横浜のご当地カレーとして以前紹介させていただいた”カレーハウスリオ”。
実は横浜にはご当地カレーとしてこのリオと双璧をなす店があります。それが”スタミナカレーの店バーグ”です。今回はこちらのお店を紹介していきたいと思います。
スタミナカレーの店バーグ
1974年、横浜の新杉田にオープンした”スタミナカレーの店バーグ”はカレーハウスリオ同様にハマっ子が愛してやまない横浜の有名カレー店です。新杉田の本店の他に直営店や暖簾分け店を持つバーグ、今回自分が訪れたのはその中でも直営店ではなく暖簾分けをしたという、横浜の戸部にある店”カレーとハンバーグの店 バーグ”です。
本家とは異なる雰囲気の”カレーとハンバーグの店 バーグ戸部店”、直営店にある様なポップさは皆無で通る人を確実に惹きつけるひたすら趣だけを追求した様な外観の店舗です。微妙にお店の名前が異なる(スタミナカレーの店バーグ→カレーとハンバーグの店バーグ)のが気になりますがそれは直営店ではなく暖簾分け店であるからとのことでした。実は自分は横浜市民でありながらバーグ初体験、でも初めて訪れるなら以前から前を通る度に気になっていたこちらのお店と決めていました。
本家同様に店頭にはメニューの食品サンプルを納めたガラスケースが展示されていますが、他店舗と比較して明らかに年季の入り様が異なります。しかしよく見ればこの食品サンプルはバーグのメニュー見本の内容をしっかりと表していますので、ちゃんと本来の役割も果たしているのかなと思いました。
迫力のある店構えに少々怯みつつも意を決して店内へ。スモークのかかったガラス張りの店内は外からは全くわからないほどの混雑っぷりです。平日の昼時ということもあり周辺で働くビジネスマンで賑わっています。
そんな店内で一際目立つお店の大将らしき人の大きな声、ホールの店員さんへの指示がひっきりなしに飛び交い店内はさながら戦場の様にバタバタしています。昔ながらのまったりとしたお店かと思いきや想像とは全く違った店の雰囲気に圧倒されつつも看板メニューである”スタミナカレー(生卵入り)”を注文しました。
人生最速の商品提供スピード
カレーの上に豚の生姜焼きが満遍なく敷き詰められその上に生卵が落とされているこの店の看板メニューであるスタミナカレー、しかし驚いたのは注文してからカレーが出てくるまでのスピードの早さ。注文を言い終えてから時間にして約15秒という驚愕の商品提供スピード。体感的には注文を言い終えた瞬間にカレーが出てきた感覚です。セルフサービスの水もまだ注いでいないですし何なら上着もまだ脱ぎ終わっていませんw。カレーライスなのでご飯をよそってカレーをかけるだけですし、豚の生姜焼きにしても人気メニューなので作り置きしておくのはわかるのですがそれにしても早すぎます。間違いなく人生で最速、そしておそらくこの記録は自分の中で永遠に塗り替えられることは無いでしょうw。
食べる前からド肝を抜かれてしまいましたが気を取り直して実食です!
パンチの効いた味付けのジューシーな豚肉はそれ単体でもごはんのおかずとしていただきたいくらいの美味しさで、もちろんカレーとの相性もバッチリです。
自分はカレーには大きく分けて2種類あると思っていて、1つは一手間二手間かけて見た目にもこだわり抜いて完成されたその店のオリジナル要素の強いカレー。そしてもう1つが日本の多くの洋食店に昔から存在する様な、悪く言えば"極めて普通のカレー"です。バーグのカレーはどちらからと言えば後者の方かと思われますが、逆にカレーがシンプルなおかけげで、上に乗せられた豚肉の生姜焼きとのバランスがとれている様に思います。
卵を崩して混ぜるとその味はよりマイルドになりまた新たな味わいも楽しませてくれます。美味い要素全部乗せ状態の看板メニュー"スタミナカレー"は味だけではなく提供スピードも驚きの一品でした。
正直あまり落ち着く様な店内ではありませんが、忙しいビジネスマンや、空腹を値満たすためだけにひたすら何かを胃に放り込みたい時は間違いなくおすすめのお店です。横浜のソウルフードでもあるバーグのスタミナカレー、皆さんも機会があれば是非ご賞味ください。