
私は長年iPhoneなど一般的なストレート型スマートフォンを使ってきましたが、先日思い切ってGalaxy Z Fold7を入手し、3週間メイン端末として使ってみました。SNS(X/TwitterやInstagram)、LINEでの連絡、YouTubeなどでの動画視聴、Kindleでの電子書籍読書、さらにはスマホでの動画撮影まで、普段のスマホ利用のほぼすべてをFold7で試してみた形です。その体験を通じて感じたフォルダブルスマホの魅力と注意点を、本記事ではデメリットも含めて正直にレビューします。
折りたたみスマホに興味はあるものの、「重そう」「厚そう」「Androidに慣れないかも」と一歩踏み出せないでいるガジェット好きの方に向けて、iPhoneから移行した視点でメリット・デメリットを整理しました。
主なポイント
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大型化したカバーディスプレイの利便性 – 6.5インチに拡大した外側画面のおかげで、端末を開かずともSNS閲覧やメッセージ返信など多くの操作が完結します。
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8インチ級メイン画面の没入感 – 広げればミニタブレット級の大画面で動画視聴や電子書籍の読書が快適。改良されたヒンジにより、電子書籍リーダーとして安定して使えます。
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折りたたみならではのマルチタスク – 2つのアプリを並べて同時操作したり、計4つまでアプリを同時表示させることも可能。画面を曲げるフレックスモードで端末が自立し、動画鑑賞や自撮り撮影に役立ちます。
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薄型・軽量化で携帯性が向上 – Fold7は折りたたみ時8.9mmの薄さと215gの軽さを実現し、厚み・重量が一般的なスマホと遜色ないレベルにまで改善されました。ポケットに収まりやすく、片手持ち時の負担も少ない重量へ。
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Android移行で気付いたデメリット – iMessageやFaceTimeといったApple独自サービスはAndroidでは使えません。また筆者の場合、車載カーナビがApple CarPlayのみ対応でAndroid Auto非対応だったため、乗り換え後は車でのスマホ連携に支障が出ました。
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海外レビューの評価傾向 – 本場韓国ではFoldシリーズの人気がFlipを上回るなど評判上々helentech.jp。欧米のレビューでもハード面の完成度は絶賛されており、薄さ・軽さのインパクトが特に高評価ですdroid-life.com。一方でバッテリー持ちや高額な価格、Sペン非対応などには課題も指摘されています。
以下、上記のポイントを掘り下げながらGalaxy Z Fold7の実力を詳しく見ていきます。
拡大したカバーディスプレイで「閉じたまま」快適SNS

Galaxy Z Fold7の外側にはスマホ前面いっぱいに6.5インチのカバーディスプレイ(サブディスプレイ)が搭載されています。前モデル(Fold6)の6.3インチから拡大され横幅も広がったことで、文字入力のしやすさが格段に向上し、アプリ表示もより見やすくなりました。実際、TwitterやInstagramのタイムライン閲覧、友人とのLINEメッセージの確認・返信程度であれば、端末を開かず外側画面だけで十分快適にこなせます。折りたたみスマホというと「結局いちいち開かないと使いづらいのでは?」という懸念があるかもしれません。しかしFold7ではその心配は最小限です。
特に感じたのは
「普段使いの8~9割は閉じたままで済んでしまう」
という点です。実は海外レビュアーの一人も「Z Fold7では85%ほどの時間を閉じた状態(カバーディスプレイ側)で使っており、大画面で動画を観たい時や端末を友人に見せる時だけ開く。以前のFoldシリーズでは考えられなかったが、今や“メイン”の大画面は自分にとってセカンダリ(副次的)になった」とコメントしています。それほどまでにFold7のカバーディスプレイは単体のスマホ画面として完成度が高く、折りたたみであることを意識せずに普段のスマホ感覚で操作できるのです。
8インチ大画面の使用シーン:動画視聴や読書で没入感アップ

端末をパカッと開けば、そこには約8インチの正方形に近いメインディスプレイが姿を現します。その広大な画面で真価を発揮するのが動画視聴と電子書籍の読書です。YouTubeやNetflixで動画を再生すると、通常のスマートフォンでは得られない迫力の大画面でコンテンツを楽しめます。アスペクト比の関係で上下に黒帯は出るものの、それでも6~7インチ級タブレットに匹敵する表示サイズの恩恵は大きく、ソファに腰掛けて映画やドラマに没入したい時には抜群の体験でした。
またKindleやマンガアプリでの電子書籍リーダーとしてもFold7は活躍します。ページを見開きで表示しても文字が小さすぎることなく読みやすく、雑誌の細かなレイアウトもしっかり確認できます。折りたたみスマホは中央の折り目が気になるという声もありますが、Fold7ではヒンジ(蝶番)構造の改良により折り目はだいぶ滑らかで、読書の妨げになることはほとんどありません。またヒンジ剛性が高くなったおかげで、画面を途中まで折り曲げて手に持つような使い方でも勝手に開閉する心配が少なく、安心して電子書籍ビューワーとして利用できました。
加えて、Fold7では残念ながらスタイラスペン(Sペン)非対応となりましたが、その点を除けば大画面の使い勝手は良好です。8インチの広い表示領域はウェブページ閲覧はもちろん、撮影した写真をじっくりチェックしたりPDF資料を読む際にも威力を発揮し、仕事用途でも重宝します。折りたたみというギミック抜きに「ポケットに入る小さなタブレット」として、動画も読書も楽しめるのがFold7のメインディスプレイなのです。
フォルダブルならではのマルチタスクと新しい使用感

Fold7を使って強く実感したのは、一度に複数のアプリを使うマルチタスク操作が段違いに快適なことです。例えばメイン画面を左右に分割してChromeでWEB検索しながらYouTubeで動画を流す、といった2画面利用も余裕です。画面サイズに余裕があるため各アプリの表示が窮屈にならず、文字も読みやすいまま作業できます。さらに工夫すれば、同時に3つのアプリを分割表示しつつ、もう1つをポップアップ表示で重ねるという計4つのアプリ同時利用さえ可能です。実際に試してみると、「スマホでここまでやれるのか!」と感動すら覚えるマルチタスク性能で、折りたたみならではの生産性向上を感じました。
また、画面を途中まで折り曲げて自立させるフレックスモードも便利な機能です。Fold7は専用スタンドがなくとも机の上に自立するため、画面上半分に動画を映し出しながら下半分に再生コントロールを表示するといった使い方ができます。実際、料理中にキッチンの作業台にFold7を置いてレシピ動画を見たり、寝る前にベッドサイドに立ててハンズフリーでYouTubeを流したりといった活用ができました。タブレットでも同様のことは可能ですが、Fold7は折り曲げ角度を自在に調整でき、省スペースで自立する点が秀逸で「これはフォルダブル機ならではだな」と感じます。
カメラ周りでもフォルダブルの強みがあります。例えば本体を完全に開いて背面の高画質カメラでセルフィーを撮影するといった使い方です。Fold7を180度開いた状態で外側のカバーディスプレイにプレビューを表示させながらシャッターボタンを押せば、自分を写しつつ約2億画素のメインカメラで自撮りができます。通常のスマホではインカメラ頼りになる自撮りも、Fold7ならカメラ画質を妥協しません。このように折りたたみスマホならではの新しい使用体験が随所にあり、ガジェット好きとしては使いこなす楽しさを存分に味わえました。
薄く軽くなった本体の質感と重量感

Foldシリーズというと「分厚くて重い」というイメージを持つ方も多いでしょう。実際、初代Galaxy Fold(2019年)は折りたたみ時の厚みが17.1mm、重量276gもありました。しかしGalaxy Z Fold7では厚み8.9mm・重量215gと、歴代モデルから大幅な薄型・軽量化を達成しています。折りたたんだ状態の厚さ8.9mmは、例えば同時期のGalaxy S25 Ultra(8.2mm)やiPhone 16 Pro(8.25mm)とほとんど変わらない薄さです。実際ポケットに入れて持ち歩いても従来モデルのようなゴツさは感じられず、
「一般的なスマホとほぼ同じ感覚で持ち運べる折りたたみスマホ」
がついに現れたと感じました。
質感も非常に高級感があります。ヒンジ部は金属の剛性感があり、開閉動作もスムーズかつカチッとした手応えで、ヒンジを開閉する快感すら味わえます。防水にも対応しており日常使用での安心感も備えています。重さ215gについても、確かに昨今の大型スマホと同程度の重量ではありますが、折りたたみスマホで200g台前半というのは驚くほど軽い部類です。事実iPhone 16 Pro Max(227g)より軽量で、片手保持時の手首への負担も感じにくくなっています。Fold7を日々持ち歩いてみて、「重くて使わなくなるのでは」という心配は杞憂でした。
一方で、本体デザイン上の気になる点もいくつかありました。まずカメラ部分の出っ張りが非常に大きく、机に背面を下にして置くと本体がグラついて安定しません。最新の高性能カメラ(後述する通り200MPのメインカメラ)を搭載するため致し方ない面もありますが、平置き操作することが多い人は注意が必要です。また折りたたみ構造ゆえに仕方ありませんが、開いた状態では横長タブレットを持つような独特のサイズ感になるため、狭い場所で片手操作…というわけにはいきません(もっとも閉じれば片手操作は問題なくできます。しかし総じて、Fold7の薄さ・軽さ・質感は「折りたたみは分厚く重たい」という先入観を払拭するレベルに達しており、携帯性と高級感を両立した仕上がりだと感じました。
Android移行で困った点:非対応サービスや互換性の問題

iPhoneユーザーがAndroidスマホに乗り換える際、しばしば壁になるのがApple独自サービスが使えない点です。私自身、仕事仲間とのやり取りでiMessage(メッセージ)やFaceTimeを使っていたケースは少ないものの、これらが使えなくなることで連絡手段が限定されてしまう不便さは感じました。幸い日本ではLINEが事実上の共通コミュニケーションツールになっているため大きな問題にはなりませんでしたが、家族や友人がiPhone同士でしか使えない機能を愛用している場合、代替手段を考える必要があります。
もう一つ盲点だったのが車載サービスの非対応です。筆者の所有する車のカーナビはAppleのCarPlayには対応していたものの、Androidスマホ向けのAndroid Autoには非対応でした。そのためFold7に替えてからはナビ画面にスマホの地図アプリを表示できなくなり、音楽再生などもBluetooth接続に限られる形に…。私と同じように
「クルマでAndroidで連携したことがない」という方は要注意です。実際、日本国内の一部車種では「CarPlayのみ対応(Android Auto非対応)」というケースが存在し、Androidユーザーにとっては大きな困り事になります。この問題は後付けのアダプター等で解決する方法もありますが、iPhoneでは当然のように使えていた機能がAndroidでは簡単には使えない場面もあると実感しました。
その他、細かな点ではApple Watchとの連携ができなくなる(Apple WatchはiPhone必須)ことや、Apple純正のメモ帳・リマインダーといったアプリのデータ引き継ぎができないことなど、Apple製品間のエコシステムから離れる寂しさも多少あります。しかしこの辺りは代替アプリやサービスで十分カバー可能でしょう。むしろAndroidスマホはWindows PCとの親和性が高く、USB接続すればストレージに直接アクセスできるなどメリットも多く感じました。総じて、iPhoneからFold7への移行で生じるデメリットは「Apple絡みのサービスや機器」との互換性に集中しており、それさえクリアできれば普段使いで困ることはほとんどありませんでした。
海外レビューの評価傾向(韓国・欧米ではこう見られている)
最後に、Galaxy Z Fold7に対する海外での評価やトレンドにも触れておきます。まず本機の地元である韓国での人気は非常に高く, 発売前の予約段階からその勢いが報じられています。なんと韓国ではFold7と同時発表のZ Flip7よりもFold7の予約台数が多く、比率にしてFold:Flipが約6:4だったとのことです。従来は価格が安くコンパクトなFlipシリーズの方が人気で、前年モデルでは予約比3:7(Fold:Flip)だったことを考えると、これは驚くべき逆転現象です。Samsung公式も韓国での折りたたみスマホ事前販売台数が過去最高を更新したと発表しており、特にFold7の比重増加が顕著だったと伝えられています。厚みと重さの大幅改善というFold7の進化が評価され、「高価でもこれなら欲しい」と思わせる製品に仕上がったことが背景にあるようです。
欧米のテックメディアやガジェットレビュアーからも、Galaxy Z Fold7は総じて高い評価を受けています。多くのレビューが口を揃えるのはハードウェア面の完成度で、特に「驚異的な薄さと持ちやすさ」が強調されています。ある米国レビュアーはFold7を実際に手にして**「この薄さには衝撃を受けた。公の場でFold7を取り出すと、人々の目が一様に輝き、まるでフォルダブル初期の頃のような驚きをもって迎えられる。デザインも手触りも素晴らしく、Samsungは今年ハードウェアを完璧に仕上げてきた」**と絶賛していました。また「215gという重量はGalaxy S25 Ultraより軽く、ヒンジ開閉も極めて満足感が高い。【Fold7は史上最高のフォルダブルハードウェア】だ」と評価する声もあり、Fold7が折りたたみスマホの完成形に近づいたとの見方が多い印象です。
もっとも、一部には課題の指摘もあります。例えばバッテリー寿命です。Fold7のバッテリー容量は4,400mAhと据え置かれましたが、大画面化と高性能化に伴いヘビーユース時の電池消耗はかなり激しいようです。実際、屋外でメイン画面を頻繁に使っていると夕方前にバッテリー残量が心もとなくなり、モバイルバッテリーのお世話になる日もありました。またFold6まではオプションだったSペン対応がFold7では廃止された点も、ペン入力を重宝していたユーザーにとってはマイナス材料です。そして何と言っても価格の高さは常に議論になります。米国での価格は1,999ドル(約27~28万円)から、日本でも税込26万円超と非常に高額です。海外レビューでも「値段さえ問題なければ最高の体験」と前置きする意見が散見され、手放しで万人に勧められるデバイスでないことは確かでしょう。ただ、それでも「少なくともFold7は2,000ドルの価値に見合うだけの完成度を備えており、価格に疑問を感じさせない出来だ」という声もありました
。要するに“高いけど最高”というのが多くのレビュアーの率直な評価のようです。
まとめ:Fold7は円熟の域へ!フォルダブル元年の到来を感じさせた

3週間Galaxy Z Fold7を使い込んだ正直な感想として、
「折りたたみスマホはついに日常使いの現実解になった」
と感じます。カバーディスプレイ拡大による使い勝手の向上、大画面を生かしたマルチタスクの快適さ、そして劇的な薄型・軽量化による携帯性の進化など、従来Foldシリーズが指摘されてきた弱点の多くが解消されていました。
【厚さ8.9mm・重量215g】
という数値は、本機をポケットに入れて持ち歩いたり手に持って操作したりする上で、もはや折りたたみスマホ特有のハンデを意識しないレベルです。実際、韓国市場でFold7が人気を博していることもうなずけます。
もっとも、すべてが完璧というわけではありません。電池持ちや価格の高さ、そしてApple連携の喪失など、乗り換えに当たって考慮すべき点もあります。しかしガジェット好きの視点では、Fold7は
「それらデメリットを踏まえても試してみたい魅力」
が詰まった一台でした。折りたたみスマホ黎明期には折角の大画面も活かしきれないソフト面の未熟さや、端末自体の厚重さが目立ちましたが、Fold7でいよいよ成熟期に入った印象です。まさにフォルダブルスマホの新時代を切り開く傑作と言えるでしょう。
もし現在iPhoneや通常のスマートフォンをお使いで、「次は何か面白いスマホが欲しい」と考えている方がいれば、Galaxy Z Fold7は有力な選択肢になるはずです。値段は張りますが、それに見合う体験と所有欲を満たしてくれるデバイスです。ぜひ店頭などで実機を手に取って、その薄さ・軽さ・大画面のインパクトを体感してみてください。きっと折りたたみスマホに対するイメージが一新されることでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました!


