最近大好きなYouTubeチャンネルがあります、”ウラ漫ー漫画の裏側密着ー”。大手出版社である小学館が運営するマンガアプリ”マンガワン”の編集部に密着し、漫画製作の裏側を見ることができるチャンネルなのですが、これがとんでもなく面白いのです。というわけで今回は”ウラ漫ー漫画の裏側密着ー”の魅力について触れていきたいと思います。
"マンガワン"は小学館が運営する漫画アプリ
マンガワンとは小学館が運営する漫画アプリです。小学館にはもともと2012年に開設した”裏サンデー”というweb媒体の漫画サイトがありました、そしてそこから派生する形で2014年に生まれたのが”マンガワン”という漫画アプリです、この"ウラ漫ー漫画の裏側密着ー"というYouTubeチャンネルは、小学館にあるマンガワン編集部の編集者達に密着したチャンネルとなっているのです。
発足からしてすでにドラマチックな漫画アプリ
現在は非常に数多くの漫画アプリが存在しますが、2010年代初頭は出版界でもまだ漫画をwebやスマホで読むということに対して本当にありなのか懐疑的だった時代でした。そんな時代に、しかも小学館にはすでに裏サンデーというweb媒体の漫画サイトがある中、改めて漫画アプリを立ち上げることには社内からもかなり批判的な意見か多かったと聞きます。それでも先見の明を持った少数精鋭の編集者達が反対意見をねじ伏せて、社内ベンチャー的にアプリを立ち上げ、当初はかなりギラギラした異質な部署だったなんてエピソードを聞くとワクワクして仕方がありません。
個性的な魅力あふれる編集者達
アプリ立ち上げメンバーの1人でもあり、動画でも頻繁に登場する副編集長の小林翔さんは、漫画編集を希望して入社したもののいきなり配属されたのが女性ファッション誌のCanCamだという異色の経歴の持ち主。人当たり良く物腰も柔らかそうな見た目とは裏腹に24時間中20時間は活動できるというバリバリの仕事人間で、編集部内では怒ると怖い良きアニキといったポジションでしょうか。とにかく著者に寄り添った編集スタイルや、的確な部下への指導など、その姿は職種は問わず仕事をする上で見習うべきところが非常に多く、私トモGPもいつも活力を貰っています。最近は「もとCanCam」という肩書きも半分ネタと化し、このフレーズが出るとコメント欄が沸くのも注目のポイントだったりしますw。
そして個人的にも大好きな編集者が東京大学出身の千代田修平さん。国立出身の独特な雰囲気を纏いつつ、漫画だけではなく本、音楽、演劇、ととにかくカルチャーに対する造詣が深いのが魅力で、スピリッツ時代に名作"チ。ー地球の運動についてー"の担当をし、作者である魚豊先生と共に作品をヒットに導いた役割の一端を担ったのも何を隠そうこの方だったりします。非常に才覚に溢れる一方で部屋やデスクが汚かったりと能力のパラメーターがあべこべだったりするのもまた魅力的です。ちなみにファッションのセンスも抜群なので、そのうち買い物密着動画でも上がらないかなと密かに期待したりしています。
編集者とは作家と一心同体の存在
つい先日マンガワンの看板作品の1つだった「灼熱カバディ」が9年間の連載期間を経て最終回を迎えました。主人公であるもとサッカー選手の高校生が、カバディというマイナーなスポーツの世界に飛び込みその魅力に触れ打ち込んでいく、という熱血スポーツ漫画です。作者である武蔵野創先生は動画にも顔出しで出演されていて、作品製作の舞台裏に密着した回なんかは、週刊連載という作家の息苦しくなるような激務が画面から伝わってくるような非常に見応えのある回となっています。
そして「灼熱カバディ」は、2025年に漫画賞の中でも非常に栄誉のある小学館漫画賞を受賞しました。4年前にはノミネートされるものの惜しくも賞を逃したという過去があり、今回の受賞に関してはとにかく感慨深く喜びもひとしおだったとのことです。発表前日から受賞までに密着した動画内では、誰よりも一喜一憂している担当編集である小林さんの姿など、どんなドキュメントよりも胸を打つ内容となっており、編集者と作家の間柄は本当にバディのような関係性なのだということが画面から強く伝わってきます。
作家志望は必見のチャンネル
編集者だけではなく作家の仕事にも密着したりするのがこのチャンネルの見どころの1つでもあり、これまでなんとなくしか知らなかった”漫画編集”という仕事の仕組みや裏側を垣間見ることができる、とにかく漫画愛に溢れたチャンネルなのです。見ると仕事に対するモチベーションも自然とアップしてしまうこと間違いなし。特にモノづくりに携わる人や出版業界に興味のある人は必見かと思います。
最後に我々”本能ブログ”も、最近Vlogやラジオ配信など動画コンテンツに非常にチカラを入れておりますので、そちらも合わせてお楽しみいただけたらと思います!
いつも読んでいただき誠にありがとうございます!