iOS17(日本語対応はiOS18)から新しく追加された「ライブ留守番電話(Live Voicemail)」機能。相手が残したメッセージをリアルタイムで文字起こしして画面に表示してくれるというとても便利な機能です。
私自身も「これは便利!」と思っていたのですが、実際に使ってみるといくつか注意点も見えてきました。今回は、その便利さと同時に感じた「落とし穴」、そして設定に関する注意点なども含めてご紹介します。
ライブ留守番電話とは
「ライブ留守番電話」は、着信に出られなかった際に、相手が話している内容をリアルタイムでテキストに変換して表示してくれる機能です。電話が鳴って応答しなかった場合、相手が話し始めると、その音声をiPhoneが聞き取り、メッセージの内容をそのまま画面上にテキスト表示してくれます。相手が話している最中にその内容を確認できるため、「重要そうな内容だから出よう」と判断して途中から通話に出ることも可能。営業電話かどうかを見極めてから対応できるのは、とても助かります。
実際に使ってみて感じた不便なポイント
このライブ留守電、機能としてはとても便利です。しかし、実際に使ってみると着信から約13〜15秒で自動的に応答してしまうという仕様があります。しかもこの応答までの時間はユーザー側で変更できません。
私は、作業中などでスマホに手が届かなくても、なるべく自分で電話に出たいと思っているので、「30秒ぐらいは着信音が鳴っててほしい」派なのですが、この仕様ではそれができません。そして、留守電にメッセージを残してくれる人が以外と少なく、結局する折り返す事が多い状況でした。
キャリアの留守電と併用してみた結果
私が使っているY!mobileは無料で留守電サービスが付帯していますが、「ライブ留守電とキャリアの留守電、どっちが使われるんだろう?」と気になり、以下のような実験をしてみました。
- 留守電応答時間を 30秒 に設定 → ライブ留守電が応答
- 応答時間を 20秒 に設定 → ライブ留守電が応答
- 応答時間を 15秒 に設定 → キャリア留守電が応答
この結果から、iPhoneのライブ留守電は13~15秒で起動するため、それより長く設定しているとキャリアの留守電には切り替わらないことが分かりました。
ライブ留守電をオフにしています
なるべく自分で電話に出たい、だけど作業中は手が離せない。そんな私のスタイルでは、30秒ほど鳴ってくれるキャリアの留守電の方が都合がよかったため、現在はライブ留守電をオフにして、キャリアの留守電だけを使用しています。
ライブ留守番電話の設定方法
基本的にiOS18以降にアップデートするとライブ留守電が自動的にオンになるようです。つまり、「キャリアの留守電を契約しているのに、最近あまり使われていない…?」という方は、iPhone側でライブ留守電が優先して応答してしまっている可能性があります。
この場合、キャリアのオプション料金だけ払い続けているというもったいない状態になっているかもしれないので、以下の点を一度チェックしてみることをおすすめします:
- iPhoneの「設定」→「電話」→「ライブ留守番電話」で状態を確認
- キャリアのマイページなどで留守電オプションの契約状況を確認
- 利用しない方の機能はオフにするか、オプションを解約する
まとめ
iPhoneの「ライブ留守番電話」は、画期的でとても便利な機能ですが、応答までの時間が固定されているため、すべての人にとって最適とは限りません。特にキャリアの留守電サービスと併用している方は、知らぬ間にライブ留守電が優先されていたり、料金が無駄になっているケースもあるので、一度設定や契約内容を見直してみてはいかがでしょうか。自分のスタイルに合った留守電の使い方を見つけて、より快適なiPhoneライフを楽しんでくださいね。