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朝倉未来引退撤回!ザマッチ2に見る「RIZINの焦り」と格闘技界の属人化について

年末のRIZIN Decadeはなんだかんだいい興行だったと思う本能ブログさじゃんです。メンバーのホッピーも観戦記を書いてくれていますが自分も継続参戦してきました。

www.honknowblog.com

試合開始前に突如映像が流され発表された、朝倉未来VS平本蓮2。正直かなり驚きました、まずは朝倉未来が引退を撤回するという事実に驚きました。朝倉兄弟のファンとして長年彼を見続けてきた格オタの自分としては、あそこまで

平本なんかに負けたら引退する!と言い切っていた未来が撤回するとは思わなかった

という驚きの方が強く、再戦を受けた平本蓮もすごいとは思いますがそれ以上に平本サイドに頭を下げた形になった朝倉未来陣営の動きも相当驚きに値します。今日は、いつもの観戦記ではなくこの試合から見える格闘技界が抱える闇を個人的に掘り下げていこうと思っています。

インフレした選手のギャラを払えない可能性

この写真は東京に上京したての2018年の朝倉兄弟へのインタービュー記事での二人の写真です。相当現在の雰囲気と違うのが見て取れますね。今はいい意味で東京の洗練された格闘家感がありますは、この頃は良くも悪くも豊橋の腕自慢地下格闘家オーラが満載です。

jp.rizinff.com

YouTubeやメディア露出を積極的に頑張ってここから、今の地位を築くまでに至る二人の物語は本当にサクセスストーリーを地で行くような展開です。私達、格闘技ファンは

格闘家が一試合に受け取るファイトマネーの相場が分かりません

しかし、ひとつだけ推察できるのは今の朝倉兄弟のギャラと豊橋の腕自慢時代のギャラではおそらく桁が1つ2つ違うというのは当然のインフレだと思いますしそれだけRIZINに貢献したと思います。問題は朝倉兄弟だけのギャラだけではなく、人気選手である堀口恭司選手や那須川天心(当時)斎藤裕などなど朝倉兄弟にゆかりのある対戦相手のギャラも2018年当時と今とでは全然違う金額のオーダーになっていったのだと思います。

しかし、那須川天心はボクシングに転向、朝倉海はUFC挑戦のためベルト返上でRIZIN脱退と看板とも言える選手が次々とRIZINの舞台を去ることになり、榊原社長やプロモーターサイドは頭を悩ませていたのも事実です。ここに来て昨年超RIZINでの朝倉未来の衝撃の敗戦、引退。おそらくここ何年かでインフレしまくっていたRIZIN人気のすべてのカードをすべて失ったと言っても良いかもしれません。ここ数年の格闘技ブームはキックだと、武尊、那須川天心MMAだと朝倉兄弟、堀口恭司このあたりの看板選手が引っ張ってきました。武尊も天心戦の敗戦後主戦場を海外のONEチャンピオンシップに移し活躍、那須川天心はボクシングに朝倉兄弟は両方ともRIZINから居なくなり、堀口恭司はあまりRIZINで試合したくなさそうなモチベーションの2024年と興行側とすると極寒とも思える冬の時代に格闘技全体が突入するのでは?と思った1年だったと思います。

ザマッチの名前を借りるしか。。。

自分もホッピーと参戦した2022年のTHE Match.もう3年近くも前の試合になるなんで時の流れを脅威に感じます。このザマッチというタイトルは非常に秀逸で、7年近くにも及ぶ因縁、団体の壁、天心のボクシング転向へのタイムリミットなどなど様々な障壁を乗り越えた興行であり近年のキックボクシング界の中では最高の興行だったと実際に現場に行って感じました。ですから、今回のRIZINの「朝倉未来の延命措置的興行」にザマッチの名前を使うのは違う!というのは正直かなり同意できます。

しかし、RIZIN側とすれば平本蓮選手のステロイド薬「疑惑」があったにせよ完敗した朝倉未来をもう一度すぐ持ち出して東京ドームで再戦させて買ってもらって延命措置的にRIZINの人気取りファイターで居てもらうという思惑が思いっきり透けて見えて相当萎えています。こう思うのは僕だけではないと思いますし、平本蓮選手のファンや自分のように朝倉未来ファンでも

今この試合(再戦)必要?

って空気が蔓延しているのも事実だと思います。まず、朝倉未来が引退撤回するのは良いとして平本蓮選手にたどり着くまで数試合するのが筋のような気がしますし、機運(ファンや選手たちのムード)の高まりもなく

引退撤回します!ダイレクトリマッチします!

では、ファンは完全に置いてきぼりですし何なら平本蓮選手も置いてきぼりな感じすらします。プロモーターの焦りをうまく利用されて朝倉未来という邪推も出来ますがいずれにせよ、お金と延命措置的な興行になってしまうだろうと。本能ブログ編集部は割と格闘技コンテンツを多く配信していますし現地観戦も可能な限りしています。しかし今回のザマッチ2を積極的にしかもゴールデンウィークのど真ん中に見に行こうという気持ちになっていないのも事実で、メインの平本蓮朝倉未来2がどちらがどんな勝ち方をしようが、最初を超えるインパクトを与えられないのは事実ですし平本蓮選手側にしてもモチベーションを作りにくいのは事実かと思います。

日本格闘技の大きな問題は結局属人化

UFCにあってRIZINにないもの、もしくは日本格闘技界にたりないもの。それは時代が変わろうとも、

スター選手にすがり続ける属人化した興行スタイル

に他なりません。以前ドラマ極悪女王の紹介でも述べましたが花形レスラーが引退してしまうと次のスターを無理やり作り出す。そのサイクルはプライド以前の日本MMAでも同じで、

山本KID徳郁選手が居なくなったから

桜庭和志選手が居なくなったから

とこうしたスター選手を一気に失った朝倉未来登場までジャパニーズMMA界は冬の時代を迎えたと言っても過言ではない時代を過ごしています。だからこそ、UFCのようにスター選手にフォーカスし続けるのではなく

UFCという団体の価値をひたすら積み上げて上げ続ける努力と歴史

があって強豪格闘家が自然にUFCを目指す構図を作ったのは彼らの継続的なブランディングとスカウトによるものだと思っています。RIZINの良くないところは、強さだけにフォーカスできていないところと歴史が浅くてまだ10年ですから積み上げきれていないブランディングだったりするのかなと。引退したい、影響力日本一のMMA格闘家を引っ張り出して再戦の舞台をタイトルマッチでもないのに東京ドームまで準備して開催することに現RIZINチャンピオンのクレベル・コイケも「FAKE」「くだらない」だと一蹴。当然の見解だと思います。

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大いに同感できる意見です、ガチンコで素晴らしいタイトルマッチを繰り広げた鈴木千裕選手とクレベル選手からこういう意見が出るのは当然だと思っていますし自分も同意します。来客が見込めないとPPVも売れない、ここ数年の格闘技ブームでインフレした選手のギャラを払えない、だったらドームでリマッチ興行だ!となって完全に経営目線のFAKE興行にまったく原因療法になっていないなと。またこんな事を繰り返したら、朝倉未来選手の動向に寄ってまた冬の時代にすぐ戻ると思われます。

那須川天心がいから、井上尚弥がいるから、朝倉未来がいるから、

そういう属人化した格闘技界を根底から変えるプロモーターが現れない限り、自分の様なガチ格闘技ファンだけでなくライト層も飽きてしまうと思っています。今回のRIZINの発表は驚きましが、時間が立つと本当におかしなマッチメイクだなとも思っています。この試合発表後の平本蓮選手インタビューも下に掲載しておきます。みなさんは、どう思われますでしょうか?

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