皆様あけましておめでとうございます、トモGPです。2022年もキャンプグッズや料理をはじめ、自分の大好きなことやオススメのスポットなどを皆さんに沢山紹介していきたいと思っていますので、本年もよろしくお願い致します!
「おせちもいいけどカレーもね!」いきなりですがこのククレカレーのCMのキャッチコピーにピンと来たあなたは間違いなく40代以上w。そうです私トモGP新年一発目のブログ、今回は自分が心からオススメするカレー店 spice tree(スパイス・ツリー)を紹介したいと思います!実はこのお店は約2年前、この「本能ブログ」が立ち上がった当初に真っ先に紹介したかったお店だったのです。しかし折しも新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、お店も営業の自粛を余儀なくされたり営業しても時間帯が不規則になったりで、お店自体も少し離れた場所に位置することからなかなか訪れることが出来ずにいました。しかし先日約ニ年ぶりにようやく訪れることが出来ましたので、今回はその模様も含めてお伝えしてしていきたいと思います。
spice tree スパイス・ツリー
群雄割拠のカレー戦国時代、もはや日本人の国民食と言っても過言ではないカレー、”カレー”と一括りに言っても国も違えばルーカレーからスープカレーまでその種類は様々で、現在では街中でもカレーの専門店を頻繁にみかけるようになりました。そんな中でも多いのがインドカレーのお店、今回紹介するカレー店 spice tree(スパイス・ツリー)もインドカレーの専門店なのですが、他と少し違うのはインドはインドでも”南インドスタイル”のカレー専門店なのです。
南インド料理とは?
皆さんはインドカレーと聞いて真っ先に何をイメージしますか?おそらく多くの方が思いだすのはバターチキンカレーとナン、あとはタンドリーチキンといったところではないでしょうか。正に王道のインド料理のイメージですが、実は自分も含め日本人がパッと思いつくインド料理の"ナンとカレー"のイメージは、実はインド料理でも北部のスタイルなのです。ちなみに同じくインド料理屋でよく見かける黄色いごはんのサフランライスは”ほぼ”日本のオリジナル料理で、実際にインドで見かけることはありません。ただインドでも色付きのごはんはあることはあるのですが、日本でいうお赤飯のようなものなのでよほど特別な時にしか振舞われることは無いのです。
では南インド料理とは一体どのようなものなのでしょう。まず北部の主食がナンやチャパティといったパンの様なものに対して南部は米、カレーも一種類ではなく数種類、それらをピクルスなどの副菜と一緒に食べるのがスタンダードなスタイルなのです。多くのレストランや食堂ではそれらをワンプレートにして提供しているところが多くそのスタイルを「ミールス」と呼び、東京の八重洲にあるカレー専門店ダバインディアなどはこのミールスで有名なお店です。上の写真の様に南部というだけあり大きなバナナの葉の上に盛り付けてあることが多く、本来は実にトロピカルなイメージなのです。
今回紹介するスパイス・ツリーもそんな南インド料理のスタイル、お店があるのは神奈川県の逗子市、
この鎌倉近辺も最近は下北沢周辺と同様にカレー激戦区として有名ですが、そんな中でも圧倒的人気を誇るカレー店がこのスパイス・ツリーなのです。JR逗子駅東口を出てすぐ右、なぎさ通りを真っ直ぐ進み一つ目の信号を過ぎたすぐ左側にお店はあります。
遠くからでもわかるかわいいミントグリーンの建物、spice treeスパイス・ツリーに到着です。とても特徴のある外観でパッと見た感じは美容室やカフェの様にも見えますが、れっきとしたカレー屋さんです。近づくとスパイスの香りがしてきて空腹にも拍車がかかってきます。
入り口は少し分かりづらく建物の裏手にあります。
お店のマークが目印で入店時の注意事項やその日のメニューなどが記されています
2014年のオープンから着実にファンを増やしここ数年はオープン前から行列が出来る程の人気店となりました。ランチタイムは12:00オープン、この日自分が到着したのは13時過ぎだったのですがご覧の様に物凄い行列でした。少し時間をずらせば入りやすいかな?と思ったのが大間違いで、明らかに自分が最後に訪れたニ年前とは人気も知名度も段違いになっている様子でした。結局一時間以上並んだのですが、それでも食べたくなってしまうのがこのお店の魅力なのです。
本日のメニューです、定番のバターチキンからマトンやラムそして季節のメニューまで、決してその数は多くはないのですがそのどれもが洗練されていて本当にオススメで毎回迷ってしまいますw。カレーは単品でも注文することが出来ますが、メインのカレーの他にもう一つ追加する”ニ種盛り”という頼み方も可能です。自分はメニュー上から2番目のマトンひき肉とネパール山椒が大好きなのでそれをメインにもう一つバターチキンのニ種盛りを注文しました。
カウンター3席とテーブル席が3つと店内の座席数は少なめです。
DIYの雰囲気が非常にかわいく、インド南部のトロピカルな雰囲気が漂います。
通常プレートにはメインのカレーの他にダル(豆のカレー)、副菜(野菜料理付け合わせ)、パパド(豆のおせんべい)がついてきますので、テーブルにはその楽しみ方などが記された説明書きが用意されています。
さあ、そうこうしているうちにカレーが運ばれてきました!
約ニ年ぶりのご対面です。長かった、冗談ではなくこの日をどんなに待ち望んでいたことか!食事で並ぶのが苦手な自分でも、このカレーのためだったらなぜか幾らでも待ててしまうのです!一つづつ見ていきましょう。
一番左がインドカレーの王道中の王道バターチキンです。マイルドなテイストで辛さに弱い人でも安心して注文する事が出来ます。バターチキンってどのカレー屋にも必ずありますし言ってみたらどうしても似たり寄ったりな味になってしまいがちです。しかしスパイス・ツリーのバターチキンは一味違います、とにかく味の輪郭がはっきりしているのです。バターチキンによくありがちな、後半はくどくて飽きてしまうという現象が全く起きません。何か気を衒った事をしているわけではありません、むしろスタンダードなバターチキンなのですがスパイスの香ばしさ、トマトの酸味、バターの風味、それらがグチャっとならずに一つ一つはっきりしているので味にメリハリが生まれているのです。とにかく食べやすくて美味しいバターチキンで初めての方には特にオススメです。
そしてその隣が自分の大好物、マトンひき肉とネパール山椒です。とにかくこれが食べたかった!マトンのひき肉をベースにしたキーマカレーなのですがマトンの臭さは全く無く上質な風味だけが残ります、そしてそこにプラスされるネパール山椒のキリッとした刺激がたまらなく食欲を注ぐのです。更にパクチーが良いアクセントとなりパラパラのバスマティライスにとにかく良く合い、みた感じ多そうなご飯もびっくりするくらいスルスルと入っていきます。少し辛めだったり使用しているお肉もマトンなのでもしかしたらハードルの高いメニューかもしれませんが、自分の様に一度ハマると二度と抜け出せなくなるので皆さんにもぜひ一度トライしていただきたいと思います。とにかく大好きです!
そしてこちらはどのプレートにも必ず付いてくるダルという豆のカレーです。前の二つのカレーとは打って変わってとにかく優しい、素材の味が全面に出ている非常にさっぱりとした一品です。付け合わせのヨーグルトはカレーと混ぜることでまた違った味わいを楽しむことが出来ます。
ごはんの上に盛られた副菜もはどれ美味しく、これだけでまたごはんが進んでしまうから困ってしまうのですw。
パパド(豆のせんべい)はそのまま食べても美味しいのですが、自分は細かくしてご飯の上に乗せてカレーと一緒に食べます。パリパリとした食感がまたカレーの美味しさを底上げしてくれます。
そして全てのおかずを包み込むこのインドのお米 バスマティライスがとにかく美味しい。正直なところカレーや副菜はこのご飯を美味しくいただくための引き立て役に過ぎない部分も正直あるかもしれませんw。見た目やパラパラの食感はタイのジャスミンライスに似ているのですが香りがそこまでキツく無いのでカレーの風味を全く邪魔しません。まさにこのカレーの最強のパートナーなのです。
一つのプレートに数多くの食材が乗せられていますが、その一つ一つが個性を持ちかつお互いを引き立てる役割をしっかり果たすことにより美味しさも増しますし、何より食べ終わった後のとてつもない満足感に繋がるのかなぁと感じました。
とにかく久しぶりに食べることが出来て感動もひとしおで、このために逗子に引っ越すことも頭をよぎったりする程大好きなカレー。とにかく人気がありますので並ぶことはもはや必須な感じなのですが、出来るだけ待ち時間を少なくするのであれば開店の30分程前に並んでしまうのが確実かと思います。あとは前日までに注文をしておけばお弁当という形で待たずに受け取ることも可能ですので、どうしても待ちたくない!という方にはそちらもオススメです。コロナ禍を乗り越えさらなる人気を獲得したことが美味しさの確かな証拠、カレー好きの方にはとにかく一度食べていただきたい一皿です、遠くても足を運ぶ価値あり!ぜひみなさんも一度味わってみてください!