食べ物だろうが何だろうが基本的に食わず嫌いはしません、トモGPです。みなさんはタコと聞いてどんな料理を思い浮かべますか?自分はたこ焼きか寿司ネタくらいしか思い浮かばず、そこまでタコに対して思い入れなんてありませんでした。しかしそんな自分のタコという食材に対する概念を大きく変えてくれたお店があります、それが今回紹介する東京千駄木にあるタコ料理専門店”たこや 三忠”です。
タコ料理専門店”たこや 三忠”
タコ料理の専門店”三忠”は東京メトロ千駄木駅の1番出口を出て徒歩約1分、団子坂の途中のマンションの2階にあります。実はもう何度も訪れている大好きなこのお店、ではなぜ今まで紹介してこなかったかといいますと単純にこれ以上人気が出て混んで欲しくなかったからです。しかしそんな自分の気持ちをよそにお店はすっかり大ブレイク、もはや自分が隠したところで何が変わるわけでもないので今回満を持して紹介させていただくことにしましたw。いまや(というかだいぶ前から)平日でも予約必至の大人気店、ただそれは”東京でのタコ料理が珍しいから”という理由だけではなくシンプルに”美味しいから”なのです。
千駄木駅から団子坂を少し登るとすぐ右手、マンションの2階にお店が見えてきます。間違いなくここであろうという入り口、タコの足が描かれている提灯がなんともかわいいです。
のれんに記されて”三忠”の二文字、そしてよく見るとのれんの一部がたこの足になっている!何度も来ているのに初めて気づきましたw。
店内はカウンター席にテーブル席にお座敷もあり座席数は約35席とそこそこの広さがあり、とても明るく活気のある雰囲気です。見渡すと店内に溢れるタコグッズの数々、お店のタコへの愛が溢れていてなんとも微笑ましいです。
お店のビジュアルだけではなくメニューを見ていただければおわかりの様に本当にタコ料理ばかり!”たこや”の名は伊達ではありません。料理の数も多くどれを注文してよいか迷ってしまいますが、お手頃な価格でいろいろな味を楽しむことができるコースも3種類用意されていますので、初めて訪れる方は断然そちらをおすすめします!
看板メニューの一つに見て目にもインパクトのあるメレンゲ状の明石焼きがあるのですが、そちらの方はその他多くのブログでも紹介されていますのでそれらを参考にしていただくとして、やはり味わっていただきたいのはこのタコのお刺身2点盛りです。
まずは北海道釧路の水タコ、刺身で食べることができる数少ない種類の一つです。泡状の薄めた醤油で食べることで生の水タコの甘味と弾力のある歯応えを楽しむことができます。新鮮なタコのお刺身の本当の美味しさを教えてくれたメニュー、吸盤の部分がまたコリコリしていて本当に美味しいんです。
続いて神奈川県久里浜産の真たこは気持ちボイルした半生状態、通常のわさび醤油でいただきます。お湯で締まった表面と中の生の部分の食感の差を感じながら水タコとはまた違った味を楽しむことができます。こちらもちゃんと吸盤の部分が用意されているのが嬉しいポイントです。正直この2点盛りをひたすら食べ続けるだけで大満足なのですがそんなに頻繁に来ることもできないので他のメニューも楽しみたいと思います。
”吸盤推し”にはたまらない”吸盤の唐揚げ”です。食感命のこのメニュー、カラッとした衣とコリっとした吸盤の歯応えの相性は抜群。人気メニューなので遅い時間帯には品切れになってしまうこともあるので要注意です。
吸盤シリーズをもう一つ、”吸盤のガーリック焼き”パン粉をまぶしたタコの吸盤のアヒージョの様な一品。もちろん美味しく無いわけはありません、エスカルゴの器に入っているのもなんともユニークです。バケットがついているのも嬉しいところです。
個人的にお刺身の次のおすすめなのがこちらの”タコの天ぷら”です。ガッツリ火を通すことでタコの身が固くなるかと思いきやそうではなく、とてもやわらかく仕上がっています。外はサクサク中はジューシーで同じ揚げ物でも唐揚げとは全く別物、とても甘味があって見た目以上の美味しさにびっくりするはずです。
そして最後はタコしゃぶです!生でも食べられる新鮮なタコをしゃぶしゃぶするのですが注意したいのは出汁の温度、
メニューにも書いてあるのですが出汁が暑すぎるとただの茹でだこになってしまうので、沸騰したら少し冷ますのがポイントです。2〜3回さっと出汁にくぐらせたらそれでオッケー、あとは自家製ポン酢で食べるだけです。
少し温かくなったやわらかいタコの身は噛めば噛むほどに甘味を感じて、その美味しさは箸が止まらなくなるほど。お刺身が恋しくなったらそのまま食べられちゃうのがまた良い!
海外では悪魔の食べ物とまで言われその容姿から忌み嫌われているタコ、しかし日本では食材として普通に世の中に浸透していますしもちろん食文化としてもしっかりと確立されています。
ただ東京にはタコ料理専門店ってほとんどありません、あったとしても”たこ焼き”や”たこ飯”などあくまで居酒屋のメニューの一環であるのがほとんどです。ですので初めてここを訪れてタコの本当の美味しさを知った時は、本気で丸の内に分店を出したら絶対にバズると思い一瞬大将に弟子入りすることを考えたほどです。タコに対してそこまで思い入れが無かった分これら絶品タコ料理の数々にド肝を抜かれたんだと思います。でもそんな気持ちにさせてくれるほど美味しくて大好きなお店”たこや 三忠”、大人気なのでもちろん予約は必須ですが、決して敷居も高く無く最高に雰囲気の良いお店ですので近くにお住まいでない方もぜひ一度足を運んでみていただけたらと思います。