
人間は、2本の腕と10本の指を使ってモノづくりをすることができます。
古来から、そうして人間は物品の創作願望を満たしてきました。どうも、人間の松本ミゾレでございます。
創作はそれ自体が作成の欲求に根ざしたものです。
思うに人間という生き物は、何かを作って残さずにはいられない動物なのです。
本能ブログではカメラのお話がよく登場します。このカメラも写真という作品を出力するための道具であり相棒ですから、やっぱり人間の持つ本能に応えてくれるガジェットなんですよね。
筆者はカメラについてはあまり造詣が深くないのですが、創作欲は人並み以上に強いタイプです。その欲求の主な発露方法としては、“造形”を用いています。
元々オタク。それもフィギュアやプラモデルが好きだったため、それが高じて2005年頃からパテや粘土を使って人形を作るようになりました。途中、10年ほど忙しさにかまけて何もしない期間があったのですが、ここ2年ほどは月に1、2体ペースで何かを作っています。

最近は便利になったもので、百均のダイソーに行くと、質の良い粘土も置かれるようになりました。僕がよく使うのは石粉粘土と呼ばれるもので、紙粘土と同じ要領で使える上にそれより軽く、切削も簡単です。
ダイソーではこの石粉粘土も売られており、これを使って人形作りをすることも増えてきました。そんなダイソーの石粉粘土ですが、今年の夏ごろになってリニューアルされました。パッケージの袋のデザインが変わっていた他、使用感も異なるものとなっています。今回は、そのダイソーの石粉粘土について、新旧それぞれの使い心地の違いを列挙したいと思います。
「誰が参考にするんだ?」というような記事ですが、列挙したいと思います。
旧パッケージ版は造形がしやすく癖がない!
まず、つい最近まで販売されていたダイソーの旧石粉粘土。この粘土の特徴としては、何より粘土自体に癖がなく、フラットに指先で行う造形作業を出力しやすい点に尽きます。

やや繊維質ではあるのですが、ある程度水分を含ませて造形していけば作業の円滑に進みます。
硬化にはそれなりの時間がかかりますけど、完全硬化したら想像以上に軽くなります。
それだけ開封時点では水分を多く含んでいるということなのでしょう。
しかし水分が抜けきってもひび割れをするなどの事態は起こりにくく、単純に、110円(税込)という価格帯としてはかなり満足度の高い粘土でした。
店舗によっては新パッケージ版とまだ入れ替えが完了していないことも多く、今でもちらほら見かけることがあります。
単純に粘土として使いやすいので、現在は見かけ次第まとめ買いをしています。
あえて欠点を挙げるなら、一度袋から開封すると使い残しをジップロックで保管しても2日ほどで硬化が始まりますので、早めに使い切る必要がある……といったところでしょうか。まあ、作業する手が早い人にとっては苦にならない欠点ではあります。
新パッケージ版はもっちりとして高密度!
もっちりしているというか、粘性が高まっているというか、とにかくこの高密度のおかげで、ちょっとだけ従来の粘土よりも造形しにくい部分も。

ただ、それを差し引いても普通に造形用粘土として使用することは可能です。
以前に比べて細かくちぎって造形云々が少しやりにくくなった側面もありますが、それも作業困難という程度ではありません。
硬化までの時間は従来品と比べてさほど変わらないのも嬉しいところ。
作業後、1日か2日ほど除湿を入れた冷房が効く部屋に置いておけば、ほぼ完全に硬化してくれます。また、旧製品と異なり、開封後であってもきちんと保管すれば、自然硬化までの時間も1日程度引き伸ばせるようになりました。
半面、うっかり手つかずで硬化させてしまうと、もうリカバリーは難しいと感じるぐらいカチカチになるという欠点も。
高密度なので完全に固まっても今までより重量感はあります。従来品が硬化後に結構軽かったので、ちょっとギャップがありますね。切削性は新旧共々良好ですが、密度が高まったことで新しい粘土の方はヒケが生じにくく、ひび割れなどのアクシデントにも見舞われにくくなりました。
硬化後の表面処理や簡単な修正は、模型用のリューターを使えばストレスなく進むはずですが、デザインナイフで削り出しをする場合は、旧来の粘土に比べると硬いので苦労しそう。
袋には「衝撃に強い」という一文もありますが、試しに完成した作品をわざと1メートル以上高い場所から床に落としてみました。
結果、破損は本当に一部のみ。従来では考えられないぐらい頑丈だということが分かりました。
それと、肌と一緒で粘土も密度が高いと表面のキメも細かくなりますので、化粧ノリも良くなります。要は塗料のノリも良くなるということですね。塗りムラは少なくなりますから、従来よりも塗装コスパも若干良くなったと言えるかもしれません。
まあ、塗りムラも味になるので、この辺は好みが分かれそうですが……。
新旧共々優秀なダイソーの石粉粘土。キミも買ってみて、工作しよう!
実は手元に新旧2つの石粉粘土を揃えた上で、それぞれの見た目やら断面やらを撮影しようと思ったんですけど、正直どっちも粘土そのものの見た目は一緒で……。
あくまで手指で触れるとやっと分かる違いしかないので、両者の見てくれの比較はできませんでした。
凄く簡単に双方の違いを書くなら、旧パッケージ版は軽くて、新パッケージ版がズシッと来る程度のものです。
どっちも粘土として優秀なので、110円で入手できる手軽さを思うと、本当に造形をやるオタクにとってはありがたいなぁと。

特に最近は、街の画材店もどんどん少なくなっています。
昔は画材店や文房具屋で石粉粘土を買うのが定番でしたが、今はそういう専門店もかなり減っている中で、どこにでもある百均に置かれているのは正直ありがたいです。

10年ぐらい前はイオン系のスーパーでも石粉粘土ってあったんですが、今はそちらも売り場が縮小していて、紙粘土、油粘土しかないということも増えています。
なおさら百均の存在はありがたいものとなりました。ダイソーの石粉粘土は扱いやすく、匂いもありません。作業後も水洗いで手に付着した粘土カスもすぐに落ちます。体に悪い成分もないので、皆さんもちょっとなんか作りたい小物とかあったら、一度試しに購入して、使ってみてくださいね。