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歴史的名勝負!ハナ差で無敗馬エフフォーリアの夢を砕いたシャフリヤール優勝【競馬】

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昨日は年に一度の競馬の祭典、日本ダービーが行われました。昨年はこの本能ブログでもご紹介し続けた後の無敗の三冠馬となるコントレイルをご紹介しました。

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今年も無敗の4連勝で一冠目の皐月賞を制したエフフォーリアが1.8倍の一番人気となり2年連続の無敗のダービー馬誕生となるのか、実際にレースを見てみましょう。

22歳の横山武史騎手vsコントレイル主戦ベテラン福永騎手

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先程もご紹介した無敗の皐月賞馬エフフォーリアの鞍上は22歳の若手No1ジョッキー横山武史。対する4番人気のシャフリヤールの鞍上は40代のベテランのコントレイル主戦騎手である福永騎手。競馬はブラッド・スポーツと呼ばれ血統が適正や能力を決めると言われていますが今年のダービーはとうとう出走馬すべてが大種牡馬サンデーサイレンスの血を引くサラブレッドとなりました。

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スタート直後の1コーナー。ゼッケン1番の一番人気エフフォーリアは先頭グループの4番手につけます。一方のゼッケン10番シャフリヤールは、

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道中エフフォーリアを完全マンーマーク状態でぴったり後ろにいるのが分かります。この時点で福永騎手が完全にエフフォーリアの仕掛け(馬を強く追い出す)のタイミングに合わせて自分の馬を追い出そうとしているのが推察できます。行きたがるシャフリヤールの手綱を引っ張っているのが分かりますでしょうか?

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約半分の1000m通過は1.00.3の平均ペース。みんなが直線まで脚をためてスローになりやすい所ですが先頭集団にエフフォーリアがいたためペースが流れたとも言えると思います。

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残り300m白い帽子1番エフフォーリアはここで抜け出しを図り堂々先頭へ。先頭集団にかまえて脚をためラストスパートはまさに一番人気馬に許される横綱相撲。

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半馬身付けてリードを広げるエフフォーリア!このまま押し切るのか!この時点で残り100m。無敗の二冠馬誕生かと思われたその時

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ゼッケン10番、シャフリヤールが馬体を合わせて猛追。補足しますとサラブレッドは闘争本能があり、こうして馬体を合わせると勝負根性がある馬であればあるほど真面目な気質であればあるほど隣の馬を追い抜こうとする習性があります。福永騎手は頭の中で

エフフォーリアに直線並んで競らせればいい勝負になるかもしれない

と計算して道中シャフリヤールをエフフォーリアの直下に陣取らせていたと思います。そのまま互いに全く譲らぬままどちらが先に入線したかわからず、第88回日本ダービーはゴールを迎えます。

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首の上げ下げのタイミングぐらいの差(馬の鼻先の差)いわゆるハナ差で手前の黄色帽の10番シャフリヤールが優勝となりました。

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昨年のコントレイルに続き2年連続のダービージョッキーとなった福永祐一騎手。控えめなガッツポーズがベテランかつ三冠馬のジョッキーであるというオーラさえ感じます。かくゆう福永騎手も19年もの間ダービーとは縁がなく、ワグネリアンで2018年に騎手人生約20年で悲願のダービージョッキーとなりました。その後2年後にコントレイルと出会い三冠馬のジョッキーとなり、今年また3度目のダービージョッキーとなりました。競馬の楽しさや奥深さはただのギャンブルではなく、こうした人馬の想いが重なり合って演出されています。昔はギャンブル一辺倒だった私さじゃんですが今は馬券は買っても1レース3000円程度で、レースそのものや関わる人のストーリーを追ってしまします。

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勝てば史上最年少ダービージョッキーだった横山武史騎手。彼もまたフロッグでこの馬に巡り会えたわけではなく、成績的にも昨年の関東リーディングジョッキーでした。(関東所属騎手の中で一番勝ち星がある)大きなレース以外でもしっかり、結果を積み重ねればまたチャンスは巡ってきますし、エフフォーリアが名馬であることに変わりはなく彼のサラブレッド人生はまだまだ続きます。ひょっとしたら昨年のダービー馬コントレイルと対決することがあるかもしれません。その時にまた今回のリベンジで福永騎手に挑んでもらえるとロマン派の自分としては胸アツな展開になるかと思います。

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ダービーは何回勝ってもとても嬉しいと以前ディープインパクトの主戦である武豊騎手がメディアに話していたのを覚えています。福永騎手も今年もまた嬉しそうですね。秋の三冠目の菊花賞で再度対決するのか別ルートを歩むのか、エフフォーリアとシャフリヤールの物語は続きます。