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買うな!新型テスラモデルY(ジュニパー)試乗|”革新の押し売り”で販売減退|ネガ8選!

テスラのことは嫌いでもBEVのことは嫌いにならないで!さじゃんです。先日 2025 年モデルに刷新されたテスラ・モデル Y(ジュニパー)へ試乗する機会に恵まれました。
ドイツ車愛好家通算愛車台数40台以上のクルマオタから結論を先に申し上げますと――

「革新的」と称される UI や機能がむしろ“人間側の我慢”を強いるだけのクルマ

でした。私は現在 G450d(Gクラス)/BEVのMINIクーパーSE といったエンジン車・EV を所有しております。BEV の良さも身をもって理解しているつもりですが、モデル Y には数多くの違和感が残りました。今回はいつもの忖度なしハード目のインプレッションになりますので、購入検討されている方すでにテスラオーナーの方は読まないほうが気分を害すと思います。自分自身ドイツ車ラバーですし、愛車遍歴もかなり偏っている変態ですのでレビュー自体が一般的ではないと先にお断りしておきます!

1.センターディスプレイはもはや当たり前

テスラの車内といえば大きなセンターディスプレイを介してほとんどの操作を行うスタイルが有名です。たしかに数年前までは革新的だったかもしれませんが、2025年の今となってはトヨタやホンダ、さらにはスズキやダイハツといった国産メーカーでも類似のレイアウトが当たり前になってきました。それ自体が悪いというわけではないのですが、ステアリング周辺の物理スイッチが極端に省かれすぎており、運転中の直感的な操作が難しいという印象を受けました。特に慣れていない方には危険すら感じさせる構成です。モデル3で不評だった、ボタン型のウインカーは廃止され新型モデルYではレバーに回帰しています。(テスラが自ら失敗を認めてIUを戻すのは珍しい)

2.ウインカー操作に戸惑い。人間がクルマに合わせる設計

個人的にもっとも大きな違和感を覚えたのが、ウインカーの操作性です。テスラの最新モデル3では物理レバーが廃止され、ステアリング左側のタッチボタンでウインカー操作を行う方式が採用されています。モデルYではレバーに戻ったもののウインカーは白線検知によって自動的に戻るような仕様になっており、「もう一度押して消す」「思ったところで止まらない」といった不自然さが常に付きまといます。本当にこれが地味にストレスでした。思うようにウインカーが出せない(従前の日本車や欧州車の様に)は安全運転を行う上で本末転倒なぐらい危険な仕様だと言わざるを得ません。

こうなると、まるで「人間がクルマの仕様に合わせて運転している」ような感覚に陥ります。これがテスラの“革新”ならば、少なくとも私はそれに馴染めませんでした。

3.ADASは一般道で頼りにならず

期待していた先進運転支援機能(ADAS)についても、正直なところ残念な印象でした。
モデルYには「Autopilot」や「Full Self Driving」などの機能が備わっていますが、一般道では少しハンドルを切っただけで解除されてしまい、再度起動するためのボタンも見当たりません。(リスタートも見当たりません)高速道路のような単調な道では有効かもしれませんが、街中で頻繁にステアリング操作を行うような環境では使い物にならないというのが実感です。ご存じない方も多いかもしれませんが、運転支援だけでいうと日産のプロパイロット、スバルのアイサイト、BMWのアシステッドドライブの方がかなり優秀で『カメラだけだよりのテスラ』よりもLiDARセンサーとカメラを複合統合していて相当優秀です。やっちゃえ日産!

4.乗り心地は前モデルよりも“改善された”とはいえ、まだまだ硬い

今回のマイナーチェンジで「乗り心地が改善された」という声も聞こえてきますが、正直なところまだまだ硬いと感じました。家族向けに設計され後部座席も広く取っているのにこれは車酔いしやすい自分が少しでも荒いアクセルワークをされると間違いなく後部座席だと車酔いするだろうなと断言できます。後席は突き上げ感が強く、ファミリーカーとして使うには快適性に大きな疑問が残ります。私が過去所有していたポルシェ911と比較しても、新型モデルYの足回りはそれ以上に“尖っている。印象すらありました。

5.デザインはサイバートラック風? クラウンスポーツの方が洗練されている

デザインについては好みが分かれるところですが、私は正直「微妙」だと感じました。フロントフェイスのスリットライトや、リアの横一文字テールライトなどにサイバートラックのような未来感を出そうとしている意図は伝わりますが、どこかアンバランスな“やりすぎ感を覚えてしまいます。左側の旧型モデルYのほうが個人的には好きなデザインです。この点においてはミドルクラスSUVとして登場したトヨタのクラウンスポーツの方が洗練されており、自然に街になじむように感じました。ヘッドライトが下側に隠れているデザインももはや新鮮味もありません。

6.操作感すべてが“テスラ流”で、走る楽しさは希薄

操作系全体を通して感じたのは、「走る楽しさ」よりも先ほど来お伝えいている「操作するストレス」の方が勝ってしまったということです。ウインカー、ワイパー、ギアチェンジ、ドアの開閉方法まで、すべてが“テスラ流”の独自仕様で統一されており、それに慣れない人間には“拒絶感”すら覚えました。慣れるといえば慣れるのでしょうが、自分のように複数台クルマを乗り換える人間からするとありえないぐらい使いにくいシステムです。

7.正直ドイツ勢BEVの方が、自然に運転できます

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私はBMWやメルセデスのBEVも複数回試乗・所有してきましたが、これらのドイツ車の方が運転における違和感が少なく、クルマと一体になれる自然なフィーリングを感じます。ひどいと感じたメルセデスEQSの方がテスラよりも、”まし”と思えた程でした。

テスラは技術的には非常に進んでいることは間違いありませんが、その革新性が“運転の快適さ”や“人間らしい感覚”を置き去りにしているように思えてなりません。

8.BEVの良さは理解しています。でもテスラである必要はありません

これだけ癖のある操作性なのに営業マンが丁寧に操作を説明したり、試乗に付き合ってくれることはありません。(ショールームによりますが)無駄な営業されなくていいとも言えますが、先程のウインカーの件といい危なくて説明がないと怖いことも多かったです。

最後に、私はMINI クーパーSEを所有しており、BEV(バッテリー電気自動車)の素晴らしさ(運転フィール、充電の携帯性)もよく理解しているつもりです。音の静かさ、加速のスムーズさ、都市部での取り回しの良さなど、日常的な移動においてBEVが非常に優れていることは間違いありません。

ただし、それはあくまで「セカンドカー」としての役割です

長距離移動や悪天候、高速道路での安心感、そしてなにより“走る楽しさ”という点においては、いまだガソリン車やハイブリッドの優位性を感じます。テスラ一台ですべてをまかなおうとするのは、個人的にはおすすめできませんし、正直に申し上げて反対したいと思っています。

まとめ

新型モデルYは確かに先進的なクルマです。しかしその設計思想や操作性は多くの人にとって“快適”とは言いがたく、少なくともドイツ車、欧州車、日本車を主戦場にしてきた私には全くフィットしませんでした。

BEVの未来は歓迎しますしテスラの存在が業界全体を押し上げていることは間違いありません。ただ、それがユーザーに“我慢”を強いる形で進んでいくのであれば、私はそこに賛同することはできません。実は欧州で売上がかなり苦戦していて、欧州車が好きな自分の感性とテスラ不信のマーケットが一致しています。

”テスラ 1 台ですべてを完結させる選択は、今の段階では絶対におすすめしません”

・操作系・乗り心地・品質面での“我慢”が大きい

・米国でもパネルギャップ・高額保険料・リコールが話題

・ガソリン/ハイブリッド車との併用こそ現実的

・絶望的なリセールバリューで乗り換え困難

今後 BEV がさらに熟成し、インフラや品質が整うまでは、テスラを唯一の愛車とするよりも、日本車のハイブリットやセカンドカーとしてのテスラ、BEVは現実的かと思います。これからテスラ車をご検討されている方は、そのブランディングに騙される前に同価格帯のSUVの試乗を絶対におすすめします。