アンニョンハセヨ！本能ブログの韓国コンテンツ担当、デザイナーSILVERです。
先週金曜（3/10 17時）に公開されたザ・グローリー～輝かしき復習～シーズン2！前回紹介した記事でパート2も楽しみに待っていた方も多くいらっしゃると思います。
まだ見ていない方は過去の紹介記事も是非読んでください！
イジメというsensitiveな内容にもかかわらず世界中で人気な理由はやっぱり被害者が入念に準備したリベンジが成功するのかしないのかを見たいからじゃないかと思いました。シーズン1では主人公の「ドンウン（ソン・ヘギョ）」がどれだけ苦しんで現在ののドンウンになったのかがメインテーマでした。今回のパート２は本格にドンウンの復讐が始まります。
ザ・グローリー全体のストリーライン
脚本家は視聴者に学校以外にも家庭内や会社にもあるイジメについて被害者・加害者・傍観者だったら、自分だったらどう行動したのかを考えさせます。人の感情を繊細に表現するのには定評のある作家さんですので、見ているとそれぞれのキャラクターの感情が理解ができたりしますがなるべく加害者には言い訳になるかもしれない「理由」や「人生ストーリー」を入れず、可哀想と思わせないようにしている演出を感じました。
ドンウンの復讐はそれぞれに立場やイジメの参加具合によって異なる形で実行されていきます。それはあえて加害者たちがお互いの友情や信頼が低い部分を利用してドンウンが賢く自分の手を汚さず実行していくのも面白い部分かと思います。加害者の彼女たちの友情っていうものはとても浅くお互いを信用できずに結局は全員破滅に向かっていきます。
「悪いことをしたら必ず罰が下る」というのは現代社会にはなかなかないことですし、むしろ悪いことをしても人より楽な生活をしている人もいるので、このドラマはある意味でファンタジー的な感じもしますが視聴者は「勧善懲悪」を信じたい気持ちを持っているので支持されている部分もあるのかと思っています。
このドラマに恋愛要素は必要だったのか
パート2をもう見終わった方からにするとタイトル通り”恋愛要素”が必要だったのか？と人もいらっしゃると思いますが実は脚本家のキム・ウンスクさんはラブストーリーの達人です(笑)代表作であるトッケビ、太陽の末裔、ミスター・サンシャインはたくさんの人を泣かせましたね。ただの恋愛要素や恋人の存在だけではなく、若い時に誰かが助けてほしいと神に願ったドンウンを実は色んな人が助けて救ってくれるのを後々気づくことになります。旦那の暴力で娘を守ろうとしているヒョンナム、最初から分かっていても恋に落ちて助っ人になる整形外科医のヨジョン、エデンマンションや不動産のおばあさんなど実は無関心の中でも何人かは仲間や助け人がいる事を作家は書きたかったのかなと考えました。そして二人の恋愛は重い重い復讐ストーリーの中でアクセントにもなる大切なシーンだったと思います。恋愛主体では描かれてないですが確実に惹かれ合う２人を復讐劇の邪魔にならない程度に描いていたのは好印象でした。
とにかく出演陣の演技がすごすぎる！
ドンウン役のソン・ヘギョさんはもちろんですが韓国ではまだ有名になってない、知られていない俳優さんもたくさんこの作品で注目されています。一番悪い子を演じた加害者のヨンジン役のイム・ジヨンさんの演技は最後まで迫真に迫るものがある素晴らしかったです。お金に余裕のある役が多かったのでファッションやスタイルもとてもおしゃれで色合わせとか参考になるコーディネートが多いのもデザイナーである私としては個人的な見所でしたね。
ザ・グローリーのパート3はあるのか
パート2を最後まで見た方は「あれ？」と思う終わり方だと思いますが韓国のファンの中ではもうザ・グローリーのパート3があるのではとの期待の声が聞かれます。そのあとのドンウンの人生がどうなっていくか、お互いの気持ちがつながったヨジョンも自分の復讐劇の目標を達成できるのかなど伏線回収せずに終わった部分も多いかと思います。Netflixの他の韓国ドラマと比べるとパート3制作も可能性ありかと予想されています。まだ見ていない方もシーズンイッキ見派も今ならシーズン1,2計16話をイッキ見できますので是非！
