エスニック料理が好きで好きでたまらないトモGPです。今回はキャンプ飯ではなく久しぶりにお家ごはんのお話を、突然ですが皆さんは”レモンライス”という料理をご存知でしょうか?南インドの料理のひとつで簡単に言ってしまえば”レモン風味の炊き込みごはん”なのですが、カレーはもちろんどんなインド料理にも合うというこの”レモンライス”を今回はお家で作ってみましたので紹介していきたいと思います。
レモンライスとは?
インド料理といえばカレー、しかし最近よく耳にするのがインド料理でも”ビリヤニ”という料理。ビリヤニとは言ってみればインドの炊き込みごはんなのですが今回紹介する”レモンライス”も”ビリヤニ”の様な炊き込みごはんのひとつです。しかしこちらは同じインドでも南インド地方で有名な定番の料理になります。最近でこそ少しずつ知名度が上がってきたこのレモンライスですが自分がこの料理を知るきっかけになったお店がこちらです、
Lemon Rice TOKYO
2018年に渋谷駅のすぐ近くにテイクアウト専門店としてオープンしましたが現在は閉店中、料理は都内のカフェなどで提供中の他お店の味をそのまま食べられる冷凍販売もされています。仕掛け人はこの方、
(渋谷文化プロジェクト HPより)
ミュージシャン小宮山雄飛さんです。音楽ユニット”ホフディラン”のキーボード・ボーカルを務める自分も昔から大好きなミュージシャンで、最近ではお一人様ディズニーや渋谷区観光大使としても有名です。そして無類のカレー好きとしても知られる小宮山さんが地元渋谷で始めた小さなお店がこの「Lemon Rice TOKYO」だったのです。
しかしお店はランチタイムのテイクアウトのみの営業で売り切れ次第終了といったスタイル、ずっと食べてみたかったのですがなかなかタイミングが合わず長い間行けずにいました。そんな時にたまたま本屋さんで見つけたのがこちらでした。
Lemon Riceレシピ
小宮山さん著のレシピ本で本格的なレモンライスから家庭で作ることができる簡単なレモンライスまで、そして付け合わせのカレーなどのレシピの詰まった日本初のレモンライスのレシピ本です。挿絵もおしゃれだったり文章も多いので読んでいるだけでも非常に面白い一冊。そして驚くことに自分の様にお店に行きたくても行けなかった人のために、なんと「Lemon Rice TOKYO」で実際に提供しているレモンライスのレシピまで載っているのです!というわけで材料を揃えて早速作ってみました!
Lemon Rice TOKYOの味を再現!
レモンライスという名前はかわいいのですが中身はバッキバキのエスニック料理なので、準備する材料も手に入りにくいものが多いのかな?と思っていましたがそこまででもありませんでした。
材料A
・白米
・大麦
・ナンプラー
・砂糖
・ターメリック
比較的手に入りやすい材料達、細かい分量や調理法に関しましては本書を参照していただくとしてまずはお米と大麦を30分間水に浸水させましょう。
次に残りの材料Aであるナンプラー、砂糖、ターメリックを混ぜ合わせたものをお釜の中に入れよく混ぜ合わせたら炊飯器のスイッチを入れます。
材料B
・ピーナッツ
・ウラトダル
・マスタードシード
・しょうが
・ヒング
・レモン汁
次にごはんが炊き上がったら混ぜ込む材料を準備します。先ほど使用したターメリックやここで使用するマスタードシードはカルディコーヒーなどでも手に入りやすいのですが、ヒングというスパイス(写真右下)とウラトダル(写真右上)という豆だけはAmazonで入手しました。
謎のスパイス"ヒング"
以前様々なスパイスをすり鉢でゴリゴリ挽いてゼロからカレーを作ることにハマっていた自分も初めて見るスパイスです。調べてみるとそこそこマニアックなスパイスらしく別名"悪魔の糞"というとんでもない名前が付けられているスパイスなのですがその名の由来はズバリ”匂い”、とにかくとんでもなく臭いらしいのです。Amazonレビューでも「強烈な匂い」「二度と買わない」などとても食品とは思えないヘイト感満載の言葉が羅列されていますが「これぞ本場の香り」「油で炒めると甘い香りに」と言った救いの様なレビューもちらほらと。ただLemon Rice TOKYOの味を再現するためには欠かせない材料でもあるのでとりあえず勢いにまかせてポチりました。
届いたAmazonの箱を開けた瞬間に感じる明らかに異質な匂い、一瞬で「これか」とわかるインパクトの強さです。一応容器は密閉されていますしビニールにも包まれているのですがそれだけでは抑えきれない強烈な異臭、予想以上です。例えるなら引いたばかりの焼けたアスファルトを煮詰めた様な、ジャンルで言えば生臭いとかではなくとにかく化学的な異臭。小さじ1/2しか使用しないのにとんでもない破壊力です。せっかくここまでは美味しそうな感じできてるのにここで通称”悪魔の糞”とかいう容器からして毒薬にしか見えない食材をぶち込むのかと思うと非常に気が引けます。
ごはんに混ぜる具材ですが具材といっても簡単で材料Bを炒めるだけ。問題のヒングから炒めていきますが、なんだか鼻がおかしくなってしまったのか炒めても香りはあまり変わらない様な気もします。
炒め終えた材料を不安な気持ちを抱えながらごはんに混ぜて行きます。しかしするとどうでしょう、先ほどの悪臭はどこへやら驚くことにナンプラーや他の材料と混ざり合って一気に本格的なエスニック料理の香りに変化しました。これは楽しみです!ピーマンやパクチーを盛り付けたらレモンを乗せて早速食べてみましょう!
レモンライス
ターメリックの黄色いごはんが目にも鮮やかで、添えられたレモンが涼しげな雰囲気を醸し出している一皿、レモンライス(from Lemon Rice TOKYO)です!今回はあくまで”ライス”が主役ですので、カレーは凝らずにシンプルに「いなばのチキンとインドカレー」をいただきます。
一見ただのターメリックライスの様にに見えますがまず香りからして全然違います。ナンプラーや恐らく謎の調味料ヒングのおかげで非常にエスニックな香りが漂います。ただお店の本物を食べたことがないので実際の正解がわからないところですがただ一つ言えること、それは「とにかく美味しそう」です!
まずは一口パクリ、ナンプラーの塩気が程よく効き口の中に広がるスパイスの香り、レモンの酸味が絶妙過ぎて本当にこれだけで食べれちゃいます。めちゃくちゃ美味しいです。
大麦とウラトダルの食感がまた非常に良くそれと同時にプチプチ弾けるマスタードの実が最高のアクセントになり更に食欲をそそります。パクチーがまた良く合う!大麦やウラトダル、マスタードシードなどは好みによって分量を変えてみても良さそうですね。しばらくカレーのことを忘れて食べ続けてしまいましたw。
レモンライスは正真正銘のインド料理ですから当然カレーとの相性もバッチリです。酸味の効いたサラサラのカレーからバターチキンのようなこってりとしたものまで何でも合いそうな予感。もう普通のごはんに戻れなくなってしまいそうです。今回は日本米で作りましたがインディカ米で作ったらまた違った味わいが楽しめそうですね!
ちなみに余った分は次に日のお昼にいただきましたが一日経ってもその美味しさに変わりはなかったです!
こうなるとやはり気になるのはLemon Rice TOKYOオリジナルのレモンライスです。というわけでオンライン販売されている<冷凍>レモンライスお得セットなるものを購入してみましたので、次回はそちらの方を紹介しつつ自分で作ったものと食べ比べなどもしてみたいと思いますのでどうぞ次回もお楽しみに!