Netflixの日本ランキングの一位をずっと独走中の韓国ドラマ「ヴィンツェンツォ」。タイトルからはドラマの内容が想像しにくく、とっつきにくい印象があるかもしれませんが個人的に過去イチの韓国ドラマだと思っています。昨年は、愛の不時着、梨泰院クラスもブレイクしたNetflixと韓国ドラマタッグですが2021年に放映されたこのヴィンツェンツォが間違いなく今年の話題をさらっていくと思います。ここまで熱くなる理由を韓国好き韓国ドラマ好きの私さじゃんが熱く語らせていただけたらと思います!これらか視聴予定という方のためにもネタバレなしでお送りいたしますのでご安心下さい。
その1:キャストが豪華
主演のソン・ジュンギは太陽の末裔でブレイクした35歳のイケメン俳優です。過去に元妻のソン・ヘギョとの離婚騒動もありましたが今年ヴィンツェンツォで堂々と再ブレイクした感もあり今回のヴィンツェンツォ・カサノ役も非常に彼にマッチしていて素晴らしい主役ぶりでした。
愛の不時着を見た方ならあれ?左の人見たことある!!とお思いになると思います。彼は、ヤンギョンウォンという愛の不時着で愛嬌のあるキャラクターで世界的に人気になったピョチス軍曹役の俳優さんです。実は愛の不時着、梨泰院クラスのキャストが豪華に多数参戦するのもこのドラマの特徴だったりします。キャスティングをまとめたNetflix公式動画まで登場。韓国ドラマ好きなら一度は見たことがあるあの俳優さんの姿も!
愛の不時着と梨泰院クラスだけでも合わせて6人以上の参戦が見られたヴィンツェンツォ。
中でも個人的に見ていただきたいのは長家(梨泰院クラス)の会長役が素晴らしかったユ・ジェミョン。今回は全く違う好感度の高い役でこれまた素晴らしい。2020年を代表する2つのドラマを見たことがある方なら更に楽しめること間違いなしのキャスティング。この時点で自分の推しポイントの50%以上はお話できたと思いますw
その2:ハードボイルド&サスペンス&コメディという新しいカタチ
ヴィンツェンツォのメインストーリーは、マフィアのコンシリエーリである主演のソン・ジュンギを中心としたまさに血で血を洗うゴッドファーザー的なハードボイルドサスペンスになっております。男性はこの手の日本で言うことろの任侠もの(アウトレイジ的な)が大好きだと思いますが、流血や死人がたくさん出るこの感じは女子には不人気だったりします。しかし、今回のヴィンツェンツォはこの血なまぐさい展開をコメディというカンフル剤で完全に中和させることに成功しています。
ドラマのメインエリアである”クムガプラザ”というビルを中心に繰り広げられるドタバタコメディが本当に楽しくてライバル企業と抗争中だということを忘れさせてくれるので、サスペンスを見たあと特有の両肩の疲れ感がほぼない楽しい作品に仕上げているのが素晴らしいと思います。
クムガプラザの住人はみんな魅力的で、クールなヴィンツェンツォが回を重ねるごとに彼らに感化されていきキャラ変していくのも楽しい要素だったりしますwこのサスペンスとコメディを重ねた様なドラマ作りは沢山の人に見てほしいという制作陣の願いも感じますし、Netflix日本ランキングで不動の一位を記録していることからもこの狙いが成功していると感じます。
その3:全20話の長編も飽きさせないシナリオ
梨泰院クラスや愛の不時着でされ日本のドラマを見慣れた自分からすると一話1時間20分ほどありますしとっても長いなーと感じていたのですが、なんとヴィンツェンツォは20話完結!!!日本のドラマの2クール分ほどの長さに相当します。しかい、見終わってみると長かったとは言えずいわゆる”ロス”を感じるほどの虚脱感がwもっと見たい!続編を見たいと思わせる、今回のヴィンツェンツォは大きく3つの問題の解決目指すお話です。
・巨大企業バベルとの戦い
・埋蔵された金の発掘
・クムガプラザの行方
本来イタリアに在住するヴィンツェンツォカサノですが、埋蔵された金を求めて祖国韓国入りすることに。そのためにクムガプラザの住人を退去させなくてはいけないのですが、住人との関わりの中で彼の心が変化し巨大企業バベルとの戦いに踏み入れていきます。もちろん、退去を迫られたクムガプラザの住人たちとクムガプラザがどうなるのかラストまで目が離せません。
その4:推しがかならず見つかる!?キャラクターの魅力
クムガプラザの住人(後のカサノファミリー)は皆素晴らしいキャラクターで、見ているうちに気になるメンバーが出てくると思います。実はカサノ側だけでなくライバルのバベル側のメンバーも愛嬌があったり憎めなかったりする部分もあり、どっちも負けて欲しくないような不思議な気持ちになったりもしますw
準主役の2PMテギョンは、三食ご飯という韓国のバラエティ番組での優しい&爽やかな印象とは真逆の猟奇的な演技が光っていました。こうして本来の性格と全く違うことが出来る演技力も素晴らしいポイントだと思います。
テギョンの弟役のクァク・ドンヨンもベテラン俳優陣のなかにあって24歳ながら、存在感のある演技で個人的には気になる役者さんとなりました。豪華キャスト&計算されたキャラクター作りが光るヴィンツェンツォ。みたら必ずみなさんも推しが見つかるはず!
その5:ファッションや車も日本では見られない素晴らしさ
イタリアのマフィアが主人公らしくイタリアのスーパーカーが多数登場!プロダクトプレイスメント(スポンサーが小物をドラマに出現させる広告手法)の関係上ロゴは隠されていますが、明らかにランボルギーニ・アヴェンタドールSですね。主人公のペアが法廷にこれで登場するシーンはしびれましたw
ヴィンツェンツォがイタリアで活動していた頃は、ロゴが隠されたマセラティで移動していたようですしマフィアのファミリーは思いっきり赤のフェラーリを燃やされていました。
フェラーリ812スーパーファストに見えますね。イタリアマフィアらしくカッコいいです。
ヴィンツェンツォを通してよく登場するのがリンカーンでした、カサノが運転するのはリンカーンナビゲーターというSUVでしたが韓国での販路拡大を狙ってのプロモーションだと思います。
個人的にアメリカ車には疎いので詳しくありませんが、近年はHYUNDAIやKIAの車のデザインも相当洗練されてますので韓国でどこまでシェアを拡大できるか見ものですね。
ヒロインのチョンヨビンのバッグやスタイルにも注目が集まっており、31歳の彼女の落ち着いたファッションも必見です。
スタイルの良さから何を着ても似合ってますし、可愛い感じというより終始出来るキャリアウーマン感なファッションでしたがどの服もカッコよかったです。
主人公ヴィンツェンツォはイタリアのマフィアの設定ですから、スーツスタイルやトラディショナルな装いが多かったですが、普段スーツでお仕事される方には参考になったのではないでしょうか。テギョン扮するライバル役もRADOの腕時計を着用するシーンが複数回登場しプロダクトプレイスメントだと思われました。
以上、ネタバレなしで熱くお送りしてきましたNetflixオリジナルコンテンツ、ヴィンツェンツォ。ドラマのタイトルが発音しにくい以外は全てオススメの個人的に過去イチ作品となりました。毎回毎回続きが気になる展開で視聴すると気づいたら夜中になってしまうこともありましたがwステイホームが続く2021年。本当にオススメです。