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LeicaMEET受賞者が語る 私が愛する写真家3選!【ライカ】【GR】

(Leica M10 + Thambar M 90mm F2.2)

ライカもハッセルブラッドも35mmも中盤も好きな、本能ブログ編集長さじゃんです。写真は単に美しいだけではなく動画にはないその瞬間の真実や感情を切り取るものだと私は考えています。実は私ライカの世界的コミュニティ『LeicaMEET』グループで月間賞を頂いたことがあります。自分自身の写真活動を振り返るとき、常に私をインスパイアしてきた写真家たちの存在があります。今回はそんな私が特に愛してやまない3人の写真家の魅力を詳しくご紹介します。

土門拳:リアリズムの巨匠が切り取った日本の魂

土門拳(どもん けん)は、日本を代表するリアリズム写真家です。1909年山形県酒田市生まれ。戦前から戦後にかけて日本の社会や文化を鋭い視点で捉え続けました。

土門拳の写真は徹底したリアリズムに基づき、演出を一切排除した「絶対非演出の絶対スナップ」を信念としていました。代表作『筑豊のこどもたち』では、戦後間もない日本の貧困と子どもたちの姿が深い洞察力で描かれており、その力強さと共に、社会的メッセージも強烈です。

また、『古寺巡礼』シリーズでは日本の仏像や寺院を荘厳かつ緻密に撮影し、日本の美意識と精神性を世界に伝えました。特に、法隆寺金堂壁画の焼失後に撮影された『法隆寺』シリーズは、重要な歴史資料としても評価されています。土門の写真を見ていると、その場の空気や被写体の息遣いまでもが伝わってくるようです。

木村伊兵衛:日常の美を優しく切り取ったスナップショットの名手

土門拳と並び称される日本写真界の巨匠、木村伊兵衛(きむら いへい)。1901年東京都生まれの彼は、街頭でのスナップショットを得意としました。ライカの名手としても知られ、小型カメラを手に、戦前から戦後の東京を中心に、人々の日常を温かく、そして繊細に記録しました。木村伊兵衛の代表作として知られるのが、『浅草』『秋田』などのシリーズです。

木村伊兵衛の秋田

特に『秋田』シリーズでの「秋田美人」は素朴で自然体な表情が際立ち、日本の美意識を象徴するような作品となっています。また、『パリ』シリーズでは異文化を独自の視点で捉え、日本写真史に新しい視点を提供しました。

木村の写真には、人への温かな視線が感じられます。それは被写体との距離感を絶妙に保ちつつ、写真家としての個性や存在感を静かに写し出す彼独特の技術です。

ヴィヴィアン・マイヤー:生前に評価されなかった伝説のストリートフォトグラファー

ヴィヴィアン・マイヤーは1926年ニューヨーク生まれのアメリカ人写真家です。生前はナニー(乳母)として働いており、写真家としての活動は全く知られていませんでした。彼女の作品が注目されたのは、亡くなった後に大量のネガが偶然発見されたためです。マイヤーの写真は主に1950年代から1970年代にかけて撮影されたもので、シカゴやニューヨークの街頭スナップが中心となっています。

その作品群は驚くべき観察力と直感的なシャッターチャンスが特徴です。代表作には街の雑踏の中で鏡や窓ガラスに写り込む自身を撮影したセルフポートレートシリーズがあります。彼女の写真からは、人間への好奇心や街の雑多なエネルギーがあふれています。彼女の写真が評価されたのは、偶然に彼女のフィルムを手に入れたジョン・マルーフによって2007年にオンラインで公開されたことがきっかけでした。その後、彼女の物語はドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』としても知られるようになり、世界中で脚光を浴びました。

まとめ

土門拳、木村伊兵衛、ヴィヴィアン・マイヤー――私が愛するこの3人の写真家には、それぞれ異なる視点や表現方法がありますが、共通しているのは写真に対する真摯さと情熱です。私自身もLeicaMEETという素晴らしい賞を頂くことができましたが、この3人の写真家の作品を通じて写真の真髄や奥深さを常に学び続けています。写真家として、彼らのように常に真実を求め純粋な目線を持ち続けたいと思います。

写真とは時代を超えて人々の心を動かすことができる芸術です。彼らの写真から受けるインスピレーションを胸に、これからも写真を撮り続けていきたいと思います。