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"もらっといてやる”発言が話題になった芥川賞作家・田中慎弥が出演する『夏の文学教室』に行ってきた

毎年芥川賞の発表を楽しみにしている、新人ライターSです。今年の芥川賞は27年ぶりの「該当作なし」でした。こんなこともあるのかと驚きつつ、“拮抗していたので該当作品なし”という理由に納得し、誠実に選んでいるのだなと思いました。そこで今回は芥川賞作家の田中慎弥さんが『夏の文学教室』で講演されるということで行ってきました!

『夏の文学教室』とは

『夏の文学教室』は、日本近代文学館開館以前の1964年から文学館の設立に賛同する文学者の協力で始まりました。今年は、7月28日(月)〜8月2日(土)まで有楽町よみうりホールで開催されています。

今年のテーマは「ひとりぼっちの文学史―世界とどう接続するか」

本質的に孤独を伴う文学、そこから立ち上る言葉を通じて、私たちはどのようにして世界とつながりうるのか、その可能性を見つめなおします。(引用:夏の文学教室 - 日本近代文学館

会場の雰囲気は?

私は7月30日(水)の講演会に参加しました。仕事の都合で、3時間目の田中慎弥さんの講演会だけに参加。年齢層はかなり高く40代〜80代くらいが一番多かったように思います。私と同世代くらいの方もちらほら見かけましたが、特に女性のご年配の方が多い印象でした。厳かな雰囲気ではなく、堅苦しくなく気軽に参加できる雰囲気の講演会です。機会がありましたら、ぜひ参加してみてください。

田中慎弥さんの紹介

今回メインでご紹介するのは田中慎弥(たなかしんや)さんです。まず簡単にプロフィールをご紹介いたします。

1972年山口県生まれ。2005年『冷たい水の羊』で新潮新人賞を受賞しデビュー。2012年に『共喰い』で芥川賞を受賞。子供の頃4歳の頃に父が亡くなり、母と祖父と3人暮らしで育つ。高校卒業後、15年間引きこもり。社会経験なしで33歳で作家デビュー。

15年引きこもり33歳 無職を許す母と共依存/芥川賞受賞も地獄会見/石原都知事に皮肉で炎上/作家 田中慎弥

最近では街録chやインタビュー記事など、幅広くメディアに出演しています。

芥川賞を受賞した時の会見の印象的なセリフをご紹介いたします。

「確かシャーリーマクレーンだったと思いますが、アカデミー賞を何度も候補になって最後にもらった時に私がもらって当然だと思うと言ったらしいですが、大体そんな感じです。」

「気の小さい選考委員が倒れたりしたら、都政が混乱しますので都知事閣下、東京都民各位のためにもらっといてやる。」

この時は少しお酒を飲んでいて、酔っぱらっての会見だったらしいです。強気に見えますが、実は怯えていたというのを上記の動画で話しています。

「石原知事に逆襲」芥川賞の田中氏ノーカット会見(12/01/18)

田中慎弥さんの「剥き出しの川端康成」

田中慎弥さんによる講演のテーマは「剥き出しの川端康成」。私は川端康成について名前しか知らず、どのような人なのかも全く知らない状態でこの講演を聞きました。

簡単に田中さんが発言していたものをまとめましたので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

 

◎はじめに

「声の音量はこのくらいで大丈夫ですか?後ろの方聞こえてますか?東日本大震災の時は下関にいて、締切を気にしていました。自分のことだけを考えて優先していました。昨日広島カープが負けたので、機嫌が悪いです。」と笑いを誘い、その後川端康成についての説明がありました。

 

◎川端康成について

「川端康成は身寄りがおらず、人の間を上手に渡って人脈を使ってノーベル賞を取ったしたたかな孤高な人です。それに対し、三島由紀夫は真逆でそういうことが苦手。私自身も世渡り下手。今回は距離があるから向き合える、離れているから分かる。ということについて話していきたいと思います。」

「日本語は主語がなくても伝わります。本というのは冒頭部分で引き込ませるというものがあり、例えば「吾輩は猫である」というような。ですが、この『雪国』という作品では「雪国であった。」と言いきっています。」

「物語の最後は、火事を起こしてご都合主義で盛り上げて終わらせる。谷崎潤一郎の『細雪(ささめゆき)』の洪水のような迫力を感じます。」

「川端さんは左右のどちらかの目が殆ど見えていなかったと思います。診断書があるわけでないので確証はできませんが、友人に聞いた話によると本当らしいです。これによって身体的な特徴がどう作品に反映されるのか、気になるところではあります。」

「話があちこちいきます。」と田中さん。かなり早口でまとめるのが大変でした。印象的に残ったセリフを大まかにまとめてみたのですが、少々わかりづらいですね。実際に見て話を聞かないと今回の講演会の面白さは伝わらないなと感じました。

最後の皮肉トークが面白い

「下関に10年住んでいましたが、ふぐはそんなに美味しくないです。かわはぎが美味しいので、来た時はぜひ。SNSでボロッカスに書いてもらって大丈夫です。読まないので。」と最後も田中さんらしく終了。芥川賞授賞式と変わらず不機嫌で、早めに終わらせたいというような雰囲気が感じられました(笑)

まとめ

このような文学イベントに参加するのは初めてでした。田中さんはあまり講演会やイベントをやらないので、大変貴重な時間だったと思います。また気になる作家さんのイベントがあったら積極的に参加し、自分自身を深めていきたいです。