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ロレックスバブル崩壊か。デイトナ価格が一旦落ち着いた2022年8月市場調査【デイトナマラソン】

ロレックスを投機対象にするメンズが苦手です、さじゃんです。過去にロレックスマラソンやデイトナマラソンの関する記事を書かせていただき、たくさんの反響を頂きました。

正規店にスポロレを買いに行ったことがある方は分かると思うのですが、サブマリ・エキスプローラーはおろかオイスターパーペチュアル関連も何もかもがショーケースにない状態が続いて早数年。特に現行デイトナの人気は異常で今年の初頭(ウクライナ紛争前)には600万円を超える価格になっていました。

ロレックスによる価格改定があったにせよ、定価140万円の116055LNが中古でも600万円を超えるほどのプレ値になっていて非常に驚いたのもつかの間、2月後半にはウクライナ紛争も始まり安定資産という意味でロレックスへの投機もあったと聞いています。しかし、全世界的にコロナウイルスの感染が収束に向かいウクライナ紛争も膠着状態が続く中スポロレ好き界隈で「スポロレバブルが弾けた」という話を耳にし久しぶりに市場調査してみたのでみなさまにお伝えしようかと思っています。

500万円を下回る個体も出てきてバブルは落ち着いた感

こちらが価格コムの今年の116500LN(デイトナ白文字盤)の価格推移になります。異様な価格高騰をブログでご紹介したのが今年の年初でした。ウクライナ紛争をピークに緩やかに下降トレンド(FXや株のチャート分析)を描いて昨年の秋口レベルまでに落ち着きを取り戻しました。それでもプレ値としてはまだまだ高い印象もありますが。

2020年式(自分の白デイトナは2017年式)ですので車で言うところの高年式のモデルもとうとう500万円を下回ってきました。1月時点ではどんなに安くても600万円前後だったことを考えるとこの短期間に100万ほど価値が下落してしまったことになります。とは言え株式会社の時価総額のようなもので実態の時計としての価値が変わっていないのに価格が大きくここまで変動するのは、

単純に需要と供給のバランス

にすぎないと以前正規店の店員さんに伺ったときに聞いていました。もう少し長いスパンで見てみましょう。

2年という長期スパンで見てみると緩やかな右肩上がりであることは間違いなく、株や債券的なチャートの見方をするとそろそそ買い支えが入る頃かと思ったりもします。ロレックスが以前生産に関してコメントを出したように、急激な増産体制に入ったとは考えにくくシンプルに「500万円以上の買取価格がつくなら手放してしまおう」と考えた人がウクライナ紛争以降増えた可能性があると個人的には推察しています。クォークさんを始めとする二次流通ショップを見ていくと

新品の数も多少増えたが中古の数が多くなった

と感じます。これはデイトナに限らずスポロレ全般に言えることだとは思います。

こうして500万円アンダーの個体が増えてくるとこの辺の価格帯がプレ値の適正値なのかもと思う反面116500LNもデビューしてからそれなりの年数が経過しており(ざっと6年以上)毎年モデルチェンジの噂が囁かれています。

スポロレ全般に言えますがサイズ変更があったエキスプローラー1のように過去モデルが人気になる場合も多く、ムーブメントにエル・プリメロ(当時ロレックスはクロノグラフムーブメントを他社であるゼニスに委託していた)を載せたポルシェエンジンのメルセデスAMGのようなモデルが今でも高騰を続けているのはファンの間でも有名な話です。ですから、現行のブラックのセラミックベゼルが今後も続くのかは不明ですし116500LNを中心としたスポロレ人気と需給バランスの完全な崩壊が今すぐ終わるとは考えにくくバブルが崩壊したとは言うものの定価付近で買えるかと言われたらそれはまだまだ先な気がします。ゴローズやロレックス、バーキンなど歴史的銘品が投機対象として扱われるのが嫌な自分ですが、この流れは止めような無いようにも感じます。ここから年末にかけて更に下落が進むのか更に買い支えられるのかBTCのように注視していこうと思っています。