崎陽軒はシュウマイではなく実はシウマイ、こんにちはトモGPです。最近何かと充実し、観光地として更なる盛り上がりを見せる横浜みなとみらい周辺、特に赤レンガ倉庫周辺の発展ぶりには目を見張るものがあります。2019年10月にオープンした「横浜ハンマーヘッド」もそんな人気観光スポットの一つ、今回は横浜みなとみらいの新名所、商業施設からCIQまで一体となったこの注目の施設を紹介していきたいと思います。
横浜ハンマーヘッド
赤レンガ倉庫の北側にある”横浜新港”に2019年10月にオープンした「横浜ハンマーヘッド」、HPのトップにもデカデカとあるようにこの施設は商業施設、ホテル、CIQホールが一体となった日本で初めての施設なのです。CIQというのは、税関(Customs)・出入国管理(Immigration)・検疫所(Quarantine)の頭文字をそれぞれとったもの、そう、この施設は横浜港に寄港する大型クルーズ船などの客船ターミナルでもあるのです。
もともとみなとみらいには「大さん橋」という国際旅客ターミナルがありますが、結局ここだけでは対応しきることが困難である、ということが「横浜ハンマーヘッド」の建設に至った大きな理由とのことです。ちなみにこの「横浜ハンマーヘッド」という名前の由来はこの施設のシンボルでもあるこちら、
”ハンマーヘッドクレーン”からそのまま名付けられたものなのです。そしてなんとこのクレーン、製造されたのはなんと1914(大正3年)と今から100年以上前!というから驚きではありませんか!イギリス製のこのクレーンは当時5機同時期に日本に輸入され、この横浜の他に長崎、広島の呉、佐世保、横須賀に建造されました。横浜以外の4機は主に造船所などで軍艦などを組み上げることを目的として使用されてきましたが、唯一横浜新港のクレーンだけが荷役として使用されていたとのことです。関東大震災をも乗り越えその後100年以上も使用されたこのクレーンは、近代横浜港の基礎を築いた土木施設のシンボルとして土木遺産にも認定されました。
▲大正6年の新港、先端にうっすらとクレーンが確認できます。
(土木学会関東市部HPより)https://www.jsce.or.jp/branch/kanto/index.html
当然ペンキなどは何度も塗り替えられているとは思いますが、まさかこのクレーンがそんなに昔からあるものだったなんて思ってもみませんでした。100年以上も使用されていたなんて本当に信じられません。しかしこれらの歴史的事実は、自分も今回この記事を書くにあたり初めて知ったことで、自分が住む街ながらまだまだ知らないことばかりであると改めて実感しました。
高級感のある落ち着いた雰囲気の建物
JR桜木町駅の東側、赤レンガ倉庫の北側に位置する横浜ハンマーヘッドは、当初施設のある埠頭の形が名前の由来かな?なんて思っていましたが、実は先程も書いたとおり、この施設のシンボルでもあるハンマーヘッドクレーンが名前の由来でした。
建物はさすが新しいだけあって非常に美しくそしてモダン、オシャレで落ち着いた佇まいが港の景観にもマッチしています。「新港ふ頭客船ターミナル」表記がカッコいいですね。
建物のデザインが素敵なのはそれもそのはず、施設の東側側面に周っていただくとおわかりだと思うのですが、複合施設のうちの一つ併設されているホテルが、なんとヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの別邸「インターコンチネンタル横浜Pier8」というではありませんか。
であるならばこの建物がここまでモダンで高級感があるのも納得です。少し調べてみましたら宿泊料金もなかなかのお値段ですが、いつかは利用してみたいものです。その際はまたこちらで報告させていただければと思います。
充実した施設内
正面に戻りまして入口を入るとまず、
左手にスターバックスコーヒー、
そして右手には飲食店が立ち並ぶフードコートのようなコーナーがあります。最初に見た(時には施設の外観に似つかわしくないようにも感じましたが、なるほどこの通路の先にCIQホールがあるとするとこういった飲食店のスタイルにも納得がいきます。ただラーメン屋が少し多すぎな気もw。
通路を進むと2階へのエスカレーターがある吹き抜けのホールと、その先に、
CIQホールが、しかし2021年6月現在ではこちらは新型コロナワクチンの大規模接種会場となっていました。しばらくは大型旅客船の着岸も見ることは出来なさそうです。
2階へ上がるとまずは崎陽軒に次ぐ横浜みやげとして名高い”ありあけハーバー”の専門店「ありあけハーバースタジオ」がお出迎えです。
普通の店舗では取り扱っていないようなパッケージのカスタマイズなどが出来たりするとのことでした。
その他にカフェや、
ご当地お土産ショップ、
神奈川県のハンバーグレストランチェーンの雄「ハングリータイガー」など2階には1階よりも多くの店舗が軒を連ねます。そんな中でも個人的に一番のオススメはこちら
いまや神奈川県のお土産ランキングでもあの鳩サブレーを抜き堂々1位に君臨するお菓子”クルミッ子”の専門店「クルミッ子ファクトリー」です。
クルミッ子の販売やカフェだけではなく、
ワークショップでのクルミッ子作りまで体験出来てしまうのです。もちろん製作過程の様子も見学することが出来ます。
そして何よりこのお菓子はとにかく美味しいんですよ。サクッとした生地に挟まれたキャラメルの中に沢山のクルミが詰まっているこのお菓子は、あげても貰っても喜ばれるいまや神奈川を代表とするお菓子です。今神奈川県民が崎陽軒のシウマイ弁当以外に自信を持ってオススメすることが出来るお土産ですので、機会があればみなさんもぜひ!
クルミッ子ファクトリーの脇を抜け表に出ると目の前は海!そしてその先にあるのがこの施設のシンボルである、
ハンマーヘッドクレーンです!物凄い存在感!若干重機萌えの気がある自分にとっては、こんな巨大なクレーンを目の前で見ることが出来て大興奮です。今にも動き出しそうで、とても製造から100年以上も経過しているとは思えません。
このクレーン周辺は「ハンマーヘッドパーク」という名の開放的な広場となっていて、非常に見晴らしも良く居心地の良い空間でした。
海に向かって左を見ればみなとみらい、
右を見ると海上保安庁の巡視船やその奥にベイブリッジが!
このみなとみらいにまだこんな場所が残されていたのか?と驚いてしまう程最高にロケーションが良いこの施設は、
車でのアクセスはもちろん、
バスも3路線と非常に便利ですが、やはりJR桜木町駅からブラブラと歩いて行ってみることをオススメします。
まさに過去と現在を見事に融合させた複合施設「横浜ハンマーヘッド」、正直なところ訪れただけではこのシンボルであるクレーンがそこまで歴史のあるものだとはなかなか気づきませんので、その辺りをもっとフィーチャーしたら良いのになぁなんて思ってしまいます。ただそのような歴史的事実を抜きにしても非常に魅力的な施設です。特に天気の良い日は眺めも最高ですので、みなさんも横浜にお越しの際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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