(LEICA Q3)
ライカQ3は高すぎるのか?編集長さじゃんです。ライカQ3といえば、その部品の大半がOEMということで非難する声があることを以前の記事でご紹介しました。
プロのカメラマンの鈴木心氏の視点をご紹介しました。今年は自分もアンチテーゼのようにではありませんが、どこまでQ3で表現できるのかを探ってみたくてあえてQ3のみで今年は紅葉撮影をしてきました。ロケーションは昨年記事にしたライカM10-Rと190万円レンズことNoctilux 50mm F0.95で撮影した場所です。
ライカのQシリーズは現像無しで撮って出しだと、かなりスッキリした描写になるためRAW撮影してLightroomで軽く調整をしています。
6000万画素のディテール表現力は桁違い
(LEICA Q3)
落葉が敷き詰められた地面に伸びる逆光の影。枝の隙間から差し込む逆光の光も非常に幻想的ですがフレアも自然に抑えられていて写真としてのコントラストが効いているかと思います。
(LEICA Q3)
このカットも逆光からの撮影にはなりますが、しっかりと紅葉した木々の色を繊細に描き分けているのがライカの描写力なのかSummiluxの力なのか、M型ライカと違いオートフォーカスで気軽に初心者もこうしたカットが撮れるのがQシリーズが入門機と呼ばれる由縁なのかと思っています。
ここまでは、現像のカラーで言うと赤やオレンジが主体の写真でした。次からは今回の秋の写真ではあるものの緑主体の被写体の表現力を見てみます。
緑も表現もライカらしいのか
(LEICA Q3)
こちらは壁から突き出た草の葉と落葉した葉を写してみました。自然の生け花のような趣で非常に芸術的に感じています。何が優秀かなと考えてみたときに、グリーンの階層深いなと。非常に濃淡とカラーの濃さ深さを表現しているような気がしています。それでいて同じ写真に映る茶色の落葉もリアルな色味を持ってCapture出来ていると感じています。
(LEICA Q3)
こちらも緑が多く写る写真ではありますが、石段の茶色にくちたエリア画面上部の腐敗が進んだポールなど色が移り変わる表現が非常に優秀だと思います。光と影なら、影の描写に定評のあるLeicaですが階調豊かな色表現も個人的にはずっと支持できる理由なのかなと思っています。
まとめ
・M型ライカと違いAFがあるだけで速射性が上がる
・6000万画素は現代において必ずしもオーバースペックではないかも
・カラーの階調の豊かさは非常に目を見張るものがある
・とはいえ作品として写真を捉えるとM型ライカの方が良いかも
今回人の少ないエリアの撮影なので速射性が写真撮影に必須かと言われれば分かりませんが人気の紅葉の観光地なのでは人で溢れていて自分の好きなタイミングでシャッターを押せなかったり不意にシャッターを切りたいときなどは自分のようにM型ライカを20年以上使っている写真家じゃない限りAF付きのLeicaQシリーズの方が、大切な瞬間を逃さないのかなと考えています。Leicaがなぜこのシリーズを作り続けるのかは、必ずしも売れるからというビジネスライクな部分だけではなく「Qの写り」という新たなジャンルをカルチャーを確立したいような気になってきました。1年使ってみてもう少しちゃんと、このカメラと向き合ってQシリーズを検討してる方への参考になればとおもています。