昨日(2021年10月31日)東京競馬場にて第164回天皇賞秋が行われ、俗に言う3強対決を制した3歳馬エフフォーリアが優勝。なんと3歳馬の優勝はシンボリクリスエス以来19年ぶりの勝利となりました。競馬応援ブログの側面もある本能ブログですが、私さじゃんは個人的には三冠馬であるコントレイルを応援していました。3着に破れた大阪杯以来7ヶ月ぶりの出走となりました。
7ヶ月ぶりとはいえ、稀代の無敗の三冠馬ですからここで負けるはずはないと戦前オッズ2.5倍という低評価(コントレイルにしては)もあって応援馬券も込めて15000円の単勝馬券を購入!!個人的にはエフフォーリアの実力も認めながらも、古馬であるコントレイルが古馬とのレース初挑戦である3歳馬には勝つと思っていましたw
ですが、2着にはエフフォーリアが来るだろうとちゃんと2着にエフフォーリアが来る馬単も仕込んでいました(涙)予想はおおよそあっていたのですが、違ったのはエフフォーリアのその3歳馬とは思えない実力でした。
ゴール前迫るコントレイルもエフフォーリアが完勝
東京競馬場2000mという距離で行われる天皇賞秋ですが、スタート後すぐコーナーが控えており”内枠が有利”と言われています。1枠1番に入ったコントレイルでしたので、言い訳できない枠順だったと思います。
スタート後約600mの位置です、5番のエフフォーリアを見ながら構えるコントレイル。エフフォーリアをマークできる位置で絶好のポジションだったと思います。しかし、少し気になったのはコントレイルの福永騎手の手綱が短く引いているように見えるのがわかりますでしょうか?福永騎手が後ろ体重をかけてブレーキを掛けているような体勢に見えます、これは俗言う”かかる”という状態で馬がもっと前に行きたがるのを騎手が体で止めているアクションでこの状態が続くと直線に行くまでに馬が疲れてしまいラストスパートするエネルギーがなくなってしまうことで知られています。
1000mの通過が1.00.5で平均ぐらいのペースで流れていたと思います。縦長馬群の中央に位置するコントレイル。3強対決と謳われた、9番グランアレグリア、5番エフフォーリアはコントレイルよりも前での競馬となりこうなると直線でコントレイルがいつものような切れ味で追い込んで差せば勝てると思っていましたw
最終コーナーを周り最後の直線です、赤矢印が勝ったエフフォーリア。白い矢印がコントレイル。良馬抜群の手応えで特にエフフォーリアの手応えが良さそうに感じましたが、このような位置取りで言い訳なしの叩き合いに突入!
残り300m先に抜け出しのは天才ルメール騎手騎乗の9番グランアレグリア。やはりオッズは嘘を付きません力の抜けた3頭の叩き合いに。位置取り的に一番後方だったコントレイルが本来の切れ味を直線までに溜めていられれば2頭まとめて交わせる位置に居たと思います。
残り200m。9番グランアレグリアを完全に捕らえて抜いたエフフォーリア!彼に並びかけて競りたいコントレイル。しかし差が詰まるどころか離されるも懸命に追い上げる福永騎手。
残り100mを切っても加速するエフフォーリア。追うコントレイルは苦しくなってモタれるしぐさも(嫌がってまっすぐ走らない)、諦めない福永騎手の騎乗はさすが三冠馬ジョッキー。グランアレグリアはなんとか交わしたところで、
今年の天皇賞秋のゴールを迎えました。横山騎手は先週の菊花賞も制して2週連続のG1制覇となりました。コントレイルを脅かすならばエフフォーリアというところまでは馬券的に読めていたのですが、コントレイルの加速が良いときの走りと比べると加速しきれない感じもあって個人的には悔しい気持ちに。
レース後福永騎手も残り100mで苦しくなったと語っています。スタートが思うようにいかなかったなどのコメントもありますが、お父さんのディープインパクト同様スタートは元々上手じゃないので今回ぐらいのスタートならばゴール前の1馬身に影響を及ぼすほどではないかと思っています。
過去の7頭の三冠馬は三冠以外にもG1勝利
コントレイルの父ディープインパクトを始め、歴代の7頭の三冠馬は有馬記念やジャパンカップ今回の天皇賞秋のような古馬G1でも勝ち星をおさめているのが競走成績において当たり前というか、古馬になっても強いのが三冠馬だったりしますが現在までコントレイルは三冠以外のG1勝ち星はありません。今回の天皇賞秋は当然勝つものと思っていたのでショックでしたが2歳冬のホープフルS(現在はG1)でみせた異次元の強さが三冠以降見られていないのも個人的には気がかりです。
この頃に自分はコントレイルは三冠馬になると確信してずっと応援してきました。ですから、ここまで古馬になって勝てないコントレイルを見るのが個人的には寂しく
三冠馬はいつの時代も最強ではなくてはならない
という思いが古い競馬ファンである自分の胸にいつも去来しているので、戦前からアナウンスされている「コントレイルは次走のジャパンカップで引退」という陣営の方針が変わらない限り彼がG1を勝てるチャンスがあるとすればあと一戦しかありません。舞台は日本ダービーと同じ東京2400m。
このダービーを見て強さを実感し、三冠馬になると確信した記事も当時書きました。
自分とコントレイルの物語はコントレイルがジャパンカップで引退という路線を撤回しない限り次回で終わりを迎えます。こうして自分の応援している馬が引退してしまうまで追えるのが競馬の楽しみであり、血統を感じながら応援できるもの長年好きな理由です。ラストランで強いコントレイルを見せてもらえたなら今回馬券で大負けした分は許してあげようと思っています(笑)