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悪夢が現実に!ロシアがウクライナ侵攻を開始。マーケットの反応を分析してみた【株】【FX】【ビットコイン】【投資】

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日本時間2022年2月24日11時ころ(現地キエフは24日未明)にロシアが東部のみならず、南部クリミア、北部ベラルーシ側を含む多方面からウクライナ侵攻を開始しました。なんと首都キエフの空港にもミサイル攻撃をしたとの報道も。

ロシアとは政治思想も近く友好関係にある中国に配慮してか北京五輪終了後すぐの侵攻に驚きはしたものの”おそロシアならありえるな”とどこかで予感していた自分がいるのも事実で先日記事にも書かせていただきました。

結局の所、このシナリオのラストを知るのはロシアの大統領であるプーチンのみでありゴール設定がどこなのか西側諸国もウクライナも知る由はないかと思います。プーチンの胸の内を僕たち極東の素人が予想しても意味がないので今日は

ウクライナ侵攻その時のマーケットの反応

をまとめてみました。本能ブログは投資家集団でもありますから、今回のアクションが及ぼすマーケットへの影響は気になるところです。コロナの次は戦争かと、暗くなりがちですが今は推移を見守ることしか出来ない僕たちは投資界隈はどのように捉えたのかをチャートから読み取ってみたいと思っています。

日経平均は全面安

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

ちょっと自分の分析の色やラインが見にくくて申し訳ないですが、緑色の赤い陰線が今日の値動きです。岸田総理になってからずっと軟調な日経225でしたが、ウクライナ&ロシアからのエネルギー資源供給の不安や情勢不安から全面安となりました。1年3ヶ月ぶりに25000円を下回ったのだそうですが、チャート分析的にはまだまだ下目線(下落方向)には変わりありません。落ちたナイフ(下落中に逆張りして買いに走ること)を拾うことは上級者でも難しいと言われていますので安易なロングは危険かもしれません。

ビットコインも下落方向

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

個人的な見解としては一旦下落トレンドを抜けて500万円を覗いたものの今日のウクライナショックで400万円を下回る結果に。社会不安になると資産や投資家がどこに資金を逃がすのかある意味定石なコモディティもあるのですが新興資産であるBTCは今の所その役割を担えていないような値動きとなります。長期的目線ではクリプトカレンシーはもっと評価されるような感覚があるので買い場を探していた方は長期目線でいくと今は買っても良いのかもしれません。

戦争といえば社会不安と言えばゴールド

f:id:honknow:20220224170114p:plain(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

直近最高値を更新しています。タイトル通りなのですが、古来から世界的に「社会不和になると人々はゴールドを買う」

という格言がありますが、チャート分析的にもまさにそのとおりの値動きです。個人的にはチャート分析によりゴールドの短期的な下落が終了したとしてロング(買い)を入れてました。結果的には結構な含み益になってファンダメンタルに限らず、普段からチャート分析するとこうした良いことがあるのだと実感したケースとなりました。ウクライナ情勢が今後どうなるか分かりませんが、チャート分析的には上昇傾向にあるように感じています。実物のゴールドを買える方は買ってもいいですが、各種証券会社でコモディティのCFDが可能ですのでそちらでも良いかも知れません。自分はGMOとIG証券を利用しています。

エネルギー産出国同士の戦争は原油高騰のさらなる要因に

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

ウクライナとロシアは原油を始めとして天然ガスの一大産出国どだということをご存知でしょうか?広大な国土から採掘される天然ガスは産業を発展させるためにもどの国でも必要とされるもので(我々一般市民には馴染みが薄いですが)ときにはこの天然ガスが外交カードになったりもります。ところで皆さんはノルドストリーム2というパイプラインをご存知でしょうか?

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これはドイツへロシア産の天然ガスを送るパイプラインで、ドイツを始めとしたヨーロッパ各国にとってはロシアの持つエネルギー資源の安定供給が喉から手が出るほど渇望しており、1年ほど前にはすでに工事は完成していましたがアメリカの反対などにより(貿易摩擦的観点により)ドイツの開栓待ちの状態でずっと据え置かれていました。

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これがノルドストリーム2の経路です。2ということは当然1もあるのですが、とにかく昨今話題になっているのはこちらのノルドストリーム2の方で侵攻前にしきりにドイツの首相がモスクワへのプーチン詣でを連発していたのはこの為なんです。

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(ドイツのショルツ首相とプーチン大統領)

政治的な話を詳しく今回はしませんが、NATO寄りの思想を持つアメリカ&イギリスですが、エネルギー資源というカードをやり取りするドイツはノルドストリーム2の事もありあまり事を荒立てたくはないのが本音です。似たような理由でフランスもあまりロシアと戦う姿勢は打ち出せません。つまり、NATO諸国であまり足並みが揃っておらずウクライナ侵攻によってエネルギーの安定供給がされないかもとなれば、安定したエネルギーに投資が加速するというファンダメンタル的発想でご覧の通りの最高値更新の原油となりました。もともと、アフターコロナの需要増大で原油高騰が激しかった2021年末でしたがウクライナ情勢でさらに極東の我々の生活にももろに影響がでそうな高騰ではあります。チャート分析的には下落要素は今の所見当たりません。

為替・FXは各国の事情を反映しつつもボラティリティは増大

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

ドル円は円安傾向が続いていて最近は114円~115円前後が続いています。緑色矢印に注目すると株やコモディティほどの影響を受けてはいませんが、円高方向へ動きが出ました。しかし、ドル円ですので紛争の直接関連国以外の通貨ですから今回は普段の値動きほどで収まっています。チャート分析はもう少し円安傾向かなと。

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

こちらも円高傾向へ加速したユーロ円。NATOという当事者ですから、ドル円よりも大きなインパクトがマーケットを襲った様子が赤い陰線から伺えます。チャート分析的には方向感が無いですが、ウクライナ紛争が長引けばこのまま円高傾向が続くかと思います。

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

ポンド円です。英国もある意味で当事者国に近い関連性ですのでユーロ同様円高傾向へ動いています。もともと、チャート分析的にはレンジ相場でしたので(上下はっきりしない)ウクライナ紛争が契機となってどちらかの方向へ傾いていくのか注視してく必要があります。ちょっと今の段階ではどちらとも言えません。

半導体製造部品の産出国であるウクライナ

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

次は国内のエネルギー関連銘柄を見ていきます。実は世界的に半導体不足に陥っているのはご存じの方も多いですが製造に関わる部品や素材の大きな産出国が実はウクライナだったりします。この紛争が長引くとエネルギーのときと同じで「マテリアルの供給不安」に陥りさらなる半導体の不足を招くと予想されます。国内大手の東京エレクトロンの株価を見てみましたが大きな動きは見られませんでした。海外の半導体製造銘柄に大きな動きもあるようなので今後国内にも伝播しそうではありますが。

国内石油関連銘柄は高騰

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(2022年2月24日15時現在の8時間足(日足)チャートです。今日の動きは緑色の矢印になります。)

INPEXは一部上場企業であり、国際石油開発帝石と言う名前で過去には上場しておりました。日本最大の石油、ガス探査・生産会社です。原油チャートと連動して動く銘柄ではありますが、やはり如実に高騰しています。岸田総理は今回の紛争を受けて会見で国内エネルギーの備蓄を放出し国内に影響が出ないように政策を取ると発言しましたが、効果がどれほどあるかは不透明なままでまさかの”レギュラー250円オーバー時代”に突入もあり得る雰囲気ではあります。シンプルにガソリン価格だけでなく製造を始めとした各種産業に多大な影響が出そうで、天然ガスといい原油といい頭の痛い問題になりそうです。

まとめ

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不安そうなウクライナ国民の方の表情が本当に辛いです。非戦闘員の被害が無いことを祈るばかりですが、プーチン大統領は本気だということを誇示するためには手ぶらで帰還することは考えにくくウクライナ政府は難しい舵取りを今後迫られるかと思います。問題は

”ウクライナは現在まだNATO加盟国ではない”

という大きなテーマがあり、非加盟国であるウクライナが侵攻されてもアメリカ&西側諸国は武器の提供はできても直接的は共闘は出来ない形となっています。逆に言えばこの状況を好機と見たプーチン大統領の作戦勝ちとも言える形ですが、当初東側の新ロシア地域だけをクリミア時と同様ほんのり自国に編入するかと思いきや同盟国ベラルーシを巻き込んで少なくても3方位からウクライナを侵攻しています。これが、プーチンの本気度を示すメッセージングな行動なのか全土を占領するのかは未だに不透明です。

投資的には、

絶対に落ちるナイフは拾わない

というマインドが必要でチャート分析が一番大切だと考えますがファンダメンタル的な情勢も頭にいれるのが真の投資家だと思って今後も情報提供を自分なりにさせていだければと考えております。長文失礼致しました。

2022年2月25日 AM7:00 本能ブログ CEO さじゃん