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知らなかった!福岡の本当の名物はもつ鍋でも豚骨ラーメンでもなくうどんだった!【牧のうどん】

f:id:honknow:20211204232558j:plainみなさんこんにちは、とにかく麺類に目が無いトモGPです。ラーメン、パスタ、そば、うどんと和洋問わず世の中には数多くの麺類が存在します、どれも甲乙つけ難い位大好きなのですが今回はその中でもうどんのお話です。

日本のうどん文化

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うどん百科事典 より

奈良時代に中国から渡った小麦粉の団子がルーツとされるうどんは日本各地に伝わり、現在までその土地ごとに独自のうどん文化を築き上げてきました。そんな全国のご当地うどん、ちょっと調べてみただけでもメジャーなものからマイナーなものまでその数はなんと30以上!

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しかしその中でも生産量・知名度と共に圧倒的な人気を持ってうどん界の頂点に君臨するのは、間違いなく香川県の讃岐うどんでしょう。釜玉やぶっかけなど温かくても冷たくても美味しい讃岐うどんですがやはり一番の魅力はそのコシ!、とにかくコシの強い讃岐うどんは弾力のある歯ごたえだけではなく噛めば噛む程小麦の風味が口の中いっぱいに広がるので一度食べたら病みつきになってしまいます。かくいう自分も讃岐うどんが大好きでうどんに関しては”硬さこそ正義”くらいに考えていました。ところがそんな自分の横っ面を引っ叩いて目を覚まさせてくれるうどんと出会ってしまったのです。それが福岡名物の博多うどんです。

博多うどんはふわふわモチモチ

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(福岡土産で有名な左・通りもん、右・めんべい)
福岡博多といえば真っ先に思い浮かぶのはもつ鍋や豚骨ラーメン、そして明太子といった名物や名産品の数々、あまおうに代表される苺や通りもんといったお菓子も有名で、とにかく福岡は美味しいものだらけ正に食のワンダーランドといったイメージすらあります。そんな福岡に以前出張で訪れた時に我が「本能ブログ」のCEOさじゃんから「博多はうどんが美味しいから食べてきてごらん」と一件のお店を紹介してもらったのが、自分と博多うどんとの出会いでした。

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www.makinoudon.jp

牧のうどん

博多っ子なら知らない人はいない博多うどん界の雄 釜揚げ牧のうどんです。初めて博多うどんを食べた時の感想は「とにかく麺が柔らかい」という印象でした。自分の中でうどんといえば讃岐うどん、とにかくゴムの様な弾力のコシが命!と思っていたので博多うどんのふわふわとした食感には度肝を抜かれたことを今も良く覚えています。しかし柔らかいからと言って決してただ麺が伸びているわけではないんです。ふわふわなのに芯のモチッとした食感は残っている。そして柔らかいからかこれでもかというほどよくだしを吸うのです。初めはうどんの柔らかさにばかり気を取られていましたが、このだしがまた美味しい!関東住まいの自分にとっては色も薄いしいまいちインパクトに欠けるなぁなんて思っていましたが、いやいやそんなことはありませんでした。見た目の色とは裏腹にかつおや昆布の豊か過ぎる風味に加え、少し甘みさえ感じる優しい味付けのだしはこの上なく上質でクセになる味わいです。当然のようにスープまで飲み干してしまい自分の初めての牧のうどんは夢中になっている内に終わってしまったのでした。

とにかく関東に店が無い!

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出張から戻ってきても博多うどんの衝撃が忘れられずいろいろお店を探すのですが、まず博多うどんを食べられるお店が関東にはほとんどありません。ようやく最近になり関東でも博多うどんを楽しむお店がちらほら出てきましたが、それでもまだまだ気軽にといった具合には行きません。福岡の郷土料理のお店などを訪ねてうどんを食べたこともあるのですが、やはり思い出の牧のうどんとは何か違います。そんな訳でしばらく博多うどんとは縁のない生活を送っていたのですが、なんと先日たまたま仕事で福岡に行く機会がありましたので、久しぶりにガッツリと博多うどんを楽しんでまいりました!

釜揚げ牧のうどん

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目的地が福岡ということで航空会社は初めてスターフライヤーを利用してみました。機体も内装もブラックを基調としていてシックで高級感のある感じです。サービスのコーヒーとチョコレートも美味しく1時間30分あっという間のフライトで福岡空港に到着です。

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博多に来るたびに思うのはやはり空港から博多駅へのアクセスの良さです、飛行機を降りたらすぐに地下鉄に乗る事が出来たったの二駅で博多に到着してしまうのはいつ来ても本当に驚きです。博多駅に着いたら出口は二つですので”博多口”から表に出ましょう。

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博多口を出ますと右側に博多バスターミナルという建物があります。そして博多駅から最も近い牧のうどんはこの建物の中にあるのです!

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この日はうどんのために昼食を抜いてきたのでホテルのチェックインは当然後回しです。バスターミナル内の案内を見てみますと、ありました、地下一階に釜揚げ牧のうどんの表記が!はやる気持ちを抑え地下一階へGOです!

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牧のうどん博多バスターミナル店は地下一階の奥まった場所にはあります。訪れたのは16時過ぎという中途半端な時間だったのですが、店内にはお客さんがちらほらいらっしゃることからもこのお店の人気が伺えます。

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メニューの数も非常に多くありますが、ここは博多うどんでは鉄板のゴボ天(ごぼうの天ぷら)と丸天(魚の練り物を丸く揚げたもの)トッピングで決まりです。特にざく切りにしたごぼうの天ぷらは博多うどんでは最も定番のトッピングなので、どんな博多うどん屋にも必ずありますから初めて博多うどんを食べる際にはぜひゴボ天を食べて見てください!

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ここで牧のうどんの注意点を一つ、お金を入れてメニューボタンを押しただけでは発券はされません、写真にあるようにお釣りの取り出し口の横に"決定"ボタンがありますのでメニューを選んだらこのボタンを忘れずに押すようにしましょう。これ、牧のうどん初心者が陥りがちな券売機トラップですのでご注意をw。後は店員さんに麺の硬さを伝え静かにうどんの到着を待ちましょう、自分は当然"やわらかめ"です!

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注文してから5分と待たずうどんの到着です、早い!公式HPによると商品提供スピードは全店舗の中で最速だとか?w。なにはともあれようやく待ち望んでいた牧のうどんとの再会を果たすことが出来ました。

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サクサクのゴボ天と大きな丸天トッピング、これが食べたかったんです。

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横にある小さなやかんの中には熱々の追加のだしが入っています。時間が経つにつれうどんがどんどんだしを吸うので、お好みに合わせてだしを足してあげましょう。

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もともとせっかちな博多っ子、うどんを茹でる時間を何分も待っていられないということでうどんは茹でおきにして提供するようになったことが、博多うどんの柔らかさの由来とされています。しかし最初にも書きましたが”伸びる”のとはわけが違うのです、ふわふわでモチモチちゃんと噛み応えがあるのです。

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そして甘味のある風味豊かな優しいだし、これがうどんの柔らかさと共にクセになってしまうのです!

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やはり牧のうどんは美味しい、博多うどんの美味しさを教えてくれた牧のうどんは本店からスープや麺を運ぶため一時間半以内の移動圏内にしか出店はしないとのことです。関東でこの味を楽しむ事が出来ないのは残念ですが、また福岡を訪れる際の大きな楽しみとしてとっておきたいと思います。

バリカタで有名な博多豚骨ラーメンとは対極にあるふわふわモチモチ博多うどんのゆでおき文化、え?麺は伸びたら不味いですって?そんなことは言わずにぜひ一度、みなさんも博多うどんの世界を味わってみてはいかがでしょうか。