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家系ラーメン総本山「吉村家」の愛を伝える全力レビュー【横浜】

ラーメンを食べる時はカロリーという概念を捨て去っているトモGPです。横浜グルメは数あれど、横浜B級グルメの王様といえば元祖家系ラーメンの超有名店"吉村家"。今回この"吉村家"がなんと新店舗をオープンしたとのニュースが飛び込んできましたので早速訪れてまいりました!

家系総本山”吉村家"

家系ラーメンと言えばチェーン店を含めいまや全国に星の数ほどそのお店は存在します。そんな家系ラーメンの元祖にして頂点に君臨するのが横浜にあるこの”吉村家”というお店です。とんこつと鶏ガラベースのコク深いスープと醤油ダレが特徴の”吉村家”は1974年横浜の新杉田にオープンしたのが初まり、1999年以降は横浜駅西口の岡野交差点そばに店舗を構え営業をしていました。

(ヨコハマ経済新聞より)

1日平均約1500人が訪れるという新横浜通り沿いのお店の前には常に尋常では無い行列ができていて、その混雑具合は大袈裟では無くオンシーズンのディズニーランドにも負けずとも劣らないほど。断言できますが、こんなに行列のできる飲食店は今までにここ以外見たことがありません。自分は遠い昔に1回行ったことがある位で昔過ぎて正直もう味も覚えていないほど。いまの様な超人気店になってからは行列が凄過ぎて興味があってもなかなか足が向かず吉村家のカップ麺を食べる位でした。しかしその超有名店”吉村家”がなんと新店舗に移転すると聞き、横浜在住ブロガーの端くれでもある自分としては居ても立ってもいられず今回行列覚悟で突撃してきました!

”吉村家”新店舗は旧店舗のすぐそば

”吉村家”新店舗は旧店舗の前の道路を挟んだ向かい側、2本奥の道路沿い角にあります。旧店舗からすぐ近くの真新しい新築の自社ビル、ここが新しい家系総本山”吉村家”になります。調べてみるとどうやら移転の理由は旧店舗の25年間の賃貸契約が満了するためとのこと。いざ突撃するとはいえ今までの混雑具合を想像するとやはり若干怖気付いてしまいますw。なんでも移転後初日はオープン2時間前の朝9時の段階ですでに30人以上の列ができていて、行列の先頭集団にはなんと徹夜組がいたとかいないとか。そこで自分は新装オープンから約1ヶ月ほど経った平日の午前中を狙って訪れるてみることにしました。

開店1時間前の午前10時にお店に到着するとすでに入口の前に二人のお客さんが。きっと土日祝日となるともっと多くの人が並んでいるのでしょうがこれはラッキー!これならオープンと同時に入店できそうだななんて思っていたら15分もしないうちに列の最後方は見えなくなってしまいました。”吉村家”恐るべしですw。

基本は”食券を購入してから並ぶ”

以前自分が訪れた”二郎”をはじめとして人気のラーメン店には独自のルールの様なものが存在します。基本的に”吉村家”は食券を購入してから列に並びますがこの日はまだ開店前、先頭の方も新店舗は初めてらしく「どうするんでしょうね?」などと話していると開店20分前に店員さんにから食券購入開始のアナウンスが!いよいよかと否が応にも期待が高まります。

券売機は2台、注文方法も非常にわかりやすく書いてあり両替機まで完備と至れり尽くせり。何の知識も無い初見のお客さんでも安心です。

自分が購入したメニューはスタンダードなラーメン(普通盛り)に海苔と味玉トッピングです。後列のお客さん達も続々と食券を購入していよいよ午前11時開店です!

自分は列の3番目でしたので開店と同時に入店完了、作戦成功です。食券を出すのと同時に麺の硬さ、味の濃さ、油の量を伝えるシステム、今回は全て普通でいきます。こうやってテーブルを見てみるとオプションで選ぶメニューの他にも味変するための調味料などが盛り沢山でどれを入れてみようか目移りしてしまいます。

”吉村家”の営業スタイルは”入れ替え制”、その時々により変わることはありますが今現在店内にいるお客さんが全員食べ終わったらお客さんを入れ替えるスタイルなので、大体30分前後で並ぶ列が一気に進むイメージをもってもらえればと思います。決して広くはない店内は店舗自体の新しさを抜きにしても非常に清潔でかつ整頓されていて、厨房の多くの店員さん達が一切無駄のない動きでラーメンを作っている姿はまるでトップアスリートの競技を見ているかの様。次々とラーメンが出来上がり、注文から10分もしないうちについにラーメンの到着です!

職人技の一杯

ラーメン(普通盛り)海苔(3枚追加)味玉トッピング!開店と同時とはいえ1時間並んだのでまだ11時ですがお腹もペコペコ、早速いただきましょう!スープは”これぞ家系”といった少々こってりとしたとんこつ醤油、ただしその他大勢の家系と異なるのは濃厚なのにさっぱりしているということ。

なかなか表現することが難しいのですが、雑味が全く無いおかげで正に”コクがあるのにキレがある”のです。もしかしたら煮詰まっていない朝イチのスープだからということもあるのかもしれませんがとにかくスープが美味しい!極限まで味を突き詰められている感じがたまらないです。

”吉村家”のもう一つの特徴といえば酒井製麺の中太のもちもち麺、これがまたスープとよく絡んで美味しいんです。味の濃いラーメンには太い麺がよく合います、太いのにつるつるととても食べやすいので中盛りや大盛りを頼むお客さんが多いのも納得です。丁寧に下ごしらえされた定番のほうれん草や味の染み込んだチャーシューなど全てが抜かりなく完成された一杯、トップを走り続ける王者の風格さえ漂います。

食券を購入した時もそうでしたがカウンターに座って意外に思ったのが”トッピングの豊富さ”です。注文する時の麺の硬さや油・味の濃さ、そして卓上の豊富なトッピングの数々、吉村家はお客さん好みに味をカスタマイズし放題なのです。他のお客さんの注文を聞いていても誰一人同じ人はいなく、皆それぞれ独自のカスタマイズを楽しんでいるようでした。自分なりのこだわりを見つけていくのも吉村家に通う楽しみになっているのでしょう。

有名店にありがちな自身の味を押し付ける感じなど全く無く、ただひたむきに美味しさを追求する姿勢にはただただ脱帽するばかり。HPにある「”家系”っていっても、なんとなくそう呼ばれるようになっただけ。僕自身は生涯一軒の店をしっかり自分の手で続けていきたい。」という店主の言葉に表れているように、ひたすら真摯に仕事に取り組む姿勢が人気の秘密なのかもしれません。正に職人技の一杯、行列必至ですがみなさんも横浜にお越しの際にはぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。