車でのロングドライブは釣りに似ている!さじゃんです。先日、東北は仙台に出張に行き都内に戻ろうとした旅路の中で、愛車にトラブルがあり
高速道路上(SA)で代車に乗り換える
という事件がありました。乗ってきた愛車はディーラーさんの積載車に載せられ仙台の工場へ。自分は都内へ戻ろうと浦和本線料金所まで来た時事件が起きました。事件の詳細をお話する前にETCとはどのような仕組みなのか、改めておさらいしてみたいと思います。
無線通信技術を用いて高速料金を決済する歴史あるシステム
セットアップを終えた車載器と料金所のアンテナが更新して、車両情報等の記録をし通常はクレジットカードと組み付けされたETCから料金が後日引き落とされ、ノンストップで通過できるシステムです。当たり前過ぎて何言ってるの?ってぐらい日本でも普及が進み、国土交通省のデータによると
普及率は85%超え
となっております。一首都高をはじめ主要高速道においてETCレーンよりも一般レーンがガラガラなのは当たり前の光景となっております。日本では1997年に試験運用が開始され2001年から導入がスタートしちょうど今年で20年目を迎えるシステムです。
普及率は多くないと考えられますが、料金収受だけにとどまらず近年は機能が追加されたETC2.0も登場。指定の道の駅等への乗り降りが無料になるなどこちらも普及していくとカーライフが変わりそうな機能が付帯しています。
皆さんは新車や車両購入時にETCがはじめから搭載されていることも多いのでセットアップという作業自体を意識して居ないと思いますが、これが今回の事件のテーマでもあるのでおさらいしますと、
購入時に、車の使用者情報を登録し車種やナンバーなどを記憶させます。ですからレンタカーで自前のETCカードを出先で挿入しても問題ないのは
ETC車載器とETCカードは必ずしもペアで使わなくても良い
という使われ方を想定してこのシステムを構築したと考えられます。しかし、
入り口と出口は同じ車載器&同じETCカードである必要があります
同じ車載器つまりは
入り口出口で同じ車両でなくてはならない
というルールが意外と公式HPを見ても記載はありません。今回の混乱はこの珍しい現象にぶち当たってしまった自分が悪いとも言えるのですがルールを把握していない職員にも問題があるのでは?と提起させていただきたく当日何が起きたのか実際の事例をご紹介していきたいと思います。
帰京途中の那須SAで車が故障
仕事で都内から仙台に赴き給油のために那須高原SA(上り)に到着。しかし、ここで愛車に問題が!ちなみにこのときの愛車はご紹介しているクラシックミニではなく、マニアック目なスーパーカー&スポーツカー的車でした。名誉のために書きませんがこのメーカーはめちゃくちゃかっこいいスタイリングとは裏腹に”とにもかくにも故障が多い”メーカーとして有名でその噂に違わぬマイナートラブル多発で納車約一年で様々な故障を経験してきましたw話は飛びましたが、給油しようと思ったら
給油口が空かない!!!
過去にも空きにくい事はありましたが、緊急用の手動ハッチを使っても空かずガソリンランプもついていたのでガソリンスタンドで不動となってしまいました。
そこで、購入したディーラーさんに連絡すると驚きの提案が!
”ご迷惑おかけしていますし仙台から代車お持ちします”
確かに仙台-東京間は375kmの距離があり那須高原SAは都内から180kmの位置。ちょうど中間に位置しています。
自分の自動車保険の特約やディーラーの保証でレッカー移動&新幹線に切り替えも考えでも良かったのですが、多少待ったとしてもコロナ禍ということもあり、感染対策を考えると車移動が最善と考えSAで待つことに。待つこと2時間半ようやく代車と営業の方は到着、事情を話して様子を見てもらうと、”空かないのでこのままレッカー移動します”とのことで代車に乗り換えました。この時何気なく、愛車のETCカードを代車に差し替えたのですがこれがさらなる悲劇になることはこのときは思いもしませんでしたw
浦和本線料金所に差し掛かったあたりで、ETCからエラーの警告音が!しかしETCレーンに突入してしまったので後続の車の方々に迷惑を掛ける結果になってしまいましたが、しかたなく係員さんに事情を告げると、
ちょっと分かりかねるので上と相談します、左側にハザード炊いて避けててください
との指示が。素直に指示に従い待つことなんと30分!ここまで2時間半のロスと慣れない代車の運転でストレスはマックスでした。しかも一度最初の係員さんに位置から事情を話しているのに、代わった上席の担当者が30分待った挙げ句に出た言葉が、
”仙台に何時頃お乗りになってどこで車を代わったのですか?”
”ETCカードですか?通行券ですか?”
と。なんにも上に報告が行ってないしこの30分間は何だったのかとwこれだけの時間高速道路上で待たされてこれはないなと、思いながらももう一度説明しました。仙台で乗った車はディーラーがレッカーで仙台の工場へ戻ったこと、那須高原SAで代車に変えたことなど自分なりにわかりやすく再度説明しました。すると恐るべき答えが上席の担当者から飛び出しました。
自分の愛車の分と代車の2台分の通行料金を払うように命じられる
ここで耳を疑う発言が
”仙台から那須までの2台分と那須高原SAから浦和までの1台分の料金をお願いします”
と言われ、一瞬意味が分かりませんでしたがプロがが言うならと思い念の為理由を尋ねると
分かりにくので図にしました。白い人が私さじゃん、緑色の人はディーラーの方です。つまりNEXCOの担当者は車が2台分那須高原SAまで仙台から移動しているのだから、愛車の分と代車の分を負担すべきだと。しかし、代車を運転したのは自分ではないですし代車は代車のETCカードで那須高原SAまで来ています。この理屈ならば代車のETCカードで仙台ー那須高原SAを払うべきなのでは?と。自分の主張はこうです。
「ETCのシステム自体がセットアップ時に車と車載器が組付けされており、エラーの原因は途中で車が変わってしまったこと”だけ。つまり、車載器とペアとなるETCの料金は代車のETCカードもしくは車載器で支払うべきなのでは?」
と反論しました。すると、もう一度さらに上席の担当者に確認してきますと。待つこと15分結論が出ました。
こちらの表にしましたとおり、自分の主張が認められ一台分の通行料金を払えば大丈夫との結論に。修理予定の愛車の分は(仙台ー那須高原SA間)はディーラーさんが負担してくれるので仙台で精算したそうです。(ここでも揉めたようですがw)途中で車は変更になったもののキセルをしたわけでも不正をしたわけでもなく、珍しいケースだと考えれれたのが
高速道路上で(SA)車が変更されるもETCは同じ
というケースにNEXCO側も職員側も慣れていないというのが真相なのだと思います。今回はSAで変更しましたが急な故障や事故などではこうした事例が発生する可能性は誰にでもあり、不勉強な職員や担当者にあたった場合こうした二重請求のようなトラブルに巻き込まれる可能性があるかもしれないという事例だったこいうこと。もちろん後日返金対応はしてくれると思いますが、その労力やコストをこちらがが負うのも一苦労です。
まとめ
今回のことで皆さんにお伝えしたいETCの基本定義ですが
・ETCカードには入場時に挿入されていた車載器の情報が記録される
・入口と出口で同一カードで違う車だとエラーになる
・NEXCO職員もETCの決まりを把握していない場合がある
・不明な時や通行に自信がないときは一般レーンが正解
今回のような事例にほどんどの方は遭遇しないかもしれませんが、覚えておいて損はないETCの基本ルールですし職員や担当者に間違った料金請求をされたらこのブログを読み返して頂けたら幸いです。