初恋は実らないから美しい、さじゃんです。今日は配信開始から映画館やTVで大々的にスポットが打たれてたネットフリックスオリジナルコンテンツ”First Love 初恋”
ずっと気になっていましたが見ると止まらなくなりそうで年末の忙しい時期に控えていたのですが、気になってイッキ見したので今日はご紹介したいと思っています。多少ネタバレを含みますので未視聴の方は視聴後に読んで頂けたらと思います。
宇多田ヒカルの楽曲にインスパイアされた物語
物語は高校生時代に付き合っていた二人が再会するまでの物語で、主人公の晴通（佐藤健）とヒロインの也英（満島ひかり）は1999～2000年に高校生を迎える設定となっています。今40歳前後の方には非常に刺さる時代背景だと思います。
今回の配信に合わせてスペシャルMVが宇多田ヒカルYou Tubeで公開されています。個人的にもFirst Loveの楽曲は大好きで非常に情緒的な歌詞を16歳の女の子が書いたことに当時衝撃を受けました。その美しいメロディラインだけでなく日本語の美しさ、英語の持つストレートさを織り交ぜた歌詞が今回の物語の根幹にあるような気もします。
”You are always gonna be my love
いつか誰かとまた恋に落ちても
I'll remember to love
You taught me how
You are always gonna be the one
今はまだ悲しい love song
新しい歌 うたえるまで”
英語と日本語の歌詞の融合が失敗しがちなj-popにおいてここまで完璧に切なさや悲しさを表現した歌詞があったでしょうか。この繊細な曲を映像化するとこんなお話になるという一つの提案なのだと思っています。今回はネタバレなしでお送りしますので未視聴の方も気軽に読んで頂けたら幸いです。
実力派の俳優を多数起用で物語に入り込みやすい
今回のストーリーは男性側と女性側の人生をインタラクティブで描いておりダブル主演と言う形でキャストが発表されています。晴道（佐藤健）が也英（満島ひかり）に一目惚れするところから物語は始まりますが、2018年と2000年を行き来する形でこの両世代を主人公たちと同じ時代を生きた自分としては感情移入し易い映像でした。
2000年代はガラケーで連絡したり家に電話したりが普通でしたしが2018年の現代を生きる二人はiPhoneで連絡を取っており通信手段の変遷という意味でも見る世代によって捉え方が違う物語かもと感じました。俳優陣も主演の二人以外も非常に実力派揃いでシナリオに入り込めるような素晴らしいキャスティングとなっております。
ラブストーリーと言うよりは再会するまでの人生の物語
10代の高校生の時に恋愛をしていた二人が10年以上の時を超え30代になったときどんな人生を歩いているのか。今回のFirst Loveは単純な恋愛モノと言うよりはロードムービーを見せられているような
人生のボタンを微妙にかけちがえた人々
の物語であり今回の二人が織りなすつまずきは誰しも起こり得るようなリアル感に包まれているなと感じたりもしました。
暗い人生の暗部を見せられるようなシーンも有り重たくなりますが監督の寒竹ゆり氏の絶妙なコントラストの使い分けでそうしたシーンの後は10代の若々しくエネルギッシュな恋愛のシーンに切り替えられ上手く物語としてのコントラストをつけているようにも見えました。
Netflixの資金力を見せつける圧倒的な映像美
全9話のドラマとはなっていますが映像美やロケのスケールするを考えると、
映画並みの圧倒的クオリティ
となっております。映画館で見てもきっと素敵だろうなと思わせる作品力は日本の在京キー局には到底追いつけない資金力と制作力によるものだと感じます。
人生って何なんだろうと、好きな人がいることって幸せなことかもしれないと慌ただしい日常に追われる私達日本人が見つめ直すべきエッセンスが詰め込まれており今年視聴したNetflix作品の中でも最も心打たれたと言っても良いかもしれません。
タイトルだけ見ると恋愛モノに見えますが二人の男女が賢明に生きたその先にあるものは何だったのか、それを問いかけるようなお話だったと思います。30代以上の方により刺さるお話である今回のFirst Love本当にオススメです。
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