ラーメンの消費量は年に一杯。さじゃんです。そう私じゃん年間のラーメンの消費量が1.2杯ぐらい節制していますし正直猫舌なのもありラーメンがあまり好きではありません。ですから都内でよく見かける有名店での行列も信じられないと思っていたクチですwしかし、以前ご紹介した永福町のマアムジーコネクションに行った際に店長の小林さんに「絶対並びますし、量も多いですが大勝軒は有名なだけあって美味しいですよ」とのオススメもあり、年間消費ゲージを使うことに決めました。
創業66年ずっと行列のレジェンドラーメン店
1955年創業の永福町大勝軒。長きに渡り都民に愛され繁盛が続く伝説のラーメン店で詳しくなくても大勝軒という名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。自分が訪れたときもずっとこんな感じで行列が!自分も最後尾へ参戦。しかし、後で分かることですが23席程度の狭い店内を有効利用しスタッフさんのムダのない動きもあって回転率はよく30分並ぶか並ばないか程度で店内直前に到達。
新型コロナウイルスの自粛要請で営業時間が変更になってますので夜間に行きたいという方は注意が必要です。基本的に月曜日が定休日となっているようです。
非常にシンプルなメニュー表。よくある食券システムではなく、スタッフさんが注文を聞きに来ます。予備知識ゼロで行ったので普通の中華麺でも良かったのですが
中華麺(メンマ付き)1340円
という謎のメンマ推しに惹かれて注文してみることに。お土産の欄にもメンマの文字が!ラーメンを食べ慣れてない大勝軒慣れしていない自分の初挑戦がうまくいくのがドキドキです。
量は通常のラーメンの2倍!
中華麺(メンマ付き)1380円
待つこと10~15分。アルミ製のレトロでかわいいトレーに予想外に大きいラーメンどんぶりに入って伝説の中華麺が登場。後でご紹介するラーメン通信によるとなんと通常の2倍の大きさ麺とスープの量らしいです。メンマだけがおつまみのようにご飯茶碗一杯分現れた時は
果たして全部完食できるだろうかと不安になりました
しかし、その心配は杞憂となるのですが。
その味値段以上!創業以来300回を超える”味変え”をするスープ
なぜここまで大勝軒が愛されるのかお会計するときに頂いた「ラーメン通信」にその秘訣が書いてありました。店主の
「同じ味を提供し続けたら客は舌が肥えて味が落ちたと判断する」
というポリシーのもと原材料であるダシの見直し、グレードアップ、調合配分の変更など年に4~5回の改良(味変え)を行い通算で300回以上味を見直してきたそうです。今回始めて大勝軒のラーメンを頂いたのですが柚子の香りが強く中華というより和風だしの温かいお蕎麦を食べているような感覚になりました。味が強烈に濃いと言うわけではないのですが、ダシが非常に深く熟成されていて本当に美味しいなと思えるラーメンです。
一緒に頼んだ(頼んでしまった!?)メンマも当初は多すぎたオプションだったかと思いつつも実は非常にこちらも味が計算された商品で今まで食べたラーメン屋さんのメンマと比較すると
望外に柔らかく味がしみていて本当に美味しい!
と心から感じて結局こちらもラーメン同様完食に成功しましたwチャーシューも画像では油が浮いているように見えると思うのですが全くしつこくなくかなり柔らかく煮てあり子供や老人も食べやすく味の濃さも絶妙な塩梅に調整されていると感じます。その昭和な店の内外装から全く想像することの出来ない、血のにじむような改良と客離れを恐れない味変え、多い時は一日で250回転もするスタッフの連携など、伝説となるべくしてなった大勝軒のラーメンだと思います。
大げさですが、自分が食べ終わったあともこうして耐えることのない行列は食べたものの味覚に強烈な印象を残すことに成功した証でリピーターがメインと言われるラーメン業界で平日、土日問わずずっと繁盛しているのは心からすごいと感じます。
ラーメン嫌いの私さじゃんも大勝軒のラーメンは素直に素晴らしいと感じましたし、味が濃いわけではないのにすごく印象に残る柚子が香る和風だしラーメンの余韻がずっと脳裏の片隅にあります。大勝軒は店舗で提供するラーメンだけでなく通販事業でもそのこだわりを貫き通しているとラーメン通信に記載があり、
粉末スープや乾燥麺などを一切使わず、ほぼ同じ味を再現できるように冷凍便でお客さんのもとに届ける徹底ぶり。ステイホームが続く昨今ですから本能ブログ取材班も今後こちらも試してレビューさせていただけたらと思います。
年に一度食べるか食べないかのラーメン嫌いを魅了した大勝軒。繁盛しているのには成功しているのには理由があると言いますが、店舗の大きさ、内外装の綺麗さでは計り知れない商品力の強さというキラーコンテンツを改めて感じつつまた味変が行われた大勝軒に再訪したいと思いました。