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インターフェイスは最悪!!Cクラスオールテレイン220dに一週間乗った本気レビュー(後編)【メルセデス】

メルセデスは世田谷のプリウス!さじゃんです。前回の前編ではオールテレインという特殊な立ち位置の説明とエクステリアの特徴についてお話しました。

メルセデスのツーリングワゴンや通常のセダンタイプは知っていても意外とこのオールテレインというモデルを知らないという方も多く以外な反響にメルセデスオーナーの自分やトモGPも驚いています。今日は内装を中心にレビューを行っていきたいと思っています。

新世代のMBUXがテスラのよう

自分がドライビングポジションを取ったPOV視点です。自分が所有しているGクラスやトモGPの現行Aクラスだと横長の一枚のディスプレイが繋がったデザインが、スピードメーター部とセンターコンソール部分で分離したデザインにアップデートされました。

デザインのまとまり感でいうと個人的にはこちらのゲレンデタイプが好きなので、使いにくくはないですがナビに目を落とすと少し目線が下になるので個人的には使いにくく感じました。

テスラを意識した縦長タブレットタイプのセンターコンソールは先進性を打ち出すメルセデスを含めた欧州メーカーにとってある意味ランドマークになっているのかもしれません。

この辺は見慣れる可能性もありますが、一枚の横長ディスプレイのデザインが秀逸であるという証拠に最近になってライバルのBMWが同じような一枚のディスプレイを追従採用したことが何よりのエビデンスのような気もします。

BMWカーブドディプレイと名付けられたこのシステムは個人的には非常に美しいと思っています。メルセデスが新世代で採用を取りやめたことが悔やまれます。

ハンドルのボタンも改悪と言わざるをえない

ネガティブな話題が続きますwここからのレビューはCクラスオールテレインの特徴というよりは現行のCクラスに共通するインターフェイスの改悪さについて述べているので新世代のMBUX全般に言えること思っていただければ。まずハンドルに備え付けのインターフェイスが新世代から全てタッチ式になりこれがかなり使いにくい。物理ボタンと違い一旦視線を落とす必要がありしかも感度が良すぎたり悪すぎたりしてオーディオの音量を操作するのも一苦労。絶対に先代の物理スイッチに戻した方が良いと思います。

メルセデスオーナーが最も使うであろうACC(アクティブクルーズコントロール)機能もタッチ式に。これも死ぬほど使いにくくて気軽に起動できなくなりGクラスのときのようには気軽に機能を使わなくなりました。運転操作に集中するという意味においては視線を落とす必要がない物理スイッチと言うのはやはり機能的に最も優れていたと感じますし、タッチ式は非常に注意をそがれるので危険だと感じます。

タッチ式の悲劇はまだ続きwなんとシートポジションを変更するスイッチもタッチ式に。一見物理スイッチのように見えますが自分がどの部分の操作をしているのか分かりにくく本当に使いにくいです。ちなみにシートヒーターボタンやメモリスイッチも中途半端なタッチ式になりこちらも非常にフィードバックが分かりにくい!本当に辞めてもらいたいです。

唯一の救いはARナビ?

ここからはフォローの意味も込めてポジティブな話題にします。使いやすくなったなと感じたのはこちらのヘッドアップディスプレイ。なんと速度表示だけでなく大きくナビ画面も見れるように。今までヘッドアップディスプレイは微妙に気になって反対派でしたがこれは本当に使い勝手が良さそうで良いアップデートだと思います。

以前酷評したメルセデスのナビですが(ルート案内そのものは相変わらずひどいですが)

現行のS,CクラスからARナビが採用され実際のカメラ映像に進行方向が投影されるAR機能が登場。ルート案内の微妙さとは別にしてかなり見やすく、いわゆる「曲がり間違い」は減りそうな予感。実際に曲がる地点をこのように大きく現実画像に重ねるというのは本当に今後普及してほしい技術です。

ゲーム画面のように見えますが実際に眼下にするとかなり分かりやすくて羨ましくはなりまいた。ただ、先程も述べたようにナビ画面自体が下方に設置されたことにより視線を落とす必要があるので曲がるポイントを確認するという点においては先程のヘッドアップディスプレイも視線移動がないので併用すればなお良いように感じます。

こちらは直進指示の際の画面。本当に分かりやすくて高齢の方にも分かりやすいシステムだと感じます。ですがフォローできるのもここまでで、相変わらずピントのずれたルート案内は健在ですしどうしてもスマホナビ無しで信用し切るのは危険な感じは漂います。

メルセデスと言えばど派手なアンビエントライトが特徴ですが新世代になり光り方や光量自体が抑えられた印象です。良く言えば上品に悪く言うとおじさん臭くなってしまったアンビエントライト、この光り方も以前の型のほうが良かったように思います。

まとめ

ネガティブな印象が続きましたが、テレビの画面は見やすいので今後助手席専用でも構わないので本格的な動画再生機能に期待したいとは思っています。

新世代のCクラスに採用されたタッチ式のインターフェイスは先進性やデザインの点では画期的であり一部のユーザーに好評を博していると聞きます。しかし大部分のユーザーからは使いにくさを感じる意見もかなり寄せられているとのこと。

タッチ式インターフェイスは従来の物理的なボタンやノブとは異なり画面を(操作部)タッチして操作するため運転中に視線を落とす必要があります。これにより運転に集中できなくなることが懸念されます。またタッチ部ののボタンが小さかったり感度が悪かったりすることがあり、正確な操作が難しい場合も多々あると感じます。このような使いにくさを素直にメルセデスには認めて欲しいと思っています。放置すれば運転中の操作性や安全性に大きな影響を与える可能性があります。

オールテレインを始めとした新型Cクラス自体のパッケージは素晴らしい(剛性感やISGと呼ばれるハイブリッドエンジン)と感じますしインターフェイスの酷さで自分は購入しようとは全く思いません。BMWやアウディも物理スイッチに回帰する噂もありますしメルセデスもさっさとユーザーに向けた改変をマイチェンでしてもらえたらと思っています。