(LEICA M10-R + Noctilux F0.95 50mm ASPH.)
いい写真が撮れたんじゃない、撮ったんだ!さじゃんです。関東の桜の見頃は当に過ぎましたが、東日本特に東北はこれからが桜の見頃だったりもします。スマホでほとんどの撮影をしてしまう自分ですがカメラブログとしての一面もある以上、カメラを持ち出しての撮影を今年は敢行しました。というか現代のスマホはきれいに撮影できすぎてデジカメ自体、LEICA自体を持ち歩くことが減りましたがこれではセミプロとして失格だということで今年は気合を入れて撮影してみましたのでご覧いただけたらと思います。
スマホにはできない繊細な表現に改めて感動
(LEICA M10-R + Noctilux F0.95 50mm ASPH.)
ライカM10-Rという機種が今の自分のメイン機種です。以前ご紹介した新型のM11 のお話。
画素数(記録サイズ)をカスタムで下げることが出来るようになったM11になんの魅力も持てなくなり、しばらくは十分にオーバースペックである4000万画素を有するM10-Rで十分かと思っています。流石に4000万画素ともなるとRAWサイズで40Mを超えてしまいこうしてブログにアップしたり、スペックに低いPCでLightroomによる現像も一苦労だったりします。こうして皆様に拙い写真を見ていただく分にはこれ以上のスペックはいらないなーと感じています。
(LEICA M10-R + Noctilux F0.95 50mm ASPH.)
とは言え、こうした単焦点レンズかつノクチルックスのような開放マニアにはたまらないこのようなボケ方はスマホのポートレートモードでも再現できるようで出来ない表現力だなと現像しながら感じました。映画のワンシーンのようなカットを撮れたような気がしています。
桜はピンクという表現を見直す
(LEICA M10-R + Noctilux F0.95 50mm ASPH.)
桜は肉眼では当然ピンク色なのですが、こうしてファインダーや現像というステップを踏むとこうして皆さんに見てもらいたい色として届けることが出来ます。こうした加工も当然スマホでも出来るはずですが唯一出来ないのが液晶画面を見るのではなく、
ファインダーを覗くという不便性からくる視界
が個人的には好きでして小さなファインダーで決めた構図をこうして大きく見たとき、うまく表現てきていると嬉しくなったりするのもライカの特徴でありレンジファインダーの利点なのかもしれないなと感じています。
(LEICA Q Type116)
こちらはライカQで撮影しました。先程のM10-Rとノクチルックスのセットに比べて約半分の価格と重量で撮影が可能です。自分のように強烈にMに対する渇望がない限り個人的にはこちらのライカQでMとほぼ同じような写真は撮れると思っています。つまりここから先は芸術性の世界ですので一般の方にはやっぱりQってバランスのいいカメラだなと感じています。
(LEICA Q Type116)
現像の仕方にもよりますが、やはりライカQを含めたライカプロダクトの吐き出す雰囲気はアンダー気味。この良い意味でのアンダーさがライカの湿度を表現しているかと思います。こうしたアンニュイな表現もスマホでは難しいかなと思っています。
(LEICA Q Type116)
現行のライカQ2もレンズはQと同じであり画素が違うだけです。中古でもこなれてきたQを手にしてライカワールドへ足を踏み入れて見てはいかがでしょうか。マクロモードでも搭載していて一台のカメラでいつくものレンズを持っているような利便性があります。
緑と桜のコントラストは季節の変わり目である
(LEICA Q Type116)
新緑と桜の非常に美しいコントラストもライカQの28mmの広角レンズだと、こんな風に表現可能です。
(LEICA Q Type116)
手前ボケもこのようにAF任せでも狙って取ることが出来、MレンズやMシリーズにこだわらなければライカのラインナップの中でも利便性と携帯性に優れなおかつ非常に高品位に撮影出来るカメラだなと思わされた一枚でした。
(LEICA Q Type116)
桜らしい色って結局何色でしょうか。薄いピンクなのか紫寄りの色なのかとにかく人によってその受け取りは様々かと思います。こうして優しく色を拾うのもライカレンズの特徴のような気がしています。
まとめ
(LEICA M10-R + Noctilux F0.95 50mm ASPH.)
・スマホのレンズとは違い大口径レンズでの撮影は表現力は段違い
・記録ではなく空気感を撮れる
・ファインダーのぞいて撮影という行為そのものがライカそのもの
・カメラで撮る意義は撮影者の意図をより強く伝えられる
・現像も大切な写真活動の一部
ということを久しぶりに本気で撮影して感じたことでした。過去にもライカに関する記事はたくさん書いてきましたが、コロナ禍で移動ができず旅ができずなかなか撮影できる状況ではありませんでしたが、自分が動いて出向いて撮影する楽しさや作品作りの感動を思い出した撮影でもありました。みなさんも、今年はライカを持って撮影旅行に出向いてみてはいかがでしょうか。