最近ますます配信系のオリジナル作品から目が話せない!トモGPです。今年に入りようやく劇場公開の作品も増えてきてまた活気を取り戻しつつある映画界ではありますが、同じ様に今勢いがあるのがNetflixなど動画配信サービスのオリジナル作品です。
当ブログでも今までNetflixやAmazonPrimeなどの数々のオリジナル作品を紹介させていただいておりますが、今回紹介するのは2022年7月15日から劇場公開、2022年7月22日からNetflixにて配信がスタートしたオリジナル作品「グレイマン」です。
グレイマン
あらすじ
CIAの非公式部隊に所属するエージェントであるコート・ジェントリー(コードネーム:シックス)(ライアン・ゴズリング)はある任務をきっかけにCIAの裏の極秘情報を入手してしまう。CIAはデータの回収とシックスの抹殺をロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)に依頼することから世界をまたにかける追走劇が始まる。
と、内容的には007やミッションインポッシブル、ジェイソンボーンなど王道のサスペンスアクションものの匂いがプンプンしますが果たしてどの様な内容になっているのでしょうか?
製作・監督はMCUシリーズでお馴染みのルッソ兄弟
「グレイマン」の制作・監督はアベンジャーズ/エンドゲームなど多くの人気MCU作品を手がけてきたあの"ルッソ兄弟"!ルッソ兄弟がNetflixオリジナルで関わる作品は「タイラーレイク」以来の2作目ですが「タイラーレイク」は製作と脚本だけでしたが今作「グレイマン」は製作・監督と気合いの入り方が違います。幼い頃からサスペンス作品が大好きだったルッソ兄弟がマーベル作品を撮影しながら10年間温めてきた今作、面白くないわけがありません。
豪華キャスト陣が集結!
主人公コート・ジェントリー(コードネーム:シックス)を演じるのは今をときめくライアン・ゴズリング、「ラ・ラ・ランド」や「ブレードランナー2049」で有名なあのライアン・ゴズリングが今作ではバリバリのアクションを見せてくれます。ダニエル・クレイグやトム・クルーズのお株を奪うかの激しいアクションはキレッキレなのはもちろん、派手ではあるもののよりリアルさを追求している感じでどれもヒリヒリものです。個人的にはライアン・ゴズリングの間伸びした顔が苦手でしたがアクション俳優としての魅力も垣間見れるこの作品で一気にファンになってしまいましたw。
そして今作の一番の見どころと言っても過言ではないのが、主人公シックスを執拗に追いかけ回す暗殺者ロイド・ハンセンを"僕らのキャップ"ことキャプテン・アメリカでお馴染みのクリス・エヴァンスが演じているということ。MCUでは正義の代名詞のようなキャプテン・アメリカとして大活躍したクリスが今作ではとんでもなく非道でサイコな悪役ロイドとして大活躍します。しかもこのロイドがとにかく嫌な奴でインチキ臭い口髭がさらにそのキャラクターのいやらしさを誇張させますw。キャプテン・アメリカで培ったアクションスキルを惜しげもなく披露し大胆にそして時にいやらしく主人公シックスを追い詰めていく様を演じるクリスは本当に生き生きとしていてとにかく楽しみながらこの役を演じているのが画面からビンビンに伝わってきます。このクリスをみるだけでも今作を鑑賞する価値は十二分にあると思います。
ロマンス要因ではない女性キャラ
主人公シックスの相棒のような立ち回りで登場するCIAの女性エージェントを演じるのは007/ノー・タイム・トゥ・ダイの出演が記憶に新しいアナ・デ・アルマス。このアナが演じる女性エージェントが主人公を喰ってしまうのではないか?と思わせるようなバリバリのアクションを見せてくれるのも今作の大きな見どころの一つです。従来のこういった作品であればこの女性エージェントは作品における華を添えるだけのキャラであったりただのロマンス要因になってしまうのですがそれだけで終わらないのがさすがルッソ兄弟です。
とにかく桁違いのスケール感
今作はもちろん前半からアクションシーンはフルスロットルなのですがサイコな暗殺者ロイドを演じるクリス・エヴァンスのクセがとにかく強すぎてこれはクリスの悪役っぷりを堪能する映画なのかな?なんて思っていました全然違いました。特に中盤のクライマックスであるプラハでの戦闘シーンは圧巻の一言では語り尽くせないほどの迫力とカッコよさ。現在アクションシーンはCG合成を駆使することで以前では考えらえない様なシーンを撮ることが可能になりました。しかしそれだけに最近のアクション映画では似たり寄ったりのシーンが多かったり驚きや新鮮味においてもそろそろ天井の様な気が勝手にしていました。しかしそんな感覚を余裕で上書きしてしまうくらい今作のアクションはとにかく秀逸で、激しいだけではなくリアルさもしっかりと追求されているあたりルッソ兄弟の気合いを非常に感じました。
最近流行りのドローンを使用したカメラワークも取ってつけた感が無く一連の流れに合っていて自然に馴染んでますしどうしても頻繁に場面が移り変わるので地名や場所の表記が必要になるのですがその表記(フォント)もいちいちカッコいい。また主人公を仕留めるために最強の殺し屋を放つなど厨二感のある展開もたまらなくいかにも男子が好きそうなワクワク感溢れる要素が満載、シックスをこの世界に引き込んだ最も信頼している上司の姪とのエピソードなど少女とおじさんといういわゆる”レオン”的な要素も見え隠れしたりとシックスの人間的な部分にもフォーカスを当てられていて、決してただのマッチョなアクション映画になっていないところはさすがルッソ兄弟です。早くも続編の製作が決定しており今後も目が離すことができない作品「グレイマン」みなさんもぜひご覧になってみてはいかがでしょうか、とにかくオススメです!