先日映画えんとつ町のプペルはストレートな作品で良かったーってお話させていただきました。
ところが、ネット上や評価サイトでは辛口な意見も散見され諸手を挙げての高評価な訳ではない部分もあるようです。
評価サイトにもよりますが軒並み4点に近い3点台。初の監督作品にしては素晴らしいと思いますし個人的もまた見たいなと思う映画でした。つまらないとか面白くないという評価は単純に新海誠という才能や鬼滅の刃という超王道アニメーションに飽食された我々の感性であって、プペルも十分に楽しめる”ストレート”なファンタジー作品だと思います。僕たち本能ブログは西野サロンメンバーではありませんしフラットに西野亮廣という才能を感じたとしても映画えんとつ町のプペル悪くなかったのではと思っています。ピクサーの小~中バズリした作品群のひとつと言った感じだったかと思います。
そして今日のは同じ吉本配給の”伝説的迷作”をみなさんお忘れではありませんか?というお話ですw
平均評価2点台の大低評価!松本人志監督作品”大日本人”
2007年に公開されたダウンタウン松本人志初監督作品「大日本人」。当時映画館まで出向いて見た映画でしたが個人的な評価は
何が言いたいのか表現したいのか難解過ぎるアート作品
で時間を無駄にしたなとまでは言いませんが今でもひどい映画だったなということだけは覚えています。この映画や後に2作続く松本人志作品は軒並み低評価が続き、彼の映画製作は2021年現在10年近く完全に途絶えています。
この画像を見てると伝説的コント番組”ごっつええ感じ”を見てるそのままですwしかし、こんな調子がダラダラと2時間続くのです。もっと言えば単館系シネマと思えば結構興味深かったで終わりですが当時吉本は映画進出の第一弾と銘打って今のプペル以上にプロモーションも打っていた記憶がありますしスクリーンもかなりの数で放映していたような気がします。少なくても大スクリーンで見るような映画ではありませんでしたが。
僕のように納得行かないレビューが多く2点台という伝説的低評価を叩き出しましたw平成を終え令和世代の子が見たらこの作品をどの様な感覚で見るのでしょうか?
個人的には北野武監督になりたかった(芸人から文化人へ)松本人志の自己満足的な作品であり誰も彼を止めることが出来なかったというのが事の真相だったと14年ほどたった今なんとなく類推できます。大日本人を理解しやすさやストーリーでえんとつ町のプペルと比較するわけではないのですが少なくても
西野亮廣は松本人志より見る側に立って作品を制作している
ことは間違いないと思います。映画とはエンタメであり見ている人を楽しませる事が目的のはずなのに松本人志は当時大きく踏み外し制作側の強烈な押しつけを映画を通じてしてしまったようにも思います。
この笑いを感性を理解できないほうがセンスないねん
と試されている感じがする大日本人ですし松本人志監督作品全般そういった雰囲気が漂います。強烈な作品という意味では北野武監督もそうなのですが暴力だけじゃない作風が引き出しが世界のKITANOたる所以であり、松本人志とは違い制作を続け模索した凄みもあると思っています。
有名人が褒めすぎて炎上?
西野亮廣に近いとされている中田敦彦がプペルを絶賛!他にも
ホリエモンも大絶賛!こうした諸手を挙げてのワッショイワッショイがアンチプペル勢の燃料になっているとかいないとか。実は彼ら二人に共通して持ち上げる理由がありそれは作品そのものを称賛しているのではなく、
映画化するにあたっての西野亮廣のサイドストーリー
に感銘を受けている部分もあるのです。彼ら二人は西野亮廣が絵本を制作していたときから親交があり脳裏にその時代のプペルを無意識にイメージしているのです。そしてとうとう映画化にまでこぎつけた西野亮廣やえんとつ町のプペルに対し感動してるという構図になっています。実はそれ自体は悪いことではなく今の時代コンテンツや作品に共感できる制作ストーリーがあるとバズる!と言うのはマーケティングを勉強している方なら知っていると思いますが現代においては重要な要素と言われています。しかしこの、
サイドストーリーの押し売り
こそが若い人中心としたSNS世代には受け入れがたい部分であり、ともするとホリエモンや中田敦彦が”老害”扱いされてしまうのです。大日本人の頃とはネットメディアやYouTubeの存在価値が大きく違いますのであの作品が現代であったら評価されるどころかもっと炎上していたような気もします。
大日本人に比べたら、子供も大人もみんな”ストレート”に楽しめる映画えんとつ町のプペル。正直言えば新海誠ファンで彼の作品で毎回号泣する自分からすると泣けるとかでは無かったですがそれでも作画もキレイで主題歌も素敵で素直に良かったなと思える映画な気がします。(何度も言いますが西野サロンメンバーではありせんw)個人的には2000円近くのお金と2時間近い時間をわざわざ映画館にまで足を運んでコストを使って視聴するわけですから終幕したら「見に来てよかった」と思えるのが映画なのだと思っています。その点でいうと大日本人の評価2点台は納得出来るものかと思います。
どうしても暇で難解なアートな作品を見たいという方以外にはオススメ出来ない逆レビューでした。