こんにちは本能ブログCEOさじゃんです。本日3月11日は12年前に発災した東日本大震災から12年目となる節目の日です。自分が被災した体験記も以前書いたものも沢山のアクセスを頂き実際に被災した方、被災していない方から沢山の反響を頂き嬉しく思っています。あの日からの時間経過は遠いものになるのに自分の中での精神状態の変化や当時の思いなどを今日という特別な日に皆様にお伝えできたらと思い書かせて頂きます。
回顧することが出来ない地獄の映像
自分の身に起きたこと見たことを自分が実際に現地で撮影した写真とともにご紹介しております。被害の全容が明らかになる前に凄惨な被災地に入り自分が見たこと体験したことは12年たった今でも脳裏にこびりついて忘れることは出来ません。特に
・遺体安置所に横たわる数千の遺体
・遺体が腐敗していく匂い
・遺体のそばで泣き崩れる遺族
・瓦礫の山から遺品や遺族を必死に探す人々
・業務に当たる消防隊員、自衛隊員の方々の表情
・ぎゅうぎゅう詰めの体育館に避難した突然日常を奪われた人達の絶望感
・取り残されることのほうが地獄かもと思える震災孤児の子たちの不安な顔
こうして自分が見た生き地獄は12年経ってもなお夢に見たりもしますしフラッシュバックしたりもします。
当時はアーカイブを残そうとかこうして沢山の人にブログで公開して見てもらおうと言う気持ちは強くなかったのですがカメラが趣味だったということで常に持ち歩いていたと言うこともあって気がついたらシャッターを押していた感じでした。被災地から戻るとおそらく10000万枚近くになっていたと思います。
12年目にして思うことは、
東日本大震災自体を忘れてほしくないし二度とこのような体験をしたくない
と強く感じています。以前ご紹介したNetflixの大ヒットドラマであるFirst Love初恋にも震災によって主人公の晴道が被災地入りし航空自衛隊員として活躍するシーンが登場します。
これだけの時間が経過しても日本人の東日本に住む人の心に衝撃を与えた災害は過去に例がなくそれでも風化してしまう悲しい現実もあったりするかもと思っています。自分の身に起きた変化といえば当時は特に視聴しても何も感じなかった
津波や大津波の映像を見ることができなくなった
という現象。そういった映像を見始めると動悸がして頭痛がして精神状態が不安定になるのが分かるのです。
You Tubeや地上波放送のテロップで”津波のシーンが流れますご視聴に留意してください”との記載を見かけますが今の自分はまさに留意すべき人間に該当し、すぐにチャンネルを変えたり視聴するのを中止する精神状態になっています。ご紹介しておきながら無責任かもしれませんが先程のブログの写真も注視することは難しく、津波や被災した映像を見ると精神状態が不安定になるのが年々強くなってきました。
すずめの戸締まりも大好きな作品ながらも。。。
すずめの戸締まり公開後非常に多くのアクセスを頂いたこの記事。新海作品は大ファンですし作品自体の批判をしたい訳ではないのですが自分としては震災の当時の感情を完全に戻してしまう辛い感情を持つ作品でした。もちろんファンタジーですしフィクションだということは認識していますが、彼の描写する震災前のキラキラ街並みが頭から離れず地獄のような映像を見てきた自分との実際のギャップに衝撃を受けた作品だったことは間違いないです。被災経験の有無で大きく印象の変わる作品ではあるものの、これだけの災害だったにも関わらず風化してしまう社会において取り上げてくださったことは感謝しております。
今日という日になにか皆様に伝えるのならば、
・当たり前に生きている今日が当たり前でなくなるのが自然災害
・地獄のような状況から這い上がろうとする被災地に寄り添って頂きたい
・大きな災害が起きた時少額でもいいので募金していただきたい
・日頃から災害時の対策を考えておいてほしい
・東日本大震災のことを忘れないでほしい
という事を覚えていただけたら幸いです。仕事に追われ生活に追われ12年前の大震災など他人事だと思われるかもしれませんが、大津波の被害遭われた方も当時まさか自分がこのような経験をするなんてと口々に仰っていました。自分は実際にそうした方達の被災経験を耳にし記録していました。ですから毎年この自分たちのブログを通して311と言う日を本能ブログの解釈で皆様に毎年お届けできればと思っています。自分が体験した地獄の光景は一生忘れられませんがこの体験こそに色んな意味があったと感じてこれからも発信していこうと思っております。
2023年3月11日 本能ブログ CEO さじゃん