キンケシブーム直球世代のトモGPです。高輪ゲートウェイ駅を出てすぐ、南改札外のイベントスペース「マチアイ」。その名のとおり“街の待合所”のように誰でも立ち寄れる空間で、週替わりのポップアップが次々と開かれている場所があります。先日ここで開催されていた"ケンエレファント"が運営するショップ「ケンエレブンシツ」のポップアップストアを訪れてまいりましたので、今回はその模様をお届けしたいと思います。
そもそも「ケンエレファント」ってどんな会社?
ケンエレファントは、2000年創業のホビーメーカー。代表は石山健三さん。ミニチュアトイやカプセルトイ(ガチャガチャ)を中心に、ソフビ、アート、出版、直営ショップ運営まで幅広く手がけています。“メーカー×小売×工房×出版”を一社で束ねる珍しい体制で、ミニチュアの精巧さと題材のセンスに定評があるメーカーです。公式の会社概要にもあるとおり、本社は東京都千代田区、従業員数は70名規模。企業コラボや実在プロダクトのライセンス再現にも積極的で、大人が本気で集めたくなる“手のひらサイズの宝物”を次々と世に送り出している会社として有名です。昭和レトロなアイテムを中心に有名なアイテムが多く、おそらく皆さんもカプセルトイコーナーで1度は目にしたことがあるかと思います。
「ケンエレブンシツ」という新しい受け皿

今回の主役であるショップ「ケンエレブンシツ」は、ケンエレファントの全ジャンル(ミニチュア、ソフビ、雑貨、書籍、アップサイクルなど)を一堂に集めた直営ストアの新機軸。常設店は御茶ノ水駅の「エキュートエディション御茶ノ水」にあり、アートとデザインに気軽に触れられる“間口の広さ”を打ち出しています。ポップアップ版は、その濃縮ミニ版という感じ。所狭しと並ぶ新作・定番のカプセルトイ、書籍やアート雑貨、そして限定/先行の香りまで――“ケンエレの現在地”が一望できる構成となっています。
最終日の「マチアイ」はお祭り騒ぎ
この日の高輪ゲートウェイ駅は直結するNEWoMAN TAKANAWAもオープンしたてということもあり多くの人でごった返していました。
高輪ゲートウェイ駅の「マチアイ」は、地域の魅力を発信する体験型のイベントスペース。
南改札外2Fという動線の良さも手伝って、通りすがりの人もふらっと覗いていける良ロケーションです。最終日の会場内はカプセルトイや雑貨を物色する人達で混雑気味。この日は祝日ということもありケンエレを良く知らない人達も"立ち寄り買い"をしている様子で、こういう場で“今”を見せられるのはブランドにとっても強い武器だと感じました。
"お目当て"は「nonakoのぬいぐるみ」フィギュアコレクション
今回興味があっあのが、「nonakoのぬいぐるみ」フィギュアコレクション。SNSで流れてきた写真を見て以来、あの“愛らしい姿のくせに妙に人間っぽい”存在感に何故かやられてしまい、カプセルトイの発売を密かに楽しみにしていました。

nonakonui.base.shopnonakoさんは2023年にぬいぐるみ制作を始めた駆け出し"ぬいぐるまー"です。脱力系の動物のキャラで人特有の仕草や表情を表現しているのが特徴であり魅力です。
今回のカプセルトイは全4種の構成で、手のひらにちょこんと乗るサイズ感。パステル調の色合いと、ちょいと心がほどけるような抜け感が同居していて、手に取った瞬間アラフィフでもほっこりする様な存在感があります。ミニチュアの世界は“細部に魂”が宿るのだが、nonakoの世界観はディテールの密度よりむしろ“余白の妙”。情報を詰め込みすぎないから、想像が勝手に補完してくれる印象です。表面はフロッキー仕様で触り心地は抜群、脱力系のビジュアルと相まって一気に愛着が湧きますw。
硬貨が吸い込まれ、ダイヤルをガチャッと回すあの瞬間。期待と不安が心地よく交錯するのは、たぶん“ランダム性”だけの話ではなく、作品(アイテム)との出会い方として、ガチャという“儀式”がある意味完成されているからだと思います。もしもシンプルにお目当てのアイテムが欲しいのであれば、メルカリなどで買ってしまえば済む話。しかしカプセルトイは実際にガチャの筐体を回して購入することに醍醐味があるので、例えお目当て以外のものが出てしまったとしても、手に入れたアイテムには特別な価値が生まれるものです。
ケンエレらしさとは"題材選びの解像度と正攻法の作り"である
ケンエレファントのミニチュアが強いのは、"題材選びの解像度と正攻法の作り"にあると思っている。単に“懐かしい”や“可愛い”で終わらず、実在ブランドや文化背景の“らしさ”をすくい上げて、掌に落とし込む。だから大人が本気で集めたくなる。会社の柱がメーカー機能だけでなく、直営ショップや自社工房、出版までワンストップで持っているのも説得力があります。企画—製造—販売まで自分たちで握っているから、シリーズが“続く”。そして店頭での見せ方・出会わせ方も含めて体験として完成する。今回のポップアップでも、その素晴らしい循環が手触りとして感じることができました。
「ケンエレブンシツ」はミニチュアやソフビだけでなく、アートや本、アップサイクル雑貨まで並ぶ構成。ミニチュア目当てで来た人が本を手に取り、ソフビ目当ての人がガチャを回す、そんな横断が自然に起きる空間で、ブランドの世界観に足を踏み入れる“入口”として、とてもよくできている様に感じました。御茶ノ水の常設店でその編集力が磨かれ、今回のような駅ナカの短期ポップアップでもしっかり機能しているのがひしひしと伝わってきました。
ケンエレは"手のひらの文化"を更新し続けている
最終日の「ケンエレブンシツ」ポップアップは、ブランドの現在地と、駅ナカポップアップの可能性を同時に体感できる空間でした。ケンエレファントという会社は、ミニチュア/ソフビ/アート/出版を横断しながら、直営店や工房まで内製化して“企画から出会いまで”を結ぶ。だからこそ、nonakoのような一見ゆるやかな世界観のアイテムでも、手に取った瞬間に“作品としての説得力”が立ち上がるのだと個人的に強く思います。次は常設の本場御茶ノ水「ケンエレブンシツ」にも行って時間を忘れていろいろ物色してみたいと思います。
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