みなさんこんにちは、やっぱりカレーが大好き!トモGPです。自分で作ったり食べに行ったり、我が本能ブログのホッピー同様に私トモGPもカレーが大好きです。カレーの魅力って一体何なのでしょう?シンプルかつコレ一杯でお腹が満たされる満足感、そして何より作り手によってよって様々な個性を感じることが出来るのもカレーの大きな魅力の一つかもしれません。そんな”カレー好き”を自負する人であれば、おそらく一度は耳にしたことがあるであろうカレーの名店「ムルギー」、みなさんご存知でしょうか。
渋谷エリアはカレー激戦区
神保町や下北沢に並びカレー激戦区の一つとされる渋谷、「渋谷、カレー」で軽くググってみただけでも何十軒というお店がでてきます。もともとカレーが大好きで自分でスパイスをゴリゴリ挽いてゼロからカレーを作ったりもしますが、やはり有名なお店の味というものはいろいろと試してみたいものです。たまにネットやインスタなどで調べて評価の高いお店などにちょこちょこ足を運んでは舌鼓を打っていましたが、そうして調べていると必ずといって良い程名前が上がってくるお店が数店あります。渋谷界隈は特にそういったお店が多く例えば、
前を通ると行列の出来ていない日は無い、具沢山で皿から溢れる程のトッピングが特徴でかつコスパに優れているという「カレーやさんLITTLE SHOP」や、
とてもフルーティな味わいで、ここのお店のレトルトカレーにはめちゃくちゃお世話になっている程大好きな「カレー屋パクパクもりもり(旧店名 カレー屋パク森)」など数え切れないほどの名店がひしめき合っています。(どちらもいずれ訪れてみたい!)
そんなカレー激戦区渋谷に、もはやレジェンドクラスといっても過言ではない程渋谷界隈だけではなく全国にその名を轟かすカレーの名店「ムルギー」があります。
カレー界のレジェンド「ムルギー」
おそらくカレー界NO.1と言っても過言ではない程有名な老舗のカレー屋「ムルギー」、
インスタのハッシュタグの数を見るだけでもこのお店の知名度が伺えます。渋谷の道玄坂に店を構える「ムルギー」は創業昭和26年(1951年)と今年でなんと70周年!多くの著名人にも愛され、その中でも作家の池波正太郎が愛したカレー店として特にに有名です。そんなカレー界伝説の店「ムルギー」に今回初めて訪れてみました。
JR渋谷駅ハチ公改札を出たらスクランブル交差点を渡り、渋谷109を右手に道玄坂を登ります。しばらく進むと左手に道玄坂駐車場が現れるので、そしたらちょうどその向かいにある小道を右に入りしばらく進むと、見えてきました!
ここがカレーの聖地「ムルギー」です!さすが創業昭和26年、老舗の洋食屋さんの様な趣のある外観がとても素敵ですね。こういった古くからあるお店の佇まいって、自分が昭和生まれなせいなのかやはり懐かしさや親しみを感じてしまいます。
看板にも創業昭和26年の文字が!そしてその上に記されている”印度料理”と言う文字がなんとも味があって良いですね。
入り口の脇にはHPでも見た看板が、謎のインド人の様なイラストが描かれています。基本的にランチタイムのみの営業のようです。僕の到着した11:15頃には周りにはまだ人は誰もいませんでしたが、写真撮影などをしていて気がつくとお店の前には開店を待つ行列が出来ていました。
表に掲げてあるメニューはいたってシンプル!ムルギーカリーと玉子入りムルギーカリーの2種類です。写真でよく見かけるのは”玉子入りムルギーカリー”ですね。そしてついに時刻は11:30、お店もオープンし並んでいる人達とともに僕も入店することが出来ました。
もう外観から想像した通りの店内の雰囲気です、所々多少改修を繰り返している感じはありますが、古くからある昭和の小洒落た飲食店といった感じです、非常に落ち着きます。中は思っていた程広くはなく席も40席あるかないかといったところでしょうか。
酒類やアイスクリームなんかもあるみたいですね。
店内メニューです。ん?表のメニューには無かった”ハヤシ”の文字が。更には辛さの選択やチーズなどのトッピングも数種類ある様ですね。しかし僕は初めてなので、ここはこのお店のゴールドスタンダードである”玉子入りムルギーカリー”を注文することにしました。余計なトッピングも今回は無しでいきたいと思います。
そして注文から約5分、ついに”玉子入りムルギーカリー”到着です!
出ました、すごい!写真で見たことのある正にあのカレーが目の前にやってきました!スパイスの効いた美味しそうなカレーの香りが漂ってきます。正直見た目の色や香りは俗に言うインドカレーっぽくはありませんが、スライスしたゆで卵のトッピングはインドカレーのド定番であるエッグカレーを彷彿とさせます。
玉子の上にはケチャップと白いのは生クリームでしょうか?(違ったらごめんなさい!)その2つが軽くかけてあります。生クリームがかけてある辺りはちょっぴり欧風カレーのようですね。
そしてこのごはん!これぞムルギー山脈とも言うべき山の形のごはんです!。ムルギーのアイコンとも言えるこの山の形に盛り付けられたごはんは、山が大好きだった先代のご主人が考えた盛り付け方とのことでした。ついにこの目で見ることが出来て感動です!
付け合わせのお漬物は感染症対策のため各テーブル毎においてあった小瓶は撤去し、カレー皿に小分けして乗っけるスタイルで提供しているようです。福神漬けと沢庵です、福神漬けには紅生姜も入っていて甘辛ミックスな感じが病みつきになりそうです。らっきょうではなく沢庵というところも珍しいですね。ではでは早速食べてみましょう!
ごはんを乗せたスプーンをカレーに潜らせ一口食べてみると、まず飛び込んでくる酸味とともに感じるかすかな苦味、そしてその後からやってくる味わい深く濃厚なスパイスの風味。気持ちピリっとする辛さのレベルは一般的には中辛といったところです。とてつもなく稚拙な表現をするのであれば、スパイスがしっかりと効いた欧風カレーといった感じでしょうか(浅い!!)。一見すると普通な様で普通ではない、食べたことがありそうで食べたことのない味、なるほど、多くのレビューで目にしていた”独特な味わい”という言葉にも納得です。ただし独特ですがとんでもなく美味しいです。空腹のせいもあってかカレーを運ぶスプーンの手が止まりません。とにかくカレーのルーが美味しいのでルーばかり食べてしまい、気がつけばペース配分を誤りごはんだけ残るという大失態を犯してしまいました。
ルーのおかわりが出来ることも後になって気づく程夢中になって食べてしまいました。ドヤ感全開の見たこともない様な変化球を使った見た目や味のインパクトで強引に引っ張られるのではなく、何もしなくても多くの国民が黙って着いていく様な明らかに感じる安定した王者の風格。これがレジェンドたる所以なのだ、という姿をまざまざと見せつけられた気分になってしまいました。
有名店の料理ってやけに期待値が上がってしまって、実際に食べてみると美味しいどころかあまり自分の口に合わない、なんてこともしばしばあります。例え美味しかったとしても1回食べられればもういいかな、なんて思ってしまったお店も自分の中では何軒かあります。でも「ムルギー」のカレーに関してはそんな心配は一切無用でした。創業から70年という年月に裏打ちされた確かな味は、多くのカレーファンを虜にするのも納得出来る美味しさでした。
特徴はあるけど単純にカレーとして美味しい
長く愛されるってこういうことなんだよ、と教えてもらった様な気がします。初めてだったので少し緊張してしまいましたが、そんなことも忘れてしまう程に美味しいカレーでした。今回は夢中で平らげてしまったので、この次訪れる時はもっとリラックスしてゆっくりと楽しみたいと思います。みなさんも渋谷を訪れた際にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。