(DJI Flip 本能ブログ さじゃん撮影)
空撮は鳥になった気分!さじゃんです。上の画像は自分のDJI Flipで初飛行したときのもの。4Kの動画を切り取ってもこれだけ美しく撮影することが出来て、ドローンをはじめて本当に良かったと思えた瞬間でもありました。
しかし、自分を含めヨドバシカメラやビックカメラに普通に展示、販売、鎮座しているドローンですが”利用する心理的ハードル”が高いと先入観を持っている映像クリエイターの方も多いかと思います。今回は航空法に定められている、2022年から必須になった100g以上のドローンの機体登録の方法を詳しくご説明できたらと思っています。
1. DIPS2.0とは?
DIPS(Drone Information Platform System)2.0 とは、ドローン(無人航空機)を安全かつ適正に運用するために設計された国土交通省のシステムです。以下を主な目的としています。
・機体の登録管理:ドローンの所有者情報や機体情報の一元管理
・飛行申請・承認:飛行許可や承認をオンラインで申請・取得
・安全運航支援:操縦者向けの情報共有、飛行履歴管理など
2022年6月20日から始まった「機体登録制度」に伴い、重量100g以上のドローンに対して登録が義務化されました。DIPS2.0では、この登録や申請手続きをオンラインで完結できるようになっています。
2. 事前準備
DIPS2.0で機体登録をする前に、以下の項目を準備しましょう。
1.アカウント作成
DIPS2.0のサイト(https://www.dips.mlit.go.jp/portal)にアクセスし、ユーザーアカウントを作成します。
個人・法人いずれの場合も、メールアドレスの登録や本人確認(または法人情報登録)が必要になります。
2.ドローンの基本情報
機体メーカー・機種名
製造番号(シリアルナンバー)
重量(離陸重量)
用途(業務用・ホビーなど)
3.必要書類やデータ
本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
法人の場合、登記事項証明書や担当者の本人確認書類が必要な場合もあり
機体の写真や証明書類(必要に応じて)
登録費用の支払い手段
クレジットカードやコンビニ払いなど、指定された支払い方法を準備
3. 登録手順の全体像
STEP1:アカウント登録
↓
STEP2:機体情報の入力
↓
STEP3:登録料支払い
↓
STEP4:登録証明書発行・取得
↓
STEP5 :機体への貼り付け
こう書くとステップが多いように感じますが、やってみると驚くほど簡単に出来ます。自分はドローンパイロットの藤本ひろきさんのYouTubeどおりに登録しました。
行政書士の佐々木先生と一緒に画面を見ながらでOK。本当に簡単にできます。
3. 登録後の注意点
登録内容の変更
住所変更や所有者の変更、機体の改修などで情報に変更があった場合、DIPS2.0上で変更手続きを行う必要があります。
所有権の移転や機体の破棄・紛失などがあった場合も同様です。
定期的な更新
登録には有効期限が設定されている場合があり、期限を過ぎる前に更新手続きが必要となるケースがあります。
最新の制度や更新手順については常に公式情報をチェックしましょう。
飛行申請・承認手続き
登録が完了しただけでは、全ての場所で自由に飛行できるわけではありません。
DIPS2.0を使って飛行許可・承認申請を行う場合があります。
特に「人口集中地区」「夜間飛行」「目視外飛行」など、法律で定められた要件を満たす必要があるので注意してください。
保険の検討
人や物への賠償が発生する可能性があるため、必ず賠償責任保険の加入を検討しましょう(業務用の場合は実質必須)。
(DJI Flip 本能ブログさじゃん撮影)
以上が、DIPS2.0を使ったドローン機体登録の流れとポイントです。制度改正やシステム仕様が変更される可能性もあるため、最新情報は常に公式サイトや関連機関の発表を確認するようにしてください。安全なドローン運用のためにも、正しく登録・保守管理を行いましょう。
次回はいよいよ初フライト動画をお届けします。お楽しみに!