本能ブログ【東京とカメラといろいろと】

メンバー全員経営者■ブロガー■好き→ロレックス・ベンツ・ポルシェ・ライカ・RIZIN・バチェラー・韓国エンタメ・ハイブランド・旅行東京グルメ□ブロガー集団■富裕層のライフスタイル”本能ブログ■

朝倉海.衝撃の敗戦!!海外挑戦の高い壁 – UFC 319エリオット戦を振り返る

昨日アメリカ・シカゴで行われたUFC319。前回の敗戦から8ヶ月ぶりの復帰戦となる2戦目が行われました。対戦相手はフライ級ランキング11位のベテラン、ティム・エリオット(38歳)。エリオットは1年8か月ぶりの復帰戦でしたが、「“ゲートキーパー”で結構。フライ級でティム・エリオットに勝てないなら、UFCに出場する資格はない」と自ら語るなど闘志を燃やしていました。一方の朝倉にとっては、デビュー戦で王者パントージャに完敗した後だけに、「ランカーとのマッチメイクが一般的で、11位のエリオット戦は前回の王座戦以上に朝倉の真価が問われる一戦」と位置付けられていたのです。周囲の期待も高く、朝倉陣営は兄の朝倉未来をセコンドに、柔術トレーナーの竹浦正起氏ら新体制で臨み、課題のグラウンド技術向上にも努めていました。実際、多くのファンや専門家は「今回は朝倉有利」と予想し、長期ブランク明けの38歳エリオットは朝倉の再起を飾る“噛ませ犬”的存在と見る向きもあったほどです。しかし蓋を開けてみれば、このマッチメイクは朝倉にとって 海外の高い壁 を痛感させる試金石となりました。

試合の展開(1R):朝倉が打撃で優勢もテイクダウンを許す

第1ラウンド、両者は慎重な立ち上がりを見せます。エリオットは距離を保ちながら絶えずスイッチを繰り返し、飛び蹴りやバックスピンキックといったトリッキーな動きで朝倉を近づけさせません。朝倉は時折前に出てパンチを放つものの、序盤は距離が合わずクリーンヒットに至りませんでした。しかし中盤に入ると徐々に朝倉の左ジャブや左フック、右ボディフックが的中し始め、場内からどよめきが起こります。終盤には朝倉が左ミドルキック、さらには左ハイキックもヒットさせ、打撃戦で主導権を握ったかに見えました。ところが残り1分を切ったところで、その左ハイをエリオットにキャッチされてしまいます。エリオットはこの好機にすかさずタックルでテイクダウンを奪取し、サイドポジションから抑え込みました。エリオットは腕を首元に差し入れて肩固め(アーム三角)の体勢を狙い、さらにパウンドや肘打ちも落としますが、朝倉もなんとか凌ぎきり反撃が少ないままラウンド終了となりました。記者採点およびジャッジ3者ともに、このラウンドは打撃で優勢だった朝倉に軍配。とはいえ、ラウンド終盤に簡単にテイクダウンを許した場面は不安を残すものとなり、「支配していた立ち技で不用意なキックを出し、それが命取りになりかけた」と指摘する声もあります。朝倉としては上々の立ち上がりを見せつつも、エリオットの寝技の巧さを肌で感じた1Rでした。

試合の展開(2R):終盤、老練なギロチンチョークに沈む

第2ラウンド、序盤はお互い手数が減り、朝倉は落ち着いた様子でフェイントを入れながら打撃の機会を伺います。エリオットも依然として変則的なステップを繰り返しつつ、プレッシャーを強めてきました。朝倉が右ロー(カーフキック)を当てれば、エリオットも左フックをヒットさせるなど小競り合いが続きます。中盤以降になると、エリオットの前進圧力に朝倉はやや下がりがちになり、1Rより攻めあぐねている様子が見て取れました。そして迎えた終盤、エリオットがタックルを仕掛けます。まず残り約1分20秒の場面でカウンター気味にタックルが決まり、朝倉はテイクダウンを再び許しました。エリオットはすぐさま背後に回ってバックを狙いますが、朝倉も振り落として一旦はスタンドに戻ります。しかしその直後、朝倉がパンチを振って前進したところをエリオットに読まれ、両足タックルであっさり倒されてしまいます。エリオットはトップポジションを取り、朝倉を抑え込みました。この時点で「このまま最後まで押さえ込めばエリオットがポイントを取り返せる」という有利な状況となり、エリオットは落ち着いて抑え込み続けます。残り時間が1分を切ったところで、エリオットが体を起こして左のパウンドを大きく振り下ろしました。朝倉はその隙に一気に立ち上がろうとしますが、焦りからか背中を向けてしまい、ここでエリオットに首を抱え込まれます。エリオットはそのままマウントポジションに移行し、自身の得意技であるギロチンチョークをがっちりと極めました。朝倉は懸命にもがくものの逃れることができず、ついにタップアウト。レフェリーが試合を止めた時には2R4分39秒が経過し、朝倉は無念のギブアップ負けとなりました。試合後、朝倉海はオクタゴン上で呆然と立ち尽くし、茫然自失の表情を浮かべています。デビューから2戦連続の一本負けというまさかの結末に、会場も静まり返りました。なお、この鮮やかなフィニッシュによりエリオットはパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(優秀試合賞)のボーナスを獲得しています。

エリオットの巧さと勝因 – 老獪なベテランの戦術

勝利したティム・エリオットは、まさに百戦錬磨の老獪さを見せました。その勝因を分析すると、まず独特なフットワークと間合いの取り方で朝倉のダイナミックな打撃を封じたことが挙げられます。エリオットは常に動き回りスイッチを繰り返して的を絞らせず、簡単にはクリーンヒットを許しませんでした。

「エリオットは常に奇妙で捉えどころのない動きを見せ、朝倉に困難を強いた」

と海外メディアも評しています。加えて卓越したレスリングとスクランブル能力で主導権を握り返しました。1R終盤にテイクダウンを奪ったことで、朝倉の側に「組まれる恐怖」を植え付け、以降の打撃を鈍らせることに成功しています。これはまさにベテランの戦略で、相手の心理にプレッシャーを与える老練な戦い方でした。2Rでも再度タックルで倒すと、今度はトップポジションから一気に得意のギロチンに持ち込みフィニッシュしています。エリオットは過去にUFC王者だったデメトリアス・ジョンソン相手に5R判定まで粘った経験を持ち(2016年)、「ギロチンやダースチョーク、三角絞めといった首攻め技を得意」とするグラップラーです。この試合でも豊富な引き出しの一端を発揮し、朝倉の隙を逃さず仕留めました。さらに注目すべきは、ブランクを感じさせない試合勘でしょう。長期欠場明けで38歳という年齢にも関わらず、スタミナ切れや勘の鈍りは見られませんでした。本人も試合後に「長く戦えていることに感謝している。相手が強いほど自分も輝ける。一番大事なのは楽しむこと。楽しんでいる時の俺は危険だよ」と語っており、充実したメンタルで試合に臨んだこともうかがえます。直近5試合で4勝1敗と好調を維持するエリオットにとって、今回の勝利はまさに「予定になかった番狂わせ」を演出するものとなりました。その老練な戦いぶりに対して、同階級の後輩ファイター達からも「35歳以上の星だ」「素晴らしい勝利だ」と称賛の声が上がったほどです。

浮き彫りになった朝倉海の課題 – グラウンドの脆さと環境適応

今回の敗戦で、朝倉海のグラウンドにおける脆さが改めて露呈しました。もともと朝倉は鋭い打撃を武器にRIZINで活躍してきましたが、テイクダウンディフェンスや寝技からの立て直しという点では課題を抱えていると指摘されてきました。事実、1R終盤の場面では組まれてからほとんど有効な抵抗ができず抑え込まれ、2Rには立ち上がり際の一瞬の判断ミスで首を差し出してしまっています。背中を見せて立とうとした瞬間にギロチンを極められたシーンは、基本的なミスと言わざるを得ません。極限状態とはいえ、あの局面ではまずガードを作るか相手の動きを止めてブレイクを待つべきでした。朝倉自身、試合前インタビューで「セコンドの指示は聞こえているけど、時々従わない」と語っており、セコンドの声よりも自身の判断を優先してしまう場面があるようです。もしセコンドが「慌てずキープしろ」と指示していたにも関わらず立ち上がりを急いだのだとすれば、戦術面での読み違いや徹底不足があった可能性があります。一方で、セコンドから「立て!」という指示が出ていた場合でも、エリオットの餌食になる危険をもっと警戒すべきでした。いずれにせよ、寝かされた後の対応という点で朝倉はまだ改善の余地が大きく、グラウンド技術の底上げが急務でしょう。「寝かされてからの対応も良くない」とする厳しい声がネット上でも多く聞かれた通りです。

また、RIZINルールからUFCルールへの適応の難しさも考慮すべき点です。朝倉は長らく日本のリングで戦い、RIZINではサッカーボールキックや踏みつけ攻撃など独自のルールも経験してきました。しかしUFCではケージ(金網)を使用し、細かなルールも異なります。一般論として「ケージは相手を押し込めて逃さないため、グラップラー有利」とされており、実際エリオットも金網際の攻防で朝倉を倒して抑え込む展開を作りました。リング慣れた朝倉にとって、ケージ際でのディフェンスはまだ習熟途中だったのかもしれません。ケージを背負って立ち上がる“ケージワーク”や、金網に押し込まれた際の対処は、リング制のRIZINでは求められないスキルです。今回、朝倉はその部分で後手を踏んだ印象がありました。また、UFCではラウンド毎の10点must方式の判定であることも心理面に影響を与えた可能性があります。RIZINでは試合全体を通した評価傾向があり、多少抑え込まれても一発逆転を狙う戦略も取りやすいですが、UFCでは一度テイクダウンされ長くコントロールされるとそのラウンドを失ってしまいます。朝倉が2R残り僅かで無理に立とうとした背景には、「このまま押さえ込まれてラウンドを失うわけにはいかない」という焦りがあったのかもしれません。しかし結果的にはその焦りが命取りとなり、ギロチンを許す結末となりました。加えて、減量面の問題も指摘されています。今回朝倉はフライ級リミット(56.7kg)ぎりぎりの計量となり、初めてバスタオルに隠れて裸で計量台に乗る事態となりました。ネット上でも

「フライ級は体的にキツいのでは」

「バンタム級への転向も考えてほしい」

といった声が上がっており
減量苦がパフォーマンスに影響した可能性があります。確かに序盤こそ動けていたものの、2Rになるとやや手数が落ちた印象もあり、適正体重について再検討を促す意見が出るのも無理はありません。総じて、海外挑戦における朝倉海の課題は「世界水準のグラウンド技術への対応」「ケージルールへの適応」「減量を含めたコンディション管理」に集約されると言えるでしょう。

セコンドワークと戦術の検証 – 読み違いはあったのか

敗戦を受け、セコンドの指示や戦術面についても検証が必要です。朝倉海のセコンドには兄・未来をはじめ3名体制で臨みましたが、彼らのゲームプラン自体は至ってオーソドックスだったと考えられます。すなわち「打撃で主導権を握り、極力テイクダウンはされないように」という方針です。1Rを見る限りそのプランは機能し、朝倉は打撃戦でエリオットを上回りました。しかし不用意なハイキックが仇となりテイクダウンを許したこと、そして2Rには相手の圧力に押されて組みに持ち込まれたことは想定外だったでしょう。では、敗因となったギロチンについてセコンドはどう指示していたのか。もし「残り時間僅かだから立て」と促していたなら、朝倉はその声に応えた形ですが、結果的にリスク管理が甘かったことになります。一方で「無理せず防げ」という指示を出していたのに朝倉が突っ込んでしまったのだとすれば、本人の焦りと判断ミスです。前述の通り、朝倉はセコンドの声を時に無視するとも明かしており、彼の闘争心がアダとなった可能性も否めません。総合格闘技はセコンドワークも勝敗を分ける重要な要素です。兄・未来はUFC初戦から弟のセコンドにつき、精神面でも支えてきましたが、今回は試合後に「兄として初勝利を見届けたかったが叶わず…」とのコメントを残すに留まりました。戦術面では、例えば1R終了時にテイクダウンを許したことへの修正指示や、2Rの攻め急がない冷静さなどがもっと徹底できていれば、と悔やまれます。もっとも、これは結果論であり、試合中は一瞬一瞬の判断が全てです。エリオット陣営の作戦勝ちというべき今回、朝倉陣営には次戦に向けた綿密なゲームプラン再構築が求められるでしょう。

海外メディア・ファンの反応 – 驚きと辛辣な声

今回の朝倉海の敗戦について、海外のMMAメディアやファンからも様々な反応が寄せられています。米大手サイトMMA Fightingは試合の速報記事で「ティム・エリオットは古株としてまだまだ健在ぶりを見せつけた。彼は朝倉海をグラウンドに引きずり込み、逃れようのない見事なマウント・ギロチン chokeでタップを奪った」と伝えました。また、MMA Maniaも

「朝倉は下になってから有効なディフェンスをほとんど出せずエリオットにタイトなギロチンを許してしまった」

とハイライトしています。こうした報道からも、海外メディアは朝倉のグラウンド面の脆さに着目していることがうかがえます。一方で試合そのものについては「38歳のエリオットが35歳以上の選手の意地を見せた!」とベテランの快挙として称える論調が目立ち、エリオットの巧さを評価する声が多く上がりました。事実、UFC解説者のマイケル・キエーザは「エリオットは“35歳以上クラブ”の星だ」とツイートし、元UFC王者のダスティン・ジョコビーも「エリオットの大金星だ!最高だよ」と興奮気味に賞賛しています。さらに、試合直後には各方面から驚きのリアクションが飛び交いました。MMAジャーナリストのベン・フォルクスは「誰かエリオットに『君はこの試合勝つ予定じゃないよ』って伝え忘れたのか?」と番狂わせを皮肉り、名物記者のアリエル・ヘルワニは「ホーーーリーシット! タイム・エリオット万歳。一度きりでいい、老兵に花を持たせよう」と興奮混じりにツイート。これらはエリオットの勝利が大方の予想を裏切るものだったという認識の表れでしょう。また一般ファンの間でも議論が沸騰し、海外掲示板Redditでは試合前から「朝倉はレスリング漬けにされてしまうんじゃないか」という懸念の声が見られ、実際その通りの展開になったことで「他団体の王者をそんなに持ち上げるな。結局、38歳のベテランに極められてしまったじゃないか」と辛辣な指摘をする投稿もありました。このように、朝倉海の敗北は海外でも大きな驚きと共に受け止められ、同時に「世界の壁」の厚さを示す例として論じられています。

海外挑戦の難しさと今後に向けて

jp.ufc.com

今回のUFC319での敗戦は、朝倉海にとって痛恨の2連敗となりました。RIZINで輝かしい実績を残し、日本国内ではトップスターだった彼も、世界最高峰UFCの舞台では試練が続いています。海外挑戦の難しさとして改めて浮かび上がったのは、「相手のキャリア・技巧の厚み」「異なる競技環境」「フィジカル面の調整」といった要素でした。ティム・エリオットという百戦錬磨の老練ファイターは、決して簡単な相手ではなかったとはいえ、朝倉に寄せられた期待を考えればこの結果は厳粛に受け止める必要があります。幸い、朝倉はまだ31歳と若く、学習と改善の時間は残されています。ファンからも「ここからが本当の勝負」「まだ終わっていない」といった激励の声が多く寄せられています。まずはしっかり休養と反省を経て、課題克服に努めることが先決でしょう。グラウンド技術の向上、ケージレスリングへの適応、適正階級の見直し––これらをクリアした時、朝倉海は再びオクタゴンで輝きを放つ可能性があります。兄・未来やチームと共に試行錯誤を重ね、次戦では進化した姿を見せてくれることを期待したいところです。世界の壁は高いものの、朝倉海がそれを乗り越える日をファンは信じて待っています。そして何より、今回の敗戦を糧に彼自身が真の意味で「世界で勝つために必要なもの」を掴み取ることを願って本稿の締めと致します。