(RICOH GRⅲx HDF)
冬の被写体は色がなくなりがち!さじゃんです。今日は久々に購入したライカ以外、非ライカカメラの名機であるRICOH GRⅲx HDFのスナップを少し進めてみたのでご紹介したいと思っています。
GRを購入するに至った経緯は、注文しているライカQ3 43が注文しても一向に到着しないという不純な動機ではありましたが、使っていくうちにだんだんGRの機動性の高さと破格の写りの良さで世界中で支持されている気持ちが分かってきました。好きなカメラはライカなのは変わりませんが常に持ち歩くカメラの一台となって、スマホ以上の表現力を表してくれるのは間違いありませんし本当にプロのカメラマンにも支持者が多い理由が分かってきました。今日は現像の有り無しを含めて作例を御覧いただきこのカメラの写りを感じて頂けたらと思っています。
撮って出しだとシャープな解像
(RICOH GRⅲx HDF)
F2.8だと暗いシチュエーションはどうなのか?開放値的に弱いのか?という意見を耳にしますが、こうして薄暗いカフェのオブジェも撮って出しでこれだけムーディーに描き出してくれます。かつ照明の反射も繊細に表現していてこの小ささでAPS-Cサイズだというポテンシャルの高さを感じる一枚かと。
(RICOH GRⅲx HDF)
40mmという画角は非常にコンサバティブであり、古来のフィルムカメラのレンズでもコシナやコンタックス等でも用いられたフレームです。やはりそれには理由があり主題がはっきりしやすいというか、描く対象とそのディテールを伝えやすい面があるように思います。
(RICOH GRⅲx HDF)
HDFモデルの特徴がこういったイルミネーションや光が入るシーン。幻想的に発光している部分のハイライトが強められて滲んでいるのが分かるでしょうか?現像なし、加工なしでこうした女子ウケしそうな写真を撮って出しで撮れたらなら気になるカメラ女子も多いのではないでしょうか?この3枚はリサイズも現像も全くしていない撮って出しの作例でした。十分素敵だと思ってくだされば嬉しいですが、GRのRAWデータの素晴らしさは現像で追い込んでからも発揮されました。
ノイズ処理とLightroom現像すると、もはや・・
(RICOH GRⅲx HDF+PereRAW4+Lightroom)
よく見る朝の風景です。以前ご紹介したノイズ処理ソフトであるDxoのPureRAW処理をし、
AdobeのLightroomクラシックでモノクロ現像した写真です。フィルムカメラののような粒子感と右上の白飛びの表現なんかが、小さいのによく描写しているなと感心した部分です。この写真を見て重量200gのGRで撮影したと気づく方がどれほどいるでしょうか?
(RICOH GRⅲx HDF+PereRAW4+Lightroom)
こちらもKODAKのフィルム的な仕上がりにしています。朝の駅の日常の風景を何気なくスナップしたもの。カラーのグラデーションの階調が豊かでこうして現像でこねくり回しても破綻しないデータを吐き出してくれます。朝の光の日照しているエリアと暗くアンダーになっているエリアを両方丁寧に描き分けられるレンズだと思っていますし、この写真はF5.6で絞りましたが、風景を撮るうえでも開放ではなく絞った描写が大切になるタイプなのでF4以降の写りにも驚いています。
(RICOH GRⅲx HDF+PereRAW4+Lightroom)
遠くに見える雪山も肉眼で見ると相当、色が薄かったのですがしっかりと描写してくれました。園児たちのたのしそうなお散歩と朝の光と影がF8で絞ってもそれぞれ繊細に描ききってくれる描写性能にGRが支持されている理由が所持してみて分かった気がします。このコンパクトさでこの写り、スマホでは満足できないレトロデジカメになんかに無駄な金を落とすなら個人的にはGRで撮影したほうが写真の実力も上がりますし、素晴らしい写真体験ができるような気がします。
惜しむらくは、GRシリーズ最大の欠点は
品薄が凄すぎて普通に変えないこと、抽選に当たる気配がないこと
だと思っています。来年、2025年には新型GRⅣの噂も聞こえだしているRICOH界隈ですが個人的にはもう少しGRとの写真生活を楽しもうと思っています。
(RICOH GRⅲx HDF+PereRAW4+Lightroom)