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買ってはいけない!失意のメルセデス”EQS SUV 580” 1週間レビュー【絶望の後編】

前回買ってはいけない!メルセデスEQSの前編として車のスペックやEVとしての成り立ちをアップしました。

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今日は実際にディーラーに一週間借りて様々なシチュエーションで感じた「買うな!」ポイントを忖度なくお届けしようと思っています。

エクステリア☆☆☆☆★

多分この車で唯一褒めてあげれるポイントはこの外観デザイン(エクステリア)ではないでしょうか?意外と女性にも印象的みたいで声をかけられましたし、いい意味でメルセデス・ベンツっぽくない近未来的デザインが「車好きではない一般の方」にウケたのではないかと思います。実際に実車を前にすると写真で見るより存在感や迫力が相当あり素直にかっこいい車だなーとは感じます。しかし、このエクステリアしか褒めてあげれるポイントは本当にありませんでした。しかし、サイズは横幅が2mを超えており駐車場には気を使いますし都内では実用するのは厳しいサイズ感だと思います。

内装・インテリア☆☆★★★

 

助手席にまでフルスクリーンで液晶ディスプレイがつながったり、明らかに近未来的な要素をふんだんに盛り込んだインテリアである事は理解しますし初手は感動するほど綺羅びやかではあります。

後席の居住空間も十分ですしホワイトレザーも相まってラグジュアリーな雰囲気は抜群だと思います。しかし一番萎えたのは。。。

左側のパワーメーター(ガソリン車におけるタコメーター)の「普通回生」の文字。。。ダサすぎませんか?回生量(アクセルを離した時にどれだけのエネルギーをブレーキから電力に変換するか)をコントロールできるBEVは多いですが、これだけ近未来的なデザインにしておいて普通回生は。。。自分が買った新型MINIクーパーのように細部まで世界観を作りきれてない「粗さ」に萎えてしまった瞬間でもあります。

乗り心地☆☆☆★★

乗り心地はいつものメルセデスSクラステイストという言いますか、エアサスのフワフワな乗り心地を更に上質にした感じでドライバーズカーと言うよりも、マイバッハクラスが用意されているように「ショーファーカー」といった感覚です。助手席や後席に乗れられている分には非常に良いクルマと評価されるでしょう。しかし、従前のSクラスやGLS的な乗り心地と相違あるかと言われたら今までのTheメルセデス的なエアサス感から大きく外れる印象ではありません。

ドライブフィール☆★★★★

失意の理由はほとんどがこの、”最悪で不自然な運転フィール”にあると言っても良いかと思います。まず言いたいのが、

・遮音が上手くいっていないのか、回生ブレーキのキュイーンという音や加速時のモーター音がテスラや他のEVに比べて相当車内に入ってくる。

・かといってMINIやポルシェのように楽しませるような、加速音が用意されているわけでもない

・ブレーキフィーリングがとにかく最悪で踏み始めから相当重たく、重量級の車を脚力を使って止めるようなブレーキフィーリングは回生ブレーキと物理ブレーキの連携が取れていないのか本当に運転するたび止まるたびに、首を傾げたくなるブレーキ

自分の車オタクの端くれなので、こうしていつもは借りることの出来ない超高級車を運転させてもらえたら、返却するときまでずっと運転していたい!と思うのですが、あまりのブレーキタッチの悪さと頭痛がしそうなほど新幹線のひどいモーター音が車内に入ってくるので返却前にMINIに乗り換えてしました。エンジン搭載車とはいえシンプルに乗り心地だけならディーゼルのS450dのほうが上質だと思いました。ハッキリいってメルセデスは現状ではBEVに求められるドライブフィールが定まっていないように感じます。

電費☆★★★★★

EQS SUV 580 4MATIC の出力は400kW(544PS)    

バッテリー容量:108.4kWh    

航続距離:約594km

となり、WLTCモードで算出すると1kWhあたりの航続距離: 約 5.48 km/kWhに。EVに詳しくない方も多いと思いますが、単純にリッター何キロ?的に捉えていただいて大丈夫です。EQSの場合1Lで5.4kmしか走りません!ということになります。冬場はバッテリーのコンディションの問題やヒーター仕様の観点から3割ほど電費が悪化すると言われていますが、上の写真をご覧ください。リセット後5000km走って(夏場も含め)

実電費は3.4km/kWhですから相当ひどい電費だと言わざるを得ません。

ちなみに自分のクーパーSEもカタログ的には6~7km/kWhですが、生産時からの実電費は

5.4km/kWhになります。そこまで悪い印象ではないですし、EQS SUVのバッテリー容量がMINIの2倍ほどと考えると単純に多くのバッテリーを積めばその分航続距離が伸びるというロジックでは現状BEV界ではないのが分かります。

リセール☆★★★★

新車が1500万円前後と考えると半額とは言いませんが、40%ほどたった1年半で下落し、リセールが最悪と呼ばれているEV界隈において最も不名誉な最悪リセールランキングに登場するメルセデスのEQシリーズですが日本でも事情は同じです。どうしても乗りたいなら中古がいいと思いますが、この価格帯ならテスラを手にしたほうが普通に幸せになれると思います。もっと踏み込むなら買ってはいけないEVがメルセデスのEQシリーズなのです。

まとめ

・最悪のブレーキタッチ

・異音とも思えるモーター音、ブレーキ音

・最悪の電費

・かなり悪いリセール

・駐車場選びに困るサイズ

G450dを購入したディーラーさんの好意で今回一週間借りて乗ってみました。充電もしてみましたが、充電器との相性もメルセデス製のEVは良くないという噂通り充電速度もあまり出ない充電器が多かったです。ちなみに、BMWやMINIディーラーではメルセデス性EVの充電を断っている所もあるほど。(炎上やトラブルになる可能性があるためだそうです)

とにかく、今のメルセデス・ベンツにまともにEVを作って売る能力は全く無く2030年へのEV化を撤回したこともあり車から彼らの熱意を全く感じないプロダクトだったということは言えると思います。EV自体まだ日本では早いと思いますが、どうしても乗りたいなら間違いなくメルセデス・ベンツ以外のメーカーを購入するほうが幸せになれると思います。以上現場から本能ブログCEOさじゃんでした。