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ライカQ3はシグマレンズ、他社部品のオンパレードだから買うな!という意見に反論します【鈴木心】

ライカラバーです、さじゃんです。ライカQ3に関して相当カメラ系インフルエンサーが言えない闇というか(アンチ的意見)を堂々とおっしゃられていた鈴木心さんというカメラマンのYouTubeを拝見。

自分も20年来のライカユーザーとして同意できるところもあれば反論したいところもあるので、今日は”反論”をメインにお届けしたいと思っています。

指摘:ライカじゃないと撮れない絵があると思っている

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この鈴木心氏の指摘は過去にライカM9を使いながら仕事でCANONの5DMarkⅡを同時期に使っていた身として、

F1.4 50mmの写真を二枚並べられたら分からない

というのが本音であり、確かにライカではなくては撮れない写真がある!というのはありえないと思います、個人的にも同意できます。しかし、M型ライカのアポズミクロンやノクチルクスのようなドリームレンズであるならば唯一無二の写真が撮れる(それは撮影能力というよりは雰囲気や質感)とは僕も思っていなくて確かに今回話題になっているQ3からそうした写真が吐き出される可能性は高くないと思っています。ライカQ3の画作りがそもそも三振かホームランという写真を吐き出すカメラではないからですね。

指摘:売れればいいというライカ社の姿勢

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価格を上げても品質が追いついてなくてもファンは買うでしょう!という上からの姿勢が気に入らないと鈴木心氏は指摘しています。確かに、ライカはカメラ界におけるフェラーリでありランボルギーニであって、ラグジュアリーブランドというより唯一無二のエキゾチックブランドになってきたと僕も感じています。ですが、

ブランドとは名前を背負う責任

と僕自身は考えており、名前だけのメーカーではないと思っています。品質と価格が見合っているとは思いませんが91万円のライカQ3はその価格とともに、リコーGRや富士フィルムには背負えないアンチやヘイトも一緒にライカ社は背負っていると反論させていただきます。リコーGRは15万円なのによく映るという意見は分かりますし個人的にも好きなカメラですが、トヨタとポルシェを比べるようなもので比べる時点で企業のフィロソフィーが違いすぎて比べるのがそもそも間違っていると思います。

指摘:レンズもシグマ製、センサーはソニー製でOEM祭り

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Q3のズミルックスレンズはシグマのOEM、センサーもソニー製だと鈴木心氏は主張しています。公式にライカが認めたわけではなくあらゆるエビデンスでこのように主張する方がいるのは個人的にも把握しております。しかし、この議論も

アウディQ5とポルシェマカンが同じクルマ

という議論と同じであり、この2台のクルマがかなりの部品を共通して使っている事が知られています。つまり自動車世界においてはOEMは普通であり、買う側が

アウディが良いのかポルシェが良いのかを選べる

訳であり、ピュアポルシェが良いなら911シリーズを買うべきでありQ3はある意味マーケットで生まれたお手軽Mモデルとも言うべきモデルでありMまでは買えないけどライカの世界に両足突っ込んでみたい!そんなSUV的カメラとパッケージであり、原理主義のようにライカ製じゃない!と突っ込むのも個人的にはアウディに買われたランボルギーニはランボルギーニじゃない!という議論に非常に近しい感覚を持っていてこちらも的はずれだと思います。もっというと、自分の好きなGalaxyシリーズを製造しているサムスンが宿敵iPhoneの部品の大部分を製造しているという感覚に近いと思っています。それを否定するとiPhoneもGalaxyも使えなくなりませんか?自分は両方使っていますし両方素晴らしいと思っています。

指摘:LAWデータがすでにトリミングされたデータである

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これは正直鈴木心氏のコメント聞くまで知りませんでしたし、非常に驚きました。つまり有効6000万画素を謳いながら周辺収差をごまかすためなのかLAWデータを一般人がいじらないと考えているのか不正とまでは言わないですが、修正しているということなのです。ファインダーを覗いてシャッターを切った映像がそのまま記録されていると信じている自分にとって衝撃的であり、確かに不誠実だと思います。この点は鈴木心氏に同意します。

まとめ

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鈴木心氏の主張

・売上を優先して企業の哲学を現代のライカは失ってきている

・Q3よりも低価格で同等クラスの写真が撮れる機種は山ほどある

・ライカ社製を装いながら実際はシグマやソニー製のパーツを組み合わせている

・LAWデータが既に加工されている

反論するとは、言いつつも自分も写真家の端くれですしライカ以外のメーカーも所持していたことがあります。特にフィルムに関しては現在もPENTAXのT2というレトロカメラを愛用していますし。ですが、現代のクルマやスマートフォンのような工業製品業界でOEMなしに製品を完成させるのは困難で、アウディQ5の部品やアウディ製のエンジンとわかっていてもポルシェがファイナル工程で手を加えたポルシェマカンが世界中でヒットしているように人々は意外とOEMだとか原理主義だとか気にしないで購買している人が多いのだと言うことです。もちろん、サイゼリヤが世界一のピザだと言いたいわけではなくQ3がピュアポルシェならぬピュアライカなのかと聞かれればMユーザーとしては違うと思っています。しかし、91万円の価値があるかどうかは購買者が決めるものであり”ブランド”としての責任はライカが負うわけですから個人的にはQシリーズというカメラが高すぎるとは思いますがw存在価値はあるのかなと思っています。

ランボルギーニやフェラーリもエントリーモデルというものを設定しているイメージなのかと。