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シンウルトラマン大ヒット!”シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース”とは何なのか解説してみた【庵野秀明】

シン・ウルトラマンの興行収入が非常に好調だというニュースを目にしました。

すでに100万人を動員してシン・ゴジラを上回るペースだとも言われております。先日自分もほぼ最速レビューを書かせていただきましたが、

沢山のアクセスをいただき、庵野秀明氏の作品への関心の高さを伺わせる結果となりました。シン・ゴジラから始まった所謂”シン”シリーズ。このつながりを示すヒントが昨年正式に発表され大きな話題となっております。ゴジラ、エヴァンゲリオン、ウルトラマン、仮面ライダーと公開されてきた(仮面ライダーは来年ですが)この”シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース”構想とはどのようなものなのか自分なりに解説してみたいと思っています。

配給会社の垣根を超えた日本のヒーローズ

シン・シリーズ(いわゆるシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース)は2016年邦画としては異例の大ヒットとなったシン・ゴジラからスタートします。昭和のファンならご存知かもしれませんがゴジラは東宝が1954年に誕生させた特撮映画の元祖とも言える存在です。今でも歌舞伎町のTOHOシネマズにゴジラがいるのは、そんな理由だったりします。

庵野秀明総監督による、新世代のゴジラ像それが”新”ゴジラとも”真”ゴジラとも言われていて個人的にも好きな映画です。現在でも各種配信サイトで公開されていますので未視聴の方はシン・ウルトラマンの前後で見て頂けたらと思います。個人的”新”だなと思ったのが主観的に描かれるのはゴジラではなく未知の巨大生物と対峙する日本政府だというところが感激する視点だったりします。

次なるシン・シリーズは昨年公開された、シン・エヴァンゲリオン。こちらは完全なるエヴァンゲリオン劇場版シリーズの最終回という立ち位置で、”新”と言うよりは”真”と言った感じの作品で単体で見ても正直全くわからないエヴァンゲリオンファンのための最終最適解とも言える作品でした。自分のような新劇場版から入ったにわかエヴァンゲリオンファンでも楽しめる作品ではありますが一見さんお断りの敷居の高い世界観であることは間違いなくある意味で”シン・シリーズの元祖”であり基本世界観だったりするのかなと思ったりもします。

そして本年公開のシン・ウルトラマンレビューや感想は以前の記事を読んでいただければと思いますが、テンポ感も良く難解さは薄れ(庵野秀明氏が監督じゃないから?)個人的には最も万人受けする、ともすると子供が見てもウルトラマンカッコいい!!とシンプルに思える出来になっているかと思います。

そして来年公開予定のシン・仮面ライダー。監督はまたまた庵野秀明に戻る今作。どういった切り口で仮面ライダーを焼き直すのか今から楽しみでなりません。昭和のヒーローが配給会社の垣根を超えて次々と登場するシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースとは簡単に解釈するなら

過去のヒーローを庵野秀明(スタジオカラー)が焼き直したシリーズ

と言えるかと思います。普段意識してないのですが実は昭和に誕生していたヒーローが令和である今でも続いているほど、”ものすごいキャラクター”だったんだということを思い知らされるシリーズだという事も言えるかもしれません。

世界線は”庵野・ヒーローズ・ユニバース”なのでは?

ここまで説明しておいて、逆説的かもしれませんが昭和のヒーローを焼き直すのに”なんで毎回庵野秀明が絡んでいるのか”という点が興味深いと思う方もいるかもしれません。実は庵野秀明氏のキャリアのスタートは左側に写っているスタジオジブリの鈴木プロデューサーがいるように宮崎駿監督のスカウトでアニメ業界に入った方なのです。しかし、庵野秀明氏自身は大の特撮マニアでアニメ制作よりもかねてより特撮映画に関わりたいという思いがあったことをNHKのドキュメンタリーで明かしています。つまり、シン・ゴジラからスタートしたシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースとはエヴァンゲリオンを除く”庵野秀明の特撮映画への想いの具現化”とも取れるシリーズでこの、バックボーンを知っているとそれぞれのシン・シリーズの見え方が変わってくるから不思議だったりします。

こちらは、シン・エヴァンゲリオンの制作現場ですがアニメ作画、アニメ作品において現代の技術であれば全てPC上のソフトで完結できるのに庵野秀明監督はわざわざこうしたジオラマセット組んで背景素材としてイメージを作り上げています。このことからもわかるように庵野秀明監督は特撮映画の技法が大好きで特撮映画の世界観を2次元アニメのエヴァンゲリオンにフィードバックするほどの愛がゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーにあふれているといことなのです。各配給会社をつなぐもの、それは紛れもなく

”庵野・ヒーローズ・ユニバース”

であり彼が考える具現化したい特撮映画シリーズだと思ってもらっていいかと思います・個人的にはカメラアングル、カット割りなんかはシン・エヴァンゲリオンとシン・ウルトラマンで共通しているところも感じますし登場人物のキャラクター付もなんとなくシリーズ通して似ている部分もあったりします。そのなんとなく似ている部分が今回のシン・ウルトラマンでも語られている

マルチバース(多元化宇宙、多元化世界)

であり、我々が知らないヒーローズのアナザーサイドを庵野秀明監督が具現化したある意味で全く別物のヒーローズだと思っていただけるとシンプルに理解できるかと思います。

シン・ジャパン・ヒーローズ・アミューズメント・ワールドが開催

シン・シリーズの4作品を体感できるコラボイベントが今年開催予定となっております。

こうした体験型VRが中心となるようですが、ぜひ行ってみたいなと今から楽しみにしています。

という訳で長くなりましたが、シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースから今後も目が離せないですしみなさんもまずは絶賛公開中のシン・ウルトラマンから見て頂けたらと思います。