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TM NETWORK40周年記念トリビュートアルバムは果たして往年のファンを納得させることができたのか!?【全曲レビュー】

初めて買ったTM NETWORKのCDは”Gift For Fanks”、トモGPです。ちなみにこのCDが発売されたのは1987年でTM NETWORK初のベスト盤でした。当時少年だったトモGPお目当ての曲はもちろん”Get Wild”、自分が音楽にのめり込むきっかけにもなったTM NETWORKが今年40周年を迎えるということで先日トリビュートアルバムが発売され今話題となっています。豪華アーティスト達がTM NETWORKの名曲をカバーしているこのアルバムですが果たしてその内容は往年のTMファンを納得させることができたのでしょうか?生粋のTMファンでもある私トモGPが全曲レビューをしていきたいと思います。

TM NETWORK

TM NETWORKは、小室哲哉(Key)、宇都宮隆(Vo)、木根尚登(Gt)により1984年に結成された音楽ユニットです。シンセポップ、ニューウェーブ、ロックなど多様なジャンルを取り入れた音楽性は日本の音楽シーンおよびポップシーンにおけるて革新的な存在であり、その後のシンセサイザーやデジタル音楽の普及に大きなな影響を与えました。テレビアニメ”シティハンター”のエンディングテーマであり代表曲でもある”Get Wild”という曲、TM NETWORKのことはよく知らなくてもそのメロディだけなら聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?

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ちなみに先日さじゃんがレビューした実写版シティハンターにおいてもエンディングテーマは"Get Wild"(しかも新録!)というニクい演出が記憶に新しいです。

TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-


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今回結成40周年を記念して製作されたこのトリビュートアルバムには自信も彼らから多大な影響を受けたとするミュージシャン達が多数参加しています。そのラインナップは正に豪華の一言、参加アーティスト一覧を見ただけでもこれまでのTM NETWORKの音楽業界に対する功績がいかに偉大であったかが伺い知れます、それでは早速1曲目からいってみましょう。

SEVEN DAYS WAR/GRe4N BOYZ

まずは名曲SEVEV DAYS WAR、アーティストはGRe4N BOYZ(元GReeeeN)です。デビュー当時の宮沢りえ主演の映画である"僕らの七日間戦争"の主題歌です。当時この曲から入ったTMファンも多かったのではないでしょうか?GRe4N BOYZの世代からすると彼らの兄や姉の影響で好きになったという感じでしょうか。曲自体はミドルテンポで淡々とした感じなのでGRe4N BOYZの特徴である掛け合いやハイトーンボイスはあまり見られませんが、逆に4人一人一人の素晴らしいボーカルをじっくりと堪能することが出来ます。原曲に近いアレンジで非常に聴きやすくアルバムの1曲目を飾るに相応しいかと思います。

Self Control(方舟に曳かれて)/CAPSULE

現代における小室哲哉の正統な後継者といえば、この人"中田ヤスタカ"を置いて他にいないのではないでしょうか。トラック自体はアレンジしているのか?と思うほど原曲に忠実で非常にリスペクトを感じるビート感。しかしだからなのか女性ボーカルである"こしじまとしこ"の歌声がよりフィーチャーされ、聴き馴染みのあるSelf Controlか全くの別物に生まれ変わります。原曲の持つ駆け抜ける様な疾走感はそのままによりエレクトロ感の増した良アレンジかと思います。

Get Wild/B’z

このアルバムの目玉曲と言っても過言では無いB’zによるGet Wildのカバーです。ギターの松本孝弘はB’z結成前はTM NETWORKのサポートギタリストとして活躍していたのはもはや有名な話し。当時自分が初めてTMのコンサートに行った際にもサポートメンバーとして松本孝弘が紹介されていたことを今でもよく覚えています。そしてこちらもまたほぼ原曲そのままといった具合のアレンジ、しかしそこに稲葉浩志のボーカルと松本孝弘のギターが自在に暴れ回ることで一気に原曲を遥かに上回るロックチューンに生まれ変わります。トリビュートアルバムが発表された時、一体どのアーティストが"Get Wild"をカバーするのかヤキモキしたファンも多かったと思いますが、これは誰しもが納得のカバーとなったのではないでしょうか。B’zが結成されてからTMと交わることのなかった松本孝弘が再びTMの曲を演じているだけで胸熱です。ちなみにこの曲のバックトラックの製作も中田ヤスタカとのことでした、とにかく豪華なカバーですね。

BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を超えて)/澤野弘之、SennaRin

多くのアニソンを手掛ける音楽プロデューサーである澤野弘之と、澤野プロデュースの元数々のアニメ主題歌を担当してきたSennaRinは、現在日本のアニメ界における最重要コンビと言っても過言ではありません。そんな2人がカバーするのは"劇場版機動戦士ガンダム 逆襲のシャア"のテーマソングでもあった"BEYOND THE TIME"です。こちらは原曲とはかなり違ったベース強めのダンサブルなアレンジで完成度も高く、SennaRinのエモーショナルなボーカルがよく映えます。機動戦士ガンダムUCのタイトル曲を手がけた澤野弘之ならではのアレンジを思う存分楽しみましょう。

Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)/ヒャダイン、DJ KOO

今回のアルバムにおいて良い意味で最も原曲をぶっ壊してくれたのがこの曲、ヒャダインとDJ KOOによるMaria Clubのカバーです。全曲中唯一原曲の宇都宮隆のボーカルを生かした曲、カバーというよりリミックスと言った方が良いかも知れません。しかしヒャダインお得意のハイスピードアップテンポなお祭りアレンジと往年のTRFを思わせる元小室ファミリーDJ KOOのラップとの相性は抜群。初期の名曲であるMaria Clubが最高のアッパーチューンとなって生まれ変わりました。

BE TOGETHER/乃木坂46

このアルバムで唯一残念だったのが乃木坂46カバーによるBE TOGETHERです。歌わされてる感満載でおそらくTMに何の思い入れも無いであろうという感じがビンビンに伝わってきてしまい、他のカバー曲とのクオリティの差があまりにも大きく出てしまった様に思います。その昔鈴木亜美がこの楽曲をカバーしていたことから、同じ様にアイドルである乃木坂46に白羽の矢が立ったのでしょう。

LOVE TRAIN/西川貴教

圧倒的な歌唱力でLOVE TRAINを歌い上げるのはT.M.Revolutionこと西川貴教。もはや自分の楽曲かの様に堂々とパワフルに歌い上げる様はB’zに続き正に圧巻の一言。今回の参加アーティストの中で最も原曲を自分のものにしていたのは間違いなく彼です。このままシングルカットされてもおかしく無いクオリティ、消臭力の歌声は伊達ではありません。

Human System/松任谷由美、Skye

Human Systemという曲はもともと淡々としたテンポでメロディにおいてもそこまで抑揚がある曲ではありません。しかしそのシンプルなメロディが、日々を生きるそれぞれの人間模様を映し出す歌詞とマッチしているのがこの楽曲の魅力でもあったりします。確かにユーミンが歌うとしたらこの曲しかないのかなと思いますが、願わくば全盛期のユーミンの歌唱力で聴きたかったのが正直なところ。演者としてクレジットされているSkyeとは、鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆というレジェンド級のミュージシャン達によって2021年に結成された新たなバンドです。このメンツがTMの曲をカバーしているだけで一聴の価値ありです。

TIMEMACHINE/坂本美雨

根っからのTMファンである坂本美雨がカバーするのはTIMEMACHINE、80年代のTM初期にはすでに存在していてライブなどでは度々演奏されてきましたが音源としてレコーディングされたのはなんと2023年という伝説の名曲です。聴いていただけるとおわかりだと思いますが明らかにフォーキーな曲調のTIMEMACHINEはギターの木根尚登作曲の作品です。TM NETWORKの作品において木根尚登作曲の楽曲数は決して多くはないのですが、彼が紡ぐメロディはそのどれもが秀逸で小室哲哉製作の曲とは全くと言って良いほど異なりTMのもう一つの大きな魅力だったりします。

STILL LOVE HER(失われた風景)/くるり

今回のトリビュートアルバムに参加しているアーティストのなかで最も異色といえるのがSTILL LOVE HERをカバーする”くるり”です。しかしくるりの岸田繁はなんとかつてTMのアルバムを集めていて「俺はTM時代の小室哲哉の音楽で育った影響は小さくない。今でも好きでたまに聴く。」とXで公言しているほどTMの音楽を良く聴いていたとのことです。しかし聴けば聴くほどSTILL LOVE HERの曲調がくるりの雰囲気にドンピシャ過ぎて驚きます。極め付けはアウトロでTHIS NIGHTという曲の一節を引用していて、これには痺れたTMファンも多いのではないでしょうか。非常にTM 愛を感じるアレンジ、最高です。

ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)/満島ひかり

アルバムの最後はELECTRIC PROPHET、カバーするのは俳優であり歌手の満島ひかりです。この曲もカルト的な人気がありますので歌う側としては相当なプレッシャーがあったとは思いますが、これもまたとんでもなく素晴らしいカバーとなっております。このELECTRIC PROPHETというバラードにはミュージカルや演劇のように途中語りかけるようなパートがあるのですが、さすが演技に飛び抜けて定評のある満島ひかり、鳥肌ものの仕上がりになっています。歌い方なんかもオリジナルを忠実に再現しており原曲の8分45秒という長尺の曲をほぼフル尺でカバーしています。これに文句を言う古参のファンは一人もいないのではないでしょうか、必聴です。

まとめ

全体的に音のアレンジというよりもボーカルをフィーチャーしたようなトリビュートアルバムですが、期待を大きく上回る往年のTMファンも納得の本当に素晴らしいアルバムでした。いままでTM NETWORKの音楽に触れたことがなかった人もこのアルバムをきっかけにTM NETWORKに興味を持っていただけたらと思います。

 

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  • アーティスト:ヴァリアス
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