ファレルと言えばハッピー!ハッピーと言えばミニオンズ!さじゃんです。先日ファッション業界に激震が走るニュースが報じられました。
Louis Vuitton is delighted to welcome @Pharrell as its new Men’s Creative Director. His first collection for Louis Vuitton will be revealed next June during Men's Fashion Week in Paris. #LouisVuitton #PharrellWilliams pic.twitter.com/GRCQFfOAHK
— Louis Vuitton (@LouisVuitton) 2023年2月14日
オフホワイトの生みの親であるヴァージル・アブローが急逝し個人的にも大変ショックを受け記事としても取り上げました。
早いものでもう一年半ほど経つのですね。その後オフホワイトもLOUISVUITTONのクリエイティブチームによってヴァージルの意思を継ぎながらコレクションを発表してきたわけですが、大々的にLOUISVUITTONはメンズのアーティスティックデザイナーを誰にするか名言を避けてきました。そして2023年の6月のコレクションからファレルがクリエイティブしたラインが発表されるとの報道が正式にリリースされた形に。
2004年と2006年にLOUISVUITTONとコラボレーションをしているとの記載がありましたが個人的に大きな印象はなかったので本当にファレルに起用は意外でした。
アーティスティックディレクターはデザイナーではない?
そうなのです、我々ファッションオタが考えるアーティスティックディレクターとハイブランド側が考える同ポジションは結構認識が違うのかもとファレルの起用で気付かされました。つまり、ファレルに求められるのはバッグや服をゼロイチでデザインする能力ではなく、
ブランドイメージやプロダクトクリエイティブの象徴
としての役割なのだと思いました。LOUISVUITTONは過去に、マークジェイコブスやキム・ジョーンズを起用しブランドイメージの若返りと購買層の若年化に成功してきましたがここにきてファレルというセレブリティインフルエンサーを起用することで、若年化ではなく高級路線に突き進みたいという思惑が見え隠れすると個人的には考えています。シンプルに言うのであれば、GUCCIやDiorなどの同価格帯のハイブランドよりも更に上のCHANELやHERMESのような価格帯にシフトしていきたいのだと考えていると個人的に考察しています。
USJのスターキャラクターにのし上がったミニオンズのテーマソングだったこのHAPPYは世界中で大ヒットしましたし、個人的にも大好きな曲です。しかしこの曲も最近かと思いきやすでに9年前。ファレルの2023年現在49歳に。
国連で平和についてスピーチ経験もあるファレルですから某カニエ・ウェストのような問題児はコンプライアンス重視、SDGs重視の現代においていくらクリエイティブでも二度と登用されないのではと考えます。LVがファレルに期待してるのはゼロイチで洋服やバックをデザインするパタンナーのような仕事ではなく、LVの象徴として方向性を決定するディレクター職という位置づけをチャレンジングに設けたことがで世界最大のラグジュアリーブランド(売上高2兆円オーバー)である哲学なのかもしれないと感じました。
一方ミケーレ退任のGUCCIの動向は?
ここで気になるのがLVMHとしのぎを削るケリンググループのGUCCIの動向です。何かとLVと比較されることの多いGUCCIですが近年ブランドイメージを大幅に高めたアレッサンドロ・ミケーレが昨年退任。2023年のコレクションがよもやのミニマム路線へと変更で悪い意味で話題。
GUCCIらしいエッジの効いたコレクションは鳴りを潜め、ジルサンダーやマルジェラのショーを見せられているようなミニマリズムへ。しかし、GUCCIも正式にミケーレの後任人事を発表したわけではなく今回のLVのファレル起用は大きな影響を与えそうです。ファッション好きとしてはLVMHやケリンググループの行く末がファッション業界全体の方向性を決めると言っても過言ではなく今年は大きな変化が起きそうな一年になると感じています。
最後にVUITTONのオススメアイテムを!
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