏に焼き付いたあの音がまさにLFAのV10エンジンです。YAMAHAと共同開発したトヨタのエンジニアリングはここまでなのかと当時感動したのを覚えています。ということもあり、絶滅危惧種V10エンジンに強い憧れがありウラカン、ガヤルド、R8と言ったV10エンジンをマウントしている車に強く憧れを持ち続けていたのは事実です。エンジン音に関してもLFAほどの高温ではないものの、高回転域に到達したアウディ&ランボルギーニにV10エンジンは非常に官能的で今でも耳の奥にその振動や音の共鳴がこびりついています。
ではなぜ、ランボルギーニではなくR8なのか。それは自分のライフスタイルに関係があり駐車場の問題もあり複数台所有することが難しいということと
近所付き合いや世間体的にフェラーリ&ランボルギーニは難しい
という事情もありました。
自分は本当に車が好きなだけなのでスーパーカーをSNSにアップして承認欲求を満たしたいとか自慢したいとか、そんな気持ちは無い方なのでこうして降りるまで、基本的に周囲に知らせることはしません。聞かれないと自分の乗っている車を伝えたくないぐらいなんです。ですが自分の職業的に良いイメージを持たれない可能性もあるので分かりやすいスーパーカー(フェラーリ&ランボルギーニ)を選びにくいという事情がありMaserati&アウディR8というやや知名度に劣るスーパーカーを乗っていたという事情もあります。
だからと言って我慢してとかではなく、こうして並べてもオーラはありましたし本当に悩みに悩んで乗っていたので2台ともまた乗りたいと思うぐらいの素晴らしい車だったと今でも思っています。
R8よく信号待ちで写真も撮られましたw外国人にサムズアップされたりもしたいい思い出がつまったR8ですが3年間で降りることにしました。それはまた別の機会にお話しますがこうした”個人的理由”によりR8に乗っていた3年間でした。
大排気量のNAエンジンが環境問題やEV化により絶滅危惧種となるなか、2020年代がこうした車に乗れる最後のチャンスかと思っていたりもします。中古車でも購入検討される方がいたらアドバイス出来ますのでお気軽にお問い合わせくださいw( honknowjp@gmail.com)