昨日衝撃的なニュースが駆け巡りました。BBCで放送されて以来、地上波メディアやジャニーズの影響力の及ばない海外メディアで主に報じられてきたジャニー喜多川の性加害問題。やっとと言うべきか、まさかと言うべきか現役のジャニーズ社長であるジュリー氏が公式You Tubeで謝罪を行いました。
会見では詳細を語らずコメントを発表しそちらを参照するように述べておりました。今回本能ブログではそちらのコメントを要約してみたのでご覧いただければと思います。
ジャニーズが公にが認めたことが歴史的
では、昨日出されたコメントを要約していきます。
「ジャニーズ事務所の代表取締役社長である藤島ジュリーK.氏は性的加害問題についての公式コメントを発表しました。謝罪の言葉を口にし問題の詳細について独自の視点から語った彼女のコメントはジャニーズ事務所のこれまでの取り組みと今後の方針について指針を表明しています。
ジュリー氏ははまず、問題が公になったときの事務所のリアクションについて触れ被害者たちが経験した苦痛に対する深い理解と共感を示しました。問題を認識したときの衝撃と深く反省する必要性を認め謝罪の言葉を述べました。
藤島氏はさらに2003年の週刊文春との訴訟についても言及しました。この訴訟はメリー喜多川氏が文春の記事を名誉毀損で訴えたもので最終的に一部敗訴しました。当時ジャニー喜多川氏は自身の行為について強く否定しその後も事務所側は改善策を講じなかったと説明しました。
第三者委員会設置については問題の解決策として当初から検討していたと述べましたが、ヒアリング対象者の心理的負荷や被害者のプライバシーを考慮した結果、他の手段を選択したことを明らかにしました。その一環として被害を訴える方々が安心して相談できる外部窓口を設置することを発表しました。
また、藤島氏はジャニーズ事務所の元ジャニーズJrのメンバーであるカウアン・オカモト氏との会談についても語りました。彼女はオカモト氏との直接の会談を通じて、問題の深刻さを改めて認識しこれからの改善策について語りました。
最後に自身の経営責任について述べ、積極的に問題を追求しなかったことについて責任を感じていることを明らかにしました。彼女は自身の責任を果たすために、辞職を考えたとも語りましたが、それは問題から逃れることではないとの考えを述べました。彼は代わりに、被害者たちに向き合い、経営改革を進め、社内の意識改革を達成することが、自身の責任を果たす最善の方法だと考えていると明かしました。
藤島氏のこの公式コメントはジャニーズ事務所が性的加害問題に取り組んできた方法と、今後どのように問題解決を目指すかを示すものであり、彼の真摯な反省と改善への意欲を感じさせます。問題が明るみに出て以来、多くの批判と疑問を呼んできたジャニーズ事務所ですが藤島氏のコメントは事務所が被害者たちに向き合い、公正で透明な対応を求める声に耳を傾け真剣に問題解決に取り組んでいることを示しています。
問題は深刻で解決には時間と努力が必要だと藤島氏は認識していますが、その一方で彼はジャニーズ事務所が今後の改善策を進めるうえで、被害者たちの声を尊重し真剣に向き合っていく姿勢を強調しています。これは、ジャニーズ事務所が今後、自身の過去の過ちを認識しより良い未来に向けて積極的に行動するという強い決意を表しています。」
以上がジャニーズ事務所代表取締役社長、藤島ジュリーK.氏の公式コメントの要約でした。このコメントは、ジャニーズ事務所が深刻な問題に直面している現在、被害者たちや関係者、ファンたちに対して、真摯で具体的な対応を約束するものとなっています。アンタッチャブルとされてきたこの問題に真正面から向き合ったことが過去の対応を見ると異例でジュリー氏の向き合い方は一定の評価を与えても良いように思います。
きっかけはカウアン氏の会見、中田敦彦も言及
BBCによる報道は日本では大きく報じられない側面もありましたが、日本では元ジャニーズのカウアン岡本さんによる外国特派員協会での会見が話題になりました。
端正な顔立ちのカウアンさんでいかにもジャニーズと言った感じの雰囲気ですが今人気のキングアンドプリンスの平野紫耀さんと同期なのだそうです。カウアンさん自身もYou Tubeチャンネルを開設して様々な思いを語っています。
告発までには様々な思いが去来したのを感じますし、自分がアクションすることで現在もジャニーズで活躍した昔の仲間に迷惑がかかると考えていたようです。カウアンさんは被害者なのにこのように考えてなくてはならない時点で問題の根深さがあるように感じます。
カウアンさんの会見後、この問題をスルーする地上波メディアを尻目に中田敦彦氏がなんとYou Tubeチャンネルで取り上げ2023/05/16現在450万回再生を超えるいわゆる”バズる”という状態に。
この動画を見るとジャニー喜多川の性加害は1980年代から始まったとされており、全てが本当なら40年近くも繰り返されていたことに。こう考えると言い方を選ばなければ、日本犯罪史史上最悪の性犯罪者である可能性も出てきました。
実は全く同じような性被害がイギリスでも起きており、ジミーサビルという司会者が自身の立場を利用して性加害を長年行っていたことが死後明らかになり、今回のジャニー喜多川の悪行も死後に暴露されている類似性を考えると日本のみならず各国のエンタメ業界でも起こっているのではと勘ぐってしまいます。
いづれにせよ、こうしたことが繰り返されることなくエンターテイメント業界が健全な方向に向かうことを願っていますしジャニーズを応援している方たちへの裏切り行為とも言えるこの様な自体は誰も得しないと改めて感じます。