去る2022年3月6日（日）この東京で一般ランナー参加としては実に3年ぶりとなる東京マラソンが開催されました。2007年に始まったこの”東京マラソン”は2013年大会からはボストンマラソンやロンドンマラソンなどが名を連ねる世界5大マラソンと言われたワールドマラソンメジャーズに加入し、名実ともに世界の主要なマラソン大会の一つとなった大会です。
自分は2014年に初めて我が本能ブログのさじゃんと共に出場を果たして以来、当大会にはこれまでに何度か参加させていただいています。”カッコいいランニングウェアを身に纏ってみたい”という物凄く不純な動機から始まったランニングという趣味も気がつけば10年近く経ち、ここまでコツコツと走り続けられていることは自分でも本当に驚きです。しかし一番最後に参加した2019年大会では自分の練習不足からリタイアとなってしまい非常に悔しい思いをしてしまいました。ところがその翌年の2020年大会の抽選でまさかの一般当選を果たし、前大会のリベンジを果たすべく闘志を燃やしていたのでした。この辺りの経緯については過去記事を読んでいただけると嬉しく思います。
ところが収束することのない新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、2020年大会は開催されたもののその内容は"参加資格タイムのある選手によるエリートレースのみ"、つまり自分達の様な一般ランナーは不参加といった形での開催となり、2020年大会の出走権利は次回大会以降に持ち越されることになったのです。
複雑な出走権利の移行と相次ぐ大会の延期
東京マラソン2020は自分を含む一般ランナーは不参加となったため大会の出走権利は翌年の2021年大会、もしくは翌々年の2022年大会のどちらかに移行できることになりました。もちろん早く走りたい自分は直近の2021年大会にエントリーを移行し開催を楽しみに待っていました。しかし新型コロナウィルスの深刻な感染拡大により延期に次ぐ延期、しまいには通常では3月に開催される大会が10月に行われるかも！？なんてこともありましたが、結局2021年大会はその年に行われることなく今年2022年3月にようやく開催が決定したのでした。ついに開催が決定した東京マラソン2021、しかしその様相は従来のものとは大きく異なる形で行われることとなったのです。
（本来2021年行われる予定だった大会が2022年に行われることにことより、今度は2022年大会当選組の出走権利移行問題が発生するのですがここでは割愛させていただきます。）
徹底した感染症対策の下行われる"東京マラソン2021"
まず今大会においてはワクチン接種とPCR検査が必須となり、大会開催日を挟んだ約1ヶ月間は体調管理アプリによる体温と健康状態の送信が義務付けられ、更に大会前に行われる"ランナー受付"も完全予約制となったのです。
"ランナー受付"とは？
世間一般にはあまり知られていないことなのですが、東京マラソンに限らず大阪マラソンなど大きい大会において我々ランナーは事前に"ランナー受付"というものを行います。大会前の別日、予め決められた期間内に受付会場に赴き本人確認やビブス（ゼッケン）の受け渡しなどを済ませなければならないのです。一見すると面倒臭そうですが、実はこれが東京マラソンにおける大きな楽しみの一つだったりします。なぜなら東京マラソンの"ランナー受付"は正に前夜祭、会場では大規模なExpoが行われるのです。オフィシャルパートナー（公式スポンサー）から一般出展まで数多くのブースが設置され、ランナー受付の期間中は連日そこら中でお祭り騒ぎの様なイベントが開催されます。会場限定のランニングギアの販売などもありついつい余計な買い物もしてしまいますがw、楽しいのと同時にこのイベントでレースへのモチベーションが一気に高まるので参加ランナーにとっては非常に重要なイベントでもあるのです。2021年大会のランナー受付は3月3日から5日までの3日間、危ぶまれたExipoの開催は規模を縮小しつつも行われるとのこと。あまりにも延期が多かったためなかなか大会が行われる実感が湧きませんでしたが、ここにきてようやく大会の開催が自分の中で現実味を帯びてきました。そして期待と不安の入り混じる中いよいよランナー受付当日がやってきたのでした。
緊張のランナー受付
2022年3月3日（木）、ランナー受付開催初日にエントリーを予約した自分は指定された時間の約30分前、10:30に会場である有明の東京ビックサイトに到着しました。東京ビックサイトでの開催は実に4年ぶりとのこと。以前は会場周辺にはわんさか参加者がいたのでその流れに沿っていけば自ずと会場に辿り着くことができたのですが、まずあまりの人の少なさにびっくりしてしまいました。
日程や会場を何度も見直し間違っていないことを確認しながら進むとようやく立て札を持った係員の方を発見しました。写真を1枚撮らせていただきいざ会場へ！
建物に入りしばらく進むと入場待ちの人達の長い列が。入口で混み合わない様に2列になって待機です、しかし入場時間は決められているので待ち時間もほとんどん無く入口に到着することが出来ました。
入口にて検温と予約確認のメールのチェックを終えてようやく受付のスタートです。確認メールを上手く提示することができない参加者もちらほら見受けられましたが、そこまで大きなトラブルは無く比較的スムーズに列は流れていた様に思います。
身分証で本人確認を終え、
PCR検査の検体を提出してようやくビブスなどの受け渡しとなるわけです。ちなみに検査結果は翌日メールで送られてくるのですがここで陽性の判定が出てしまうと当たり前ですが大会への参加はできなくなってしまうわけです。
そして自分の指定された受け渡し窓口へ向かい、
ようやくビブスと大会の記念品を受け取ることができました！
ちなみに中身は記念Tシャツやマスクそして大会案内などと前大会の記念品であるメダルも一緒に入っていました。前大会のものとはいえまだ走っていないのにもうメダルを貰ってしまうのはなんとも複雑な気持ちですw。そしていよいよ楽しみにしていたExpo会場へ向かいます！
待ちに待った東京マラソンEXPO2021
真っ赤な絨毯の入口を抜け東京マラソンEXPO2021スタートです！
大きな"東京マラソン2021"の表記とともに、
大会のコースや歴史などを振り返ることができます。会場の雰囲気に懐かしさを覚えながら先へ進むと、
まず初めに現れるのは大会コースの説明と解説ブースです。VTRを見ながらナビゲーターの方がコースの見どころや特徴を説明してくれます。
入ってすぐのブースというこもあり自分も含めつい見入ってしまうランナーで大賑わいです。参加された方ならおわかりだと思いますが、ただVTRを見ているだけなのにこれから自分がこのコースを走ると思うとやはり否が応にも気分が盛り上がってくるのですw。
今回は給水の方法も密を避ける工夫がしてあるのでその辺りの説明も付け加えられていました。
ビッグスポンサーである東京メトロのブースや、
スポーツドリンク、
スポーツメーカーなどありとあらゆるブースが展示されています。
会場限定モデルのランニングギアの販売はもちろん、
試走ブースなんかもあり本格的です！
ただステージでのイベントなどはもちろん無く、会場の人数も管理され当然スペースも広くとられているので会場内はかなり"がらん"とした印象を受けました。
従来の形で開催することが出来ないのはもちろんわかっているのですが、以前のお祭り騒ぎの様な雰囲気を知っているだけにやはり多少の寂しさは感じてしまいます。
それでもどんな形であれEXPOを開催してくれたことには本当にありがたい気持ちでいっぱいです。きっと開催に至るには自分達が想像もできない様な苦労が山ほどあったはずです。それでも会場から感じる皆が一丸となって大会を盛り上げようとしている空気には非常に胸を打たれましたし本番へ向けての気持ちも一気に高まりました。多くのボランティアや運営の方々には本当に感謝の気持ちしかありません。
そして最後にこれもお楽しみの一つ大会のオリジナルグッズ販売。
オリジナルタオルからマスクやキーホルダーなど様々なアイテムがありますが今回自分が最も気になったのがこれ、
お菓子類ですw。以前は無かったはずのこの手の商品、マラソンともスポーツとも全く関係の無いこのお菓子類に妙に魅力を感じお土産と自分用に大量に購入してしまいましたw。
そして翌日PCR検査の結果がメールが届きました。判定は無事に陰性、これでようやく東京マラソン2021への出走が正式に決定したわけですが、果たして私トモGPは前回大会リタイアのリベンジを果たし無事に完走することができたのでしょうか！？気になるレースの模様も含め次回後編をお楽しみに！
