横浜の突撃グルメ番長といえば私トモGP、お高めな店からB級グルメまでとにかく自分が美味しいと思ったお店をこれまでも数多く紹介してきましたが、意外とご好評をいただいているのが全国的にも有名なラーメン店シリーズ。
名前は知っていても実際には行ったことがないという有名店、初めて訪れる方の参考に少しでもなれるように今後もがんばってレポートしていきたいと思います!というわけで今回紹介するラーメン店は北海道の超有名店”すみれ”です。
すみれ
昭和39年に札幌の中の島で営業を開始した”すみれ”は当時”純連”と書いてすみれと読む屋号から始まったラーメン店でした。当時からマスコミなどでも取り上げられる程の人気だった”純連”は、何度かの移転のあと平成元年に創業の地である中の島にて”すみれ”として新たにスタートし現在に至るとのこと。すみれは道外に住む人にとっても札幌ラーメンの代名詞となるくらい有名なお店ですが、その理由はやはりこちらの商品でしょう。
セブンイレブンを利用したことがある方なら誰しも一度は見かけたことがあるはずのこのカップ麺、時期によっては生麺タイプもあったりともはや本州に住む我々にとってもすみれのラーメンって非常に馴染み深いものだったりします。ただこれだけ有名なラーメン店にもかかわらず意外と知られていないのが”実はすみれの店舗数はそれほど多くはない”ということです。
北海道のすみれってこれだけ全国に名前が知れ渡っていますので、博多の有名ラーメン店である一蘭や一風堂の様に、北海道以外にも店舗展開をしているイメージの方が多いと思いますし自分もそう思っていました。しかし調べてみると実際はこの様に、北海道だけでもすみれの名で営業しているのは実は3店舗と決して多くはなく道外にいたってはなんとたったの1店舗だけ、それも東京ではなく横浜に存在するのです。すみれは過去に新横浜のラーメン博物館に出店していた記憶がありますが、どうやらそこが終了したタイミングで現在の横浜は野毛に現在のお店をオープンさせたとのことでした。もちろんすみれ横浜店の存在自体は知っていましたが、まさか道外で唯一すみれを味わうことができる正にファンにとって非常に貴重な店舗だったとは全く知る由もありませんでした。
すみれ横浜店
というわけで初すみれ行ってまいりました。場所は桜木町駅か徒歩約10分、横浜ハシゴ酒の聖地野毛です。飲み屋が立ち並ぶ一角に少し場違いな綺麗な店舗、それがすみれ横浜店です。
平日の昼過ぎ天気は雨、いつもなら入り口左のスペースにある行列も今日はありません。見た目は寂しいですがこちらとしては並ばすに入れるのでラッキーです。
あずき色の大きな暖簾が目印。
発券機は思いっきりインバウンド対応していて、外国人のお客さんも多いことが伺えます。もちろん交通系ICカードをはじめとした電子マネーもオーケー。
初めて訪れるお店では最もスタンダードな王道メニューを注文するのがマイルール。ゆで卵だけトッピング注文をしました。
テーブル席とカウンターを合わせて全28席、店内は思っていたより広め。ラーメン屋にありがちな手狭なスペースでせかせかしている感じは皆無でとてもゆったりとした雰囲気で食事を楽しむことができます。
なんとお土産用の乾麺も販売している様子。店内をキョロキョロしているうちについにラーメンが到着しました。
これがカップ麺では何度も食べた"すみれ"の本物の味噌ラーメンです。麺、スープ、メンマ、チャーシュー、ネギといった極めてシンプルな構成(ゆで卵はトッピング)、味に絶対の自信があるからこそできる王道スタイル、これが北海道を代表する味噌ラーメンの姿です。
ラードの油膜が張った熱々の味噌スープはHPにある通り濃厚かつ重厚。ラードのコクと塩味のバランスも絶妙で、食べる程味は濃くなるイメージなのに全く飽ることのない美味しさが持続します。すみれのラーメンはスープを飲み干す人が圧倒的に多いというのも頷けます。
中太のちぢれ麺は正にこのスープのために生まれたといっても過言ではないほどの相性の良さ。コシというよりモチモチとした食感は食べ応えも抜群で、ラーメン全体にラードの膜に包まれることでいつまでも冷めることなく熱々の美味しさが持続します。
決して奇を衒わずに麺とスープだけでここまで完成された味わいを実現できることに本当に驚きつつ、口の中を火傷しながらも気がつけばスープも飲み干しあっという間に完食。夢中で食べてしまいましたw。すみれで修行をされたお弟子さん達のお店は全国に点在していますが、札幌以外で"すみれ"の看板を掲げているお店はここ横浜店だけ。本当に美味しい本場の味噌ラーメンを北海道に行かずとも食べられる幸せ、並んででも食べたいと思うお店がまた1つ増えました。